ツグミがハゼの実をついばんでいる。数日前からツグミらしき影は見ていたが、確認できなかったので「見た」とは書かなかった。ちゃんと戻ってきていたのだ。うれしいね。シベリア組みはあとシロハラの姿をみないと。
白木蓮の綿毛のような蕾が膨らんでいる。この大きさは2月下旬の大きさだね、なんていっているんだけど、考えたら2月はもうすぐそこだ。秋が終わらないうちにいきなり普段より寒くなったから、木々もおかしくなっているんだろう、と思っていたら、そうでもないんだな。
クモ日記が出来そうだ。
トイレの天井近くになにやら繭みたいなものがある。ホコリの塊かもしれない。でも、気になるので棒を探してきて、そっとその塊を触ってみた。すると、いきなりクロっぽい虫が飛び出して、桟に沿って逃げていく。クモだ。ということはヒラタグモだな。
メガネとルーペと椅子を持ってトイレに戻った。椅子に乗って、メガネをかけルーペをかざしても、クモは小さいのではっきりとは見えない。もう一度戻ってカメラを持ってきた。もちろんレンズはマクロに付け替えて。ついでにものさしも持ってきた。
風呂場のオオヒメグモは卵のうを4つもつけている。
卵のうだけ撮ると、まるで火星の衛星みたいだ。クモ先生に見せると、今時分卵は産まないはずだから、空ではないかという返事。そこでひとつ頂いてきて、黒い紙のうえにのせ、ピンセットで開けてみた。中に小さな白い粒々がいっぱいある。
卵入ってる。でもびっしり詰まった感じではない。そこで粒々を取り出し、つぶしてみた。抵抗がない。汁も出ない。これは空だ。あと二つ取って来て、開けてみた。同じく空だった。オオヒメグモの母さんがしっかり守っているから、有精卵だと思ってしまったのだが。とはいえ、オバサンが傍についているから全部取り上げるのも気の毒、とひとつは残してきた。オバサン、空でもちゃんと傍にいる。