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つい先日、ビーやんが病院にかかったとき、
殿を見ては、つくづく殿は健康だなぁ、
毛並みもいいし、元気だし、と、
思っていた。
先週の木曜、私が家に帰ったとき、
殿が玄関にお出迎えに出てこなかった。
ご飯も食べず、トイレにも行かず、
じっとしていた。
寝ている殿を撫でてゴロゴロいわなかったことはないのに、
ゴロともいわず、一人でいたいようだった。
モンチも前に一日寝ていて、
次の日にはけろっと元気になったので、
24時間様子を見たけど、殿の様子は変わらない。
ふだんから目ヤニっこだけど、
その目ヤニが液状になって、
涙をためてるように見える。
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土曜になって病院へ連れて行った。
触診では何も分からず、レントゲンをとると、
お腹にガスが異常にたまっているそうで、
先生「大変なことが起きてます」
心の中で、「えっ、またまた~」
だって殿は3日前までは元気そのもので、
ナマリをぱくぱく食って、
ぐるんぐるんいってたもん。
先生の言葉を受け止められない。
その後改めて血液検査、エコー検査もして、
すい臓、肝臓、十二指腸が弱り、
黄疸が出ていることがわかった。
殿はすぐに点滴をしてもらい、
そのまま入院することになった。
猫は内臓の構造上、
胆のうが悪くなるとすい臓やそのほかの臓器に負担がかかり、
一度にいくつかの臓器が弱るとのこと。
血液の検査の数値的には、
そこまで重症にはなっていない、とのこと。
先生は、点滴の内容も具体的に話してくれた。
検査もすべて目の前で見ているのに、
悪い夢でも見ているみたい。
注射を打つために先生、看護婦さん、私に抑えられ、
もともと人に手厚く抑えられるのが好きな殿が、
久しぶりに小さくグルグルいったことだけを、
クローズアップしていい方にとらえるばかり。
家に帰って、殿のいない部屋で、
前の晩一人でいようとする殿を、
ダーが寝室に連れてきた時、
一瞬目をパッと開けて私を見た顔や、
涙をためてじっどしていた殿の顔を思い出し、
「殿がぁ~」と泣くわけだけど。
ダーは数値がそこまで悪くなかったことや、
先生の話をくりかえしていた。
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それから24時間もたたないうちに経過を聞きに行くと、
まだ目に見えての回復は見られず、
私は食欲をなくし、眠れず、
何もする気がしないダメ人間に。
ビーモンのトイレ掃除、ご飯は別だけど。
CやO姉さん、マモンに報告すると、
良くなるように祈ってる、と皆いってくれて、
嬉しかった。
月曜、2度目の経過を聞きに行くと、
血小板以外の数値は少し良くなり、
黄疸がかすかに薄くなっていた。
血小板は内臓の調子が悪いとすぐには良くならないとのこと。
ステロイド剤を入れたとのこと。
殿は起きてニャアニャアいい、
顔に少し精彩が戻っていた。
それで多少安心はしたけれど、
家に戻ってから家事をする気力がわかず、
ご飯も食べず、ダメ人間なまま。
そして、この日は猫に何かあると私がおかしくなることを、
いわなくても分かってるマモンが来て、
余計なことは何もいわず、
台所の掃除と夕食の支度をさくさくとしてくれて、
私も何かしなくては、と気力がわいて、
掃除をきっちりやる。
終わると、ビー、モン、マモンと私の女子空間でまったり。
ビーモンはマモンによくなついていた。
マモンが家に帰ってから、
鶏団子のスープと南蛮漬、煮豆を、
泣きながら食べ、ダメ人間は終了。
母は偉大なり。
マモンは帰り際、ビーにこんこんと、
ビーは病気しちゃだめよ、と話していた。
でもその夜も一睡もできず。
殿は回復しているのに。
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3度目の経過で、黄疸は目に見えて薄くなっていた。
血を見せてくれるので、私にもわかる。
数値も一つ一つ説明してくれて、
血小板以外は通常に近くなっているのがわかる。
ご飯も食べるようになったそう。
ケージに指を入れると嬉しそうにくんくんし、
ケージにすりっすりっしながら、
ニャアニャア元気に鳴いていた。
ケージに耳を近づけると、
グルグルいってるのも聞こえた。
殿のおでこを撫でると、温かかった。
殿はもともと狭苦しいところが好きだし、
人が好きなので、元気さえ戻ってくれれば、
入院していることは、安心なこと。
職場で、ことの次第を話すと、
みんな真摯に聞いてくれた。
仕事に関して最近いろいろ不満もあったけど、
人間的にはいい人たちばかりの職場だな、と気づく。
前の会社のクズ人間たちには、
こんな大事な話はできなかったと思う。
この日は私の誕生日。
仕事を早めに切り上げて、
表参道のイタリアンのお店でディナー。
一睡もしてないし、食欲もそんなにないけれど、
こんなときだからこそキャンセルしない方がいい気がして。
ダーを待っている間、
思いのほか続々届いていたメールのレス打ち。
ダーは花を探していて遅れたそうで、
今年は大輪の濃ピンクのバラの花束をくれた。
最高級白トリュフづくしの、お店最高のメニューは、
美味しくて、華やかで、元気が戻った。
前菜のトマトのムースで、食欲がわいて、
その後のフルコースのすべてに、
白トリュフを削ってその場でかけてくれる贅沢のきわみ。
マスカルポーネのクレープのデザートにまで、
ざくざくと。鮮やかな香り。
一生分?っていうくらいの白トリュフだった。
イタリア人のいかめしいシェフが、
頼んでないのにその日のメニューにサインをしてくれた。
ダーは楽観的なのが冷たい人のように思えて、
ダメ人間中は随分八つ当たりをし、
インネンをつけたけれど、
ダーのおかげで、誕生日のいい夜を過ごし、
久しぶりに、よく眠れた。
そして今日、4度目の経過で、
点滴をはずせるくらいに回復したので、
あと一日様子を見て、
金曜には退院できるとこのと。
殿は元気で、グルグルいって、
ニャアニャア鳴いていた。
殿のご帰還が待ち遠しい。
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今回の病気はストレスなのかウィルスなのか食事なのか、
一概にこれが原因と断定できない、
予防としては、滋養強壮につとめて、
としかいいようがない、とのこと。
滋養強壮とは、いいものを食べて、たっぷりと休息をとる、とのこと。
ビーのネズミとりもちまみれ事件と家出、
マンション追い出され事件と、
猫問題がいろいろ勃発した2002年から、
5年の間、猫たちは健康そのもので、
なーんにも事件がなかった。
それが2008年、
ビーのなんでもなかった尿問題、
ジンマシン問題、そして殿ちんの病気と、
猫問題が続いた。
ビーと殿は8歳。
シニアっていっても若い若い、
7歳以上のご飯なんて早いよね、と思っていたけど、
やっぱり、8歳は8歳。
こうして、一つ一つ問題を乗り越えて、
私も少しずつダメ人間を脱却して、
強くなっていかなくては。
たまたまだとは思うけど、2002年と今年は私の前厄の年。
猫たちはいろいろ引き受けてくれてるんじゃないかと思ってしまう。
たまたまだとしても、2003年は猫も私も順調だったし、
昨日の私の誕生日に殿は目立って回復を見せたので、
2009年はきっとevery thing gonna be alright!