なぎのあとさき

日記です。

師走ダイジェスト

2008年12月26日 | 日々のこと


殿ちんの経過は良好で、
キッチンを荒らすまでに回復した。
溶かした粉薬は、
躊躇せずに一発で飲ませるのがポイント。
躊躇しまくったダーは親指をざっくりひっかかれた。

つい先週まで20℃近い日があり、
ついに残暑は12月まで続くようになったのか、
と、外でNatty Dreadを聞きながら思った。



今月は殿ちんのことで右往左往してたけど、
ほかの用もいろいろこなしていたので、
私にしては忙しかった。

◆O姉さんのお家へ

3階建てのお家がまるまるキャットタワー状態。
もう増やさない、といってたのに、
エス郎くんが仲間入り。
ポンポン大好きゴンちゃん、
ブラシ大好きクーちゃん、
その他大勢の猫たちは、
あいかわらずセレブな暮らしぶり。
外にゃん達もいい体格で幸せそうだった。
ボス格の黒は、顔が横に妙にでかく、
見るからにボス然としてるけど、
他の猫にご飯を譲ってあげていて、
モテるというのがよくわかった。

◆雨で寒い夜の上海料理店

オタク甘木さんが仕事を辞めて絶好調に!
ニート生活の話を繰り広げていて、
他の2人の話はほとんど聞けず。

◆冬の夜の江ノ島

何の因果か、冬の夜の海に行く。
江ノ島の上の方はイルミネーションだらけ。
クリスマスが近くてカップル率が高い中、
ナイスミドルな女二人で展望台にも上がる。
夜景もイルミネーションもきれいだったけど。
海は鏡のように凪いで、
波打ち際には街灯りが映っていた。

◆ピカソ展

国立新美術館にて。
一枚一枚が完璧で、美とエロスがみなぎっていた。
キュビズムの絵も、晩年の線画も良かった。
ケンタウロスと女の絵がなぜかしみた。

◆「スクールオブロック」

面白くて、いい映画だった!
ロックな気持ちを取り戻し、
アイポにロックいろいろを流し込む。

◆アンリ・シャルパンティエの限定ケーキ

誕生日の前の晩、
ダーが買ってきてくれた。
ピスタチオとフランボワーズのケーキ、
見た目も味も素晴らしい!お値段も(一人800円)

◆「我が至上の愛」

試写で見る。
自然、人、ドレス、風。
明るく、軽いタッチはそのままに、
研ぎ澄まされた美とエロス。
ロメール87歳、神の域。

◆「晩夏(上)」読了

風景や調度品の淡々とした描写がくせになる。
主人公も家族も薔薇の家の人も、
きちんとしたいい人ばかり。
雷の日にギリシャ彫刻を見つけるところで、
少し盛り上がった。

◆スチームモップ

O姉さんが持ってきてくれた。
床がピッカピカになって素晴らしい。
久しぶりにビーに会って、
ビーも嬉しそうだった。
チキンモンチはソファの下から出てこず。

◆「ライフアクアティック」

話もいいけど、どのシーンも、
海がやたらときれいで、
海に負けないくらい、
小道具の一つ一つから音楽、
全体の絵がかっこよかった。

◆Xマス

甘木兄がスーツをビシッときめて登場。
でも彼女もいないし、家に帰るとのこと。
仕事の後で私はローストチキンを買い、
ダーはギリギリ開いていたコージーコーナーで、
残り物のスペシャルチーズケーキを買ってくる。
思った以上に美味しくて大満足。

◆お買い物

ニットのワンピが次々増える。
誕プレはグレーのブーツ。
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3匹そろって

2008年12月22日 | 猫トーク



退院の日も殿ちんは、
看護婦さんと女医さんに押さえつけられて、
まんざらでもなくゴロゴロいっていた。

お家に帰ると、
ビーがすぐに出迎えに来て、
後から来たモンチにビーがシャアア!
二人とも殿のご帰還が嬉しそうだった。
殿ちんの留守中、
この二人は歩みよるどころか、
よるべをなくしたモンチがビーの隣に行くと、
ビー「シャアア!」

殿が帰って嬉しいモンチは、
殿のお尻に顔をつけたまま、
殿の後をついて歩くので、
まさに金魚のフン状態。
ダー「金魚がいないとただのフン」
なんてことを。



殿ちんは本調子とまではいかないけど、
(暴れないし、ゴロゴロが若干少ない)
ご飯もよく食べるし、枕元で寝るし、
本当~~に良かった。

ちょうど北海道から殻付きホタテが届いてたので、
さばいた貝柱をチンしてあげると、
殿ちんはよく食べた。

窓の外をチェックしたり、
家中見回ったり、
久しぶりに帰ったからといって、
私とハグしあうわけでもない。
猫のそういうツレナイところが大好き。
一通り見回りを終えると、久しぶりに、
お腹ふみふみ…。

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長い一週間

2008年12月18日 | 猫トーク


つい先日、ビーやんが病院にかかったとき、
殿を見ては、つくづく殿は健康だなぁ、
毛並みもいいし、元気だし、と、
思っていた。

先週の木曜、私が家に帰ったとき、
殿が玄関にお出迎えに出てこなかった。
ご飯も食べず、トイレにも行かず、
じっとしていた。
寝ている殿を撫でてゴロゴロいわなかったことはないのに、
ゴロともいわず、一人でいたいようだった。

モンチも前に一日寝ていて、
次の日にはけろっと元気になったので、
24時間様子を見たけど、殿の様子は変わらない。
ふだんから目ヤニっこだけど、
その目ヤニが液状になって、
涙をためてるように見える。



土曜になって病院へ連れて行った。
触診では何も分からず、レントゲンをとると、
お腹にガスが異常にたまっているそうで、
先生「大変なことが起きてます」
心の中で、「えっ、またまた~」
だって殿は3日前までは元気そのもので、
ナマリをぱくぱく食って、
ぐるんぐるんいってたもん。
先生の言葉を受け止められない。

その後改めて血液検査、エコー検査もして、
すい臓、肝臓、十二指腸が弱り、
黄疸が出ていることがわかった。
殿はすぐに点滴をしてもらい、
そのまま入院することになった。

猫は内臓の構造上、
胆のうが悪くなるとすい臓やそのほかの臓器に負担がかかり、
一度にいくつかの臓器が弱るとのこと。
血液の検査の数値的には、
そこまで重症にはなっていない、とのこと。
先生は、点滴の内容も具体的に話してくれた。

検査もすべて目の前で見ているのに、
悪い夢でも見ているみたい。
注射を打つために先生、看護婦さん、私に抑えられ、
もともと人に手厚く抑えられるのが好きな殿が、
久しぶりに小さくグルグルいったことだけを、
クローズアップしていい方にとらえるばかり。

家に帰って、殿のいない部屋で、
前の晩一人でいようとする殿を、
ダーが寝室に連れてきた時、
一瞬目をパッと開けて私を見た顔や、
涙をためてじっどしていた殿の顔を思い出し、
「殿がぁ~」と泣くわけだけど。
ダーは数値がそこまで悪くなかったことや、
先生の話をくりかえしていた。



それから24時間もたたないうちに経過を聞きに行くと、
まだ目に見えての回復は見られず、
私は食欲をなくし、眠れず、
何もする気がしないダメ人間に。
ビーモンのトイレ掃除、ご飯は別だけど。

CやO姉さん、マモンに報告すると、
良くなるように祈ってる、と皆いってくれて、
嬉しかった。

月曜、2度目の経過を聞きに行くと、
血小板以外の数値は少し良くなり、
黄疸がかすかに薄くなっていた。
血小板は内臓の調子が悪いとすぐには良くならないとのこと。
ステロイド剤を入れたとのこと。
殿は起きてニャアニャアいい、
顔に少し精彩が戻っていた。
それで多少安心はしたけれど、
家に戻ってから家事をする気力がわかず、
ご飯も食べず、ダメ人間なまま。

そして、この日は猫に何かあると私がおかしくなることを、
いわなくても分かってるマモンが来て、
余計なことは何もいわず、
台所の掃除と夕食の支度をさくさくとしてくれて、
私も何かしなくては、と気力がわいて、
掃除をきっちりやる。
終わると、ビー、モン、マモンと私の女子空間でまったり。
ビーモンはマモンによくなついていた。
マモンが家に帰ってから、
鶏団子のスープと南蛮漬、煮豆を、
泣きながら食べ、ダメ人間は終了。
母は偉大なり。
マモンは帰り際、ビーにこんこんと、
ビーは病気しちゃだめよ、と話していた。
でもその夜も一睡もできず。
殿は回復しているのに。



3度目の経過で、黄疸は目に見えて薄くなっていた。
血を見せてくれるので、私にもわかる。
数値も一つ一つ説明してくれて、
血小板以外は通常に近くなっているのがわかる。
ご飯も食べるようになったそう。
ケージに指を入れると嬉しそうにくんくんし、
ケージにすりっすりっしながら、
ニャアニャア元気に鳴いていた。
ケージに耳を近づけると、
グルグルいってるのも聞こえた。
殿のおでこを撫でると、温かかった。
殿はもともと狭苦しいところが好きだし、
人が好きなので、元気さえ戻ってくれれば、
入院していることは、安心なこと。

職場で、ことの次第を話すと、
みんな真摯に聞いてくれた。
仕事に関して最近いろいろ不満もあったけど、
人間的にはいい人たちばかりの職場だな、と気づく。
前の会社のクズ人間たちには、
こんな大事な話はできなかったと思う。

この日は私の誕生日。
仕事を早めに切り上げて、
表参道のイタリアンのお店でディナー。
一睡もしてないし、食欲もそんなにないけれど、
こんなときだからこそキャンセルしない方がいい気がして。
ダーを待っている間、
思いのほか続々届いていたメールのレス打ち。
ダーは花を探していて遅れたそうで、
今年は大輪の濃ピンクのバラの花束をくれた。
最高級白トリュフづくしの、お店最高のメニューは、
美味しくて、華やかで、元気が戻った。
前菜のトマトのムースで、食欲がわいて、
その後のフルコースのすべてに、
白トリュフを削ってその場でかけてくれる贅沢のきわみ。
マスカルポーネのクレープのデザートにまで、
ざくざくと。鮮やかな香り。
一生分?っていうくらいの白トリュフだった。
イタリア人のいかめしいシェフが、
頼んでないのにその日のメニューにサインをしてくれた。

ダーは楽観的なのが冷たい人のように思えて、
ダメ人間中は随分八つ当たりをし、
インネンをつけたけれど、
ダーのおかげで、誕生日のいい夜を過ごし、
久しぶりに、よく眠れた。

そして今日、4度目の経過で、
点滴をはずせるくらいに回復したので、
あと一日様子を見て、
金曜には退院できるとこのと。
殿は元気で、グルグルいって、
ニャアニャア鳴いていた。
殿のご帰還が待ち遠しい。



今回の病気はストレスなのかウィルスなのか食事なのか、
一概にこれが原因と断定できない、
予防としては、滋養強壮につとめて、
としかいいようがない、とのこと。
滋養強壮とは、いいものを食べて、たっぷりと休息をとる、とのこと。

ビーのネズミとりもちまみれ事件と家出、
マンション追い出され事件と、
猫問題がいろいろ勃発した2002年から、
5年の間、猫たちは健康そのもので、
なーんにも事件がなかった。
それが2008年、
ビーのなんでもなかった尿問題、
ジンマシン問題、そして殿ちんの病気と、
猫問題が続いた。
ビーと殿は8歳。
シニアっていっても若い若い、
7歳以上のご飯なんて早いよね、と思っていたけど、
やっぱり、8歳は8歳。
こうして、一つ一つ問題を乗り越えて、
私も少しずつダメ人間を脱却して、
強くなっていかなくては。
たまたまだとは思うけど、2002年と今年は私の前厄の年。
猫たちはいろいろ引き受けてくれてるんじゃないかと思ってしまう。
たまたまだとしても、2003年は猫も私も順調だったし、
昨日の私の誕生日に殿は目立って回復を見せたので、
2009年はきっとevery thing gonna be alright!
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あれこれ

2008年12月05日 | 猫トーク


何でも枕にするモンチ。



今日もコバンザメがいるな…。

お風呂の蓋の上から殿がじっと見てるので、
優しい声で「との~」と呼ぶとすかさず、
ブルルルルとお風呂に響き渡る。
殿にかぎらず、
猫たちは名前を呼ばれるのが好きみたい。
モンチは呼ぶだけでクネクネするし。



モンチは見た!

モンチはまた、ダーの靴にはまって恍惚になり、
無意識のチャ~をしてしまい、
「モラシッコ」というあだ名が新たについた。
なんかぴったりな名前。



ビーは、この1ヶ月くらい、
全身に湿疹が出ていて、
また別の獣医に連れて行こうと、
Oさんにアポとった次の日、
突然治った。よかった!
あんなにあったカサブタが、
一気に消えているので驚きだった。
湿疹が出てる間も、
本人的には別に全く気にしてなかった。
かゆそうでもなく。

今日は最高気温20℃だったらしい。
12月なのに。
残暑なのか春なのか。
途中で雨も降ったけど。
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山へ

2008年12月02日 | 日々のこと


日曜、私の留守中、
またしても3匹そろって脱走した。
そしてまた、ビーとモンチが隣の庭で、
シャアシャアいい合ってたらしい。
ビーが戻ろうとすると、
モンチが追い払おうとする。
それでもビーとモンはすぐ戻り、
殿は2時間くらいで戻った。

高尾山へ。
のんびりスタートしたせいで、
行きの甲州街道で日が沈んだ。
イチョウは木の上の方から葉がなくなっていて、
時期的にも、時間的にも今年は遅かった。
でも、ケヤキのきれいな紅葉を見れてよかった。
家の周りのケヤキは一気にさび色になったけど、
八王子を越えたあたりのケヤキは、
黄色から赤、その後でさび色になっていた。
高尾山に登ると、
葉のない枝越しに、淡い紫~橙の夕焼け空。
きらきらと、宝石みたいな夜景。
寒いので、すぐに降りる。
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河原のこと

2008年12月01日 | 日々のこと
河原に堤防工事の様子を見にいったら、
取り返しのつかないことになっていた。

絶滅危惧種のコアジサシの繁殖場所で、
立ち入り禁止だった中洲が、
更地になって、
テトラポットが並んでいた。

コアジサシは見たことなかったけど、
サギの群れや、カワセミ、
今の季節はユリカモメやカモもたくさんいて、
夏にはクワガタもいた中洲が、
自然そのままの、四季折々の花が咲き、
緑が風になびいていた中洲が、
更地に。

駅前の開発で、
フタコに残されてるのは河原だけ、
と思ってた矢先に、
河原までぐしゃぐしゃになった。
緑がなくなって、
完全に空気が変わってしまった。

市民団体も抗議してたのに、
結局のところ、実地調査とかモニタリングなしで、
机上の工事計画が進められているらしい。
絶滅危惧種は無視ですか?
胸がいたい。
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晩秋の帰郷

2008年12月01日 | 日々のこと


ビーは元気で問題なしということで、
久しぶりに実家に帰る。
車で迎えに来てくれて、
高速でスッと。

塩ワカメでだしをとった鍋。
残ったスープで初の試みの、
もんじゃを作ったら美味しかった。

秋晴れの日、山に行く。
ところどころ紅葉した木々、
池の水草の緑、
植物のかもし出すミスティック。

ふいに視界が開けて、
山の上から見える濃いブルーの海。
ドキッとするほど嬉しい。

近くで見ると、海は澄んでいて、
ふちはエメラルドグリーンに光っていた。

その後いつものスパに行ったら、
海洋深層水じゃなくなっていてがっかり。
海を見ながらのお風呂、
それだけでも気持ちはいいけれど、
海水のデトックス力を知ってしまうと、
みかん風呂じゃ物足りない。
前より人は多かった。



ホットカーペットで伸びる猫たち。
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