なぎのあとさき

日記です。

わたしはアリス

2013年09月30日 | 日々のこと

すっかり元気になったモンチは
日に当たって転げまわったり、
チョロQの如く家じゅう走りまわったり、
背の高い本棚の上にジャンプしたり、
誰もいないキッチンの流しに上がってこそこそしたり、
前と全然変わらないようで、
気持ち、大人になった感じがする。
大人といってもモンチなりの大人だけど。
私に対しては、さらに上から来る。
家に女王が二人。
こげ茶の女王と金の女王。
わたしはアリス。
女王はどっちもわがままでかわいくて
ちょっとワル。
もともとモンチは幾つになっても子猫のまんまだよねー!
という猫だった。性別も超越した神だった。
でもここに来て、女王になった。
なんか、あの下痢は、脱皮だったような気がする。

男の子は上から人を見たりしない。
殿ちんだけは私をただのママと思ってる、
毎晩お腹フミフミされながらそう思う。

モンチもついに女の子になったわけ。9歳にして。
これも私が崇めすぎたからかもしれない。
それにしても、こんなにちっさい体で、
よくぞこんなに、っていう上から目線。

今日はCの家のNの調子が悪くて
海に行けなくなって家にいたので、
私は油断をして、3匹とも外に出た。
モンチも散歩に出たのは久しぶり。
隣りの庭でビーとモンチが睨み合い、
ビーがモンチを「フワーウ」と脅し、
モンチは背を低くして応戦しようとしていた。
台風で落ちたコブシの葉を拾ったり
クレマのつるを切ったり
バラに肥料やったりしてる間
ずっとビーのうなり声が聞こえていた。もう。
わざわざ外で喧嘩しなくてもいいのに。
殿は反対の庭に出たのでどこ吹く風。
私が庭仕事を終えて部屋に戻ると、
モンチ、ビー、殿の順に戻って来た。

今年もサンマを焼いたらみんな大喜び。
ビーは最後の最後まで食卓を離れないし、
モンチも殿もよく食べた。
実家のスダチをもっと持ってくれば良かった。

待ってた新刊「未明の闘争」をついにゲットして日の沈む前に
近所にできた河原を見下ろす階段に行って読書。
中洲を覆ってた葛が台風の雨ですっかり枯れた。
川面に夕陽。富士山も見えた。
本はめちゃめちゃ面白い。

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Yes,only love can grow my heart

2013年09月26日 | お散歩

台風一過の河原でゴロゴロしてフルチャージ。
増水が退くと川の水はよく澄んで、
コイ、アユ、黄色の小さい魚、ほかいろいろ。
ホーシの声。
すごくいい天気で、
このまま少し遠く(羽根木公園)まで行きたいな、
とか思いつつチャリに乗ってたら
トラックの運ちゃんにナンパされた。

土日は、ヨコスカへ。30度越えのいい天気。
帰る途中でHちゃんの赤ちゃん(7か月)に会う。
湯バーバんとこのボーみたいな迫力のある赤ちゃんで、
笑いながら私にだっこされにきた。

潮濁り、満ち潮、ちぎれ海藻とゴミ多し。若干ウネリ。
今年は7、8月に帰れなかったんで、
いつ来ても澄んでると思うなよ、ということか。
でも橋の上から魚は見えた。クサフグほか。
ダーに見守られつつ、一人で泳いで浮かぶ。
去年も同じことあったな。
浜から離れれば、潮もそれほど汚くない。
空の青、海の青、なつかしい東京湾、いとしい海。

山にも入る。体がどんどん元気になる。
木々の塩害が、18号の凄まじさを物語る。
葉の一気に落ちた大木がいくつもあった。
木漏れ日が強くて暑いけど、山は枯れ葉が多くて
秋もいっぱい。

夜、猫のご飯のために帰るダーを送りがてら、
アイス食べつつ橋の上へ。
ウネリは退いて凪いでいた。
仲秋二日後の月が、東京湾全体に光を散らして、
風波に揺れていた。ママと一服。

次の日も同じルートで海へ。
わけありスポットで砂上の朝食をいただいて、
ママに見守られつつ泳いで浮かぶ。

今年3度目の、海の見晴らし台に行くと、
光る海の上にカラフルなボートがいっぱい。
小さなキジトラの猫がいて、
元気な声で私を呼ぶのでついて行くと、
明るい木漏れ日の中、
落ち葉や雑草の緑を踏んで歩くその子の足元から
薄紫の小さな蝶が次々飛び立った。
猫は寝床に案内してくれて、そこには妹猫もいた。
水の入った缶があったので、
誰かが世話をしているようだった。
キジトラの子は、私に猫のしもべの空気を感じて
案内してくれたのだろうか。
その子の歩く後ろ姿はあまりにも可愛くて、
いとしくて、美しかった。
こんな景色、一生忘れないだろう。
近所に住んでたら、お返しできるんだけど。
一応ママに頼んだけど、全くアテにならない。

泳いだ後の体を丘の芝生に横たえて熱い陽射しを浴びた。
先週に続いてBest of 2013! Jah!
夏の残ってるうちにヨコスカに帰れて良かった。

帰り、携帯忘れて家に戻ってママをつれて、
神社の祭りばやしを聞きながらアイス食べつつ
バスに乗る間際まで未練がましく港で海を見てたら、
魚がぴょんぴょん跳ねた。
釣り人が魚を釣り上げると、
背後にいた、お祭りに集まってた漁師たち、
ありゃタナゴだな!タナゴだ!タナゴだな!

家に帰ると、ビーが甘えたおす。
ベッドにごろん状態で私を呼び出し、
側にいさせる。たまに殿が私の膝に来ると、
わざわざ殿の視界に入り、「ふうん、」の顔。
殿は慌てて膝を降りる。

台風で庭のコブシの葉がだいぶ枯れ落ちた。

秋分の日は葉山へ。
南で台風がまごまごしていて、
気温が下がってラッシュ着用。クラゲはいない。
Cは波で飛んで来た石で足を切ったり、
濡れたズボンが脱げなくなって
まごまごしていた。
気持ちウネってたけど、
海に入ったら凪いだ。
海から出たらまたウネった。
潮濁り、魚見えず。
この日は何度か涙が出るほど笑ったけど、
何を話したのか全然思い出せない。
水から出ると超寒い。急いで着替えて
カーティス聞きながら山へ。
お寺の木々にも18号の痕跡。
今年は咲かないのかな、と思ってた境内の百日紅が
ここに来て満開になっていた。
いつもの犬の散歩のおじさんがいて、
挨拶するか迷って、犬を見ると、
「大丈夫です」という顔をしてたのでしなかった。
Cも、下手に話しかけるのは
「アーキモッチィ」のオヤジと同じになる、というが、
私とCはどう転んでも「アーキモッチィ」のオヤジにはならんだろう。
鳥居を出たところで、ものすごくいい風。
台風か、それとも天狗か。

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あの花も咲いて

2013年09月19日 | 猫トーク

台風明けの空は青々、緑がきらきら。
9月16日、近所の道を歩いてたら甘い匂いがして、
幻香か?と思ったら、
次の日咲いてるの見ちゃった。はえーなオイ!
爽やかな風に反応するのか。
ホーシが鳴いてるというのに。

蝉を見つけるのがうまいダーに、
河原でホーシを見つけてもらった。
「ツクツク」のところで、おしりフリフリ。かわいい。

時を同じくして明け方、
猫たちが私に乗り上げて眠るようになった。
ダーが見てたら、殿が私の腹の上で寝て、
ビーが肩胸の上で寝てたそう。

3匹揃って箱座りを見るのも久しぶり。
猫がいると、家の中にも秋がある。
(ゆうてもまだタンクトップ生活)

モンチがくねくねしたり、
ひっくり返した顔でキョトンとしたり、
殿に寄りそったり、虫を追いかけたり、
同じところばかり毛づくろいしたり、
流しにジャンプしたり、
ひとつひとつ、元のモンチを取り戻してるのを
ひとつも見逃せない。嬉しすぎる。
ステロイド投与による多食も
減量につれてやっとおさまってきたけど、
モンチはひとまわり大きくなった。
ダーは、モンチのお腹ぽっこりが気になるらしい。
もとが完璧すぎるスーパーかわい子ちゃんだからね。
ちょっとおデブな方が猫はかわいいってねーさんも言ってたし、
モンチはスーパーかわい子ちゃんの壁を越えたその先の
スーパーかわい子ちゃんになったのか。
悟空もべジータも慣れるまでは大変だったもんね。

モンチの闘病中は、私がモンチにかまいすぎても
ビーは見逃してくれてたけど、
モンチが元気になったらビーの「かまってよ!」がヒートアップ。
だっこして、ベッドで向き合って、庭を散歩。
ご飯の時はかわいらしく隣に座る。
闘病中だって朝晩散歩して、いつもだっこしてたけどね。

夏の間は若干食欲が落ちてたけど、今は元どおり。
流しに上がって缶の中をなめてる。

殿ちんはあい変わらずマイペース。
来るもこばまず。ハンサム。
きのうの夜のお腹フミフミは、かなりの長時間に渡った。
夜寝る前も、みんなに内緒で私のところにきて、
胸に乗ってしばらく見つめ合う、けっこう長時間。

殿は良いカリカリをよく食べてくれる。

モンチのことだけでなく、
いろいろあった夏だけど、
なーんにもなくて、
猫と一緒にボヘッと過ごす日々が、
私は大好きだ。

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台風18号 ~サーファーではないけれど~

2013年09月18日 | お散歩

葉山はクラゲが怖くて、手足を伸ばせず。
ゴミだらけだった次の週にはもう、
由比ヶ浜は潮澄んでいて、凪。くらげはいない。
浮かんでると、目の前で2重の魚花火!
大きい魚も飛んでいた。

その次の週末は台風18号が今年初の関東直撃!
猫は順番にだっこして庭に出て、
台風の海の風に当たってデトックス。

接近中の日曜日、
葉山の波打ち際はウネリもヒキも力強くて、
深みにはまったら戻れなくなりそうだった。

「こんな日はつかまる物があるといいよねぇ」
「ボード買う?」「キャリアつけないと」

ベテランサーファーが、静岡や浜松からも来ていた。
台風と一緒に北上する旅乗りの人たち。
血沸き肉踊って目がらんらん。
波しか見てない、かっけーの。
由比ヶ浜に移動すると、サーファーだらけ。
上手い人ばっかり。目の保養。
波見てるだけでもじゅうぶん楽しいのに。

月曜の午前中に直撃して、
午後にまた由比ヶ浜に行くと、
Pのオジサンの言ってた通り、波はぐちゃぐちゃ。
サーファーもいないし、
壊しかけの海の家のあたりまで水が来て、
砂浜に降りるのもままならない。
(余裕で犬の散歩してるオジサンもいたけど)

夏の海の変なノリの名残りも、
あますところなく吹き飛ばしてくれた。

舗道や江の島の下の公園でなんとか
潮に足つける。にごりまくり、泡が茶色。

なんだか気になった江の島の某ポイントに行くと、
想像をはるかに越える、ド迫力!!
沖から山みたいなウネリ、
真下は一面白く泡立ちまくり。
荒海を航海してるみたい。
富士山はくっきり、すぐ横に夕陽。

波を読んで、ぎりぎり安全圏で眺めていると、
海を見るわけではないカップルが来て、
お互いの写真を撮り出した。
「あそこは危ないぞ、注意するべき?」
夕暮れ時の絶景の視界に割り込み、
くだらないポーズを取り続けるカップル。
「落ちちゃえばいい」「アハハ」

八幡様ではお祭り。雨の中、おみこし。
池のほとりから今年初、
射手座がはっきり見えた。

台風に乗っかって遊んで、
台風のパワーが体に漲った。

次の日、友人が失恋して、台風のパワーを分ける。

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にゃん況報告 ~2013夏~

2013年09月05日 | 猫トーク

はじめの獣医はモンチを入院5日、
続けて通院4日もさせて、
その頃が一番、モンチの調子は悪かった。
毎日1時間近くつきそって様子を見て、
これじゃ良くならないと思って、
「早く自宅に戻したい」
「血液検査を毎日する必要があるのか?」
と私とダーが何度言っても
「白血球の値が増えてるから」
「貧血気味が気になるから」
「凝固系の数値の様子も見たい」
と、獣医は嫌がるモンチの採血をした。
今思い出しても腹立たしい。
なんとかひきとって、
一日家でゆっくり過ごしたら、
白血球の値はがくんと下がった。
やっぱり入院のストレスだった。

日も当たらず、風も通らず、
薬と糞尿臭の漂うケージで
猫の具合が良くなるとは思えない。
モンチは特に怖がりだから、
毎日知らない人に注射されるなんて、
どれだけ怖かっただろう。
ご飯を食べてるうちは、
入院なんてできるだけしない方がいい。

退院した直後は一人になりがちで、
モンチはこの世界に対する不信感を
初めて覚えたようだった。
それまでは、お日様に当たって、
名前を呼ばれるだけで、
うれちい、たのちい、あふーん!だったのに。

その後すぐ病院を変えて自宅治療。
猫の病気のこと、
夏前は自分で調べるのが怖かったけど、
それじゃいけない。
病気も薬も調べに調べて、
猫に詳しい人の話を聞きに聞いて、
獣医に主導権を握らせずに、
こっちの意見をどんどん言うべき。

今だに下痢の原因は不明だけど、
食べすぎないようにすること、
薬が効いてるかよく見ること、
その子に合う薬を探すこと、
その子に合うご飯をゆっくり見つけていくこと。
それで、少しずつ便の状態はよくなって、
入院で1.6キロまで減ってしまった体重も、
週に0.2キロずつ戻り、
今はもとの2.6キロに戻った。

浸みついた病院の臭いが消えていくのと一緒に、
モンチの嫌な記憶も消えていくようで、
今はもう入院のことは忘れたみたいに
のびのびと私のそばで寝てる。

獣医を何人も親戚に持つCが、
「医学なんて何の役にも立たないんだよ!」
とある日言って、
うちのママも「私もそう思う!」と言ってた。
それはまあ言い過ぎかもしれないけど、
生き物の命のことは、分からないことがいっぱいある。
数値にばかり気を取られるのは違うと思う。

キンタなんて、十年近く下痢のまま元気に暮らしていた。
私が幼くて、私の家族も(猫の便はゆるいもの)と
思い込んでた無知のせいと、
イナカで周りに動物病院なんてなくて、
いろいろとゆるかった昭和の時代のせいもあるけど。

そんなこんなで、食生活見直しキャンペーン!
13歳の殿ビーにもいいタイミング。
目を皿のようにして原材料、成分チェックし、
それぞれの食べてる量を常に把握。
冷蔵庫の一角が、猫のご飯スペースに。
ダーと二人で旅行なんてもう当分できそうにないけど、
全然いい。
一分一秒でも長く、
この子たちにこの世界にいて欲しい。

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獣医に脅されて不安に苛まれて
ふらふらしながら帰ったある日、
赤いリボンをつけたモンチが私を見上げた。
ダーがつけたのだった。
病気のモンチにリボンをつけるなんて私じゃ考えもしないけど、
リボンをつけたモンチは、可愛さがほとばしっていた。
こんなに可愛い生き物と一緒に暮らせて、
なんて幸せなんだ。
うざかろうと思ってすぐほどいたけど。

ママは、「うちのモモは豊作よ」と
庭の桃の写真を送ってくれたり、
「元気出して」とウナギ代送ってくれたり。

自分も介護猫を抱えつつ何度もセカオピをとってくれたC、
自分も闘病中なのに相談にのってくれたねーさん、
行きづまる度に適切な助言をくれて薬も送ってくれたHさん、
猫飼いでもないのにずっとモンチを気にかけてくれた
EちゃんやKくんにも大感謝。

いつもお参りする神社で、
さんざんモンチのことを祈った帰り、
立ててあるノボリの棒が通りすがりに、
風もないのにカタカタカタと揺れ出した。
これは、祈りに対するアンサーだ、と思った。
モンチは大丈夫だよ。

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海の使徒

2013年09月04日 | お散歩

台風が次々現れて、
日に日に空が青くなる。
毎日、入道雲がすごい。

泳ぎがうまい人は、
クラゲに刺されないのかもしれない、
と、仮説を立ててた週末、
泳ぎのうまいCが腕をやられた。
触手の跡が浮き出て、
周りは赤くパンパンにはれて
腕が一回り太くなっていた。
たぶんアンドンクラゲ。

あの屈強なCを海から追い出すんだから、
クラゲってすごい。
ふわふわ漂ってるプランクトンの仲間なのに、
生き物として、格上感。
ほうほうのテイで逃げ帰るしかない。

N「でも魚はほとんど格上だよね」
C「ボラくらいだよね、人間ぽいの」

Cは懲りずに
次の日も同じ海に入ろうとして、
クラゲを目視して、やっと諦めた。

鎌倉の方に移動したら
水の中がゴミだらけ。
納豆のパックとか浮いてる。
何のゴミなんだ?
人が海を汚すんで、
クラゲは海を守るための使徒かもね。
小さいウネリの中にたくさん魚が見えた。
けっこうデカくて、丸っこい頭。
ボラのパクパク群もいた。

お隣の家の子(4)も、クラゲの刺し傷が残っていて、
「泣きまくった!」といってたけど、
「おれスイミングやってるし、
クラゲに憧れてるとこ、あるんだよね」だって。

私はクラゲが怖すぎて、
腕は体にぴったりつけて、
ほとんど腰だけで泳ぎながら
慎重に水の中を見渡してるとやっぱり、
白くて長い触手が視界に入った。
きれいっちゃきれい。
慌てず騒がず方向を変えて、
一度も刺されていない。

ダ「そこまでしてよく泳ぐよねー」
だって!
やっと潮温が温まって、
夏の太陽がまだ残ってて!
お魚いっぱい来てて!

イカの次はクラゲのことばかり考えてたら、
クラゲが夢に出てきた。
クラゲだらけの温泉に、入るかどうするか迷ってる夢。
そのクラゲは、人の皮膚に付着して老廃物を吸い取ってくれるという。
傘に橙色の線の入った、きれいなクラゲ。
温泉に着く前は、
ビーと砂浜を散歩していて、
ビーは楽しそうに走ってたけど、
はぐれるのが怖くなって途中でキャリーに入れた。
重いのでダーに持たせて、先に帰ってもらい、
私は一人で温泉へ。

晩夏に入り、ハワイ人とドイツ人2人に声をかけられた。

夜のお寺で、お坊さん「人がいなくて清々するじゃろ!」

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