ねてゆの
ねてゆんだから
ほっといていいの
なんでもいいの
今年はいっぱい咲きつづけてくれたミニ百日紅。
ブログの更新は久しぶり。
というのも、
PCに向かうひまなんてないほどに、
8月は夏と向き合うので忙しかった。
少しずつふりかえりつつ、
夏にすがりつこうと思う。
今年もバリバリの猛暑で、
去年以上かも、と思うほど暑くて、
お昼前後の陽射しは
肌を刺すようで、痛いくらいだった。
暑いのはいいけれど、
痛いのは困るので、
初めて日傘も買った。
毎日ぶわーっと暑くて、
晴れの日が続いてたけど、
立秋のあとさきに一度とぎれ、
お盆をすぎると、少しだけ和らいだ。
気がつけば、もう晩夏。
影が伸びて、日の沈むのが少し早くなった。
でもまだお昼は35度越えてるし、
夜も熱帯夜。
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なんかいい匂いがするにゃ~
緑と、土の匂いだにゃん
暑いけど、
いいにゃ~、にゃつは!
ビーは昼は庭に出て、
夜は駐車場に出て、
嬉しそうに走っている。
毎日じゃないけど。
目の届かないところに行く前には、
家に入れているけれど、
万が一遠くに行ったときのために、
久しぶりに赤い首輪をつけた。
首輪をすると、
またいちだんと可愛いビビえもん。
外出てるわりにはノミにやられることもなく、
ぷりぷりと元気。
家にいると、
ビーはほえるようにして私を呼ぶ。
元気いっぱいに訴えるような声で、
「ニュアーオーウァーオーウー」
見に行くと、
ふつうにゴロンしたままで鳴いている。
そばにいるだけで満足して、
クツクツクツとのどをならす。
何か訴え癖がついてるみたいで、
「ニュアーオーウァーオーウー」と
適当に鳴きながら私のいる部屋にぶらぶらときて、
「ニュアー…」私の顔を見て(あ、いたんだ!)
俺様の出番は、また次の機会に!
8時半には由比ガ浜について、
ひと泳ぎ。
いつもとは逆の、東の空に太陽。
お盆過ぎだけあって、
潮は海草やらでにごり気味。
ボンボンベッドに寝転び、
顔だけタオルで隠しつつ、
陽射しとまだ涼しい風が気持ち良い。
お昼前にビーチからいったん離れ、
本覚寺へ。
散りて咲き散りて咲きの百日紅も見事に満開。
報国寺にも行く。
びしょぬれの水着にキャミとパレオで、
竹林を前にお抹茶を一服。
真夏じゃなかったら考えられへん格好。
空気が甘くて濃い。
で、うっかり1時半頃に海に戻ってしまう。
人がすごいことになっていたけど、
ラッキーなことに駐車場が空いて、
もうひと泳ぎ。
で、花火の次の日。
Cが早朝に蓮の花が開くところを見たい、
というので、行くことに。
Cは夢で「ポン」とひらくところを
見たそう。
朝の6時にはうちを出発、という
かつてない早起き。
八幡様の蓮は、
蕾の頃に何度か見たのに、
咲いてからは海に直行で、
今年初めて見た。
八幡様の蓮の花は大きくて、
白い花が多かった。
満開の季節は過ぎていて、
ところどころに花と蕾があった。
蕾がひらくとき「ポン」と音がする、
なんていわれてるけど、
蕾はほかの花と同じように、
少しずつ膨らんで、
だんだん開いていくようだった。
こんなに大きいのに、
透明感のかたまりのような蓮の花は、
美しくて神々しくて、
伝説も生まれることだろう。
八幡様では朝早くから蚤の市をやっていて、
50年代のフランスのチラシがかわいかった。
お店の人もいい味。
そして海へ
8月21日は恒例の花火。
今年は家から河原に出る道が
ふさがれているので、
駅を超えた世田谷会場で見ることに。
場所取りに行ったら、
ガードマンの多さにびっくり。
ふんぷんたるバビロン臭。
結論からいえば、
彼らは何の役にも立っていなかった。
テープで場所とりをといわれ、
従ったけれど、
後で行ったら場所が全く分からず、
たたんで置いておいたシートも消えていた。
それでも花火に近い場所をとれて、
きれいな夕日も見て、
花火はそれはそれはきれい。
ぶっちゃけいつも見る川崎側より
色がかわいくて豪華。
ただの丸い花火がほとんどなくて、
いろんな形の花火が上がっていた。
ビールが美味しくて、
こんなに食べれるの?っていうほど
持って行った唐揚げとポテトほかも、
花火が始まる前にほとんど食べ終えた。
世田谷会場は地元以外の人が多くて、
花火が始まってから来る人を探して
うろうろする人が多くてちょっと
落ち着かなかった。
帰りは駅周辺がすごい人で、
来年からはまた川崎側に戻ろう、
ということに。
南禅寺につくころには、
多少暑さが和らいでいた。
白い百日紅の大木。
これまで見たことないくらい大きかった。
日陰にいる分には涼しい。
南禅寺も、自由に入れるオープンなお寺で、
いい感じ。
緑のなかに、石の建造物。
哲学の道に出て、歩く。
もうだいぶ涼しくなっていた。
人が全然いなかった。
緑が映えてきれいな疏水。
にゃこたちがお昼寝していた。
途中のカフェでお茶。
法然院に入ろうとしたら、
蚊がプンプン迫ってきたので逃げる。
銀閣寺についたのは17時ちょっと過ぎ。
すでに閉館。
駅に戻るためのバス停に行く途中で、
おあげずし?をテイクアウト。
あぶらっこい濃いめの味は、
そろそろ体が求める味だった。
京都駅でお土産を買って、
夜ごはんは串揚げ。
コンビニのエビ天むすを買って、
新幹線で帰る。
意識が朦朧とする暑さの中を、
2日間歩きどおしだったけど、
最後までバテ知らずで元気。
暑いのが異常に好きな私はともかく、
ダーもよく私についてきたな~。
京都には、
東京にはない夏の美しさがたくさん。
旅行中、ママが何度か猫たちの写メを送ってくれて、
本当にありがたかった。
殿ビーはすっかりなついて、
かまってもらってたらしいけど、
モンチ子はほとんど姿を見せなかったらしい。
ご飯は、3匹ともよく食べてたそう。
円山公園をすぎると知恩院。
巨大な三門が迎えてくれた。
日射しも暑さもピークのまま、
三門の日陰に座って一休み。
日陰に座りながらこの階段を見ていて、
あまりの眩しさにそこを歩くことがありえないことのように思う。
でも行くんだよ!
日が雲に隠れた一瞬に階段をのぼる。
夏の空
知恩院は北側の門から抜けられて、
青蓮院の前を通る。
天年記念物の大杉の枝ぶりが圧巻!
平安神宮の鳥居が見えてくる。
また熱中症の危機を感じて、
とびこみで和菓子店に入り、かき氷。
氷も抹茶も小豆もハイクオリティ。
甘さはぎりぎりまで控えめ。
とびこみで入ったのに、
東京で食べたどの宇治金時とも、
比べ物にならないくらい美味しい。
平安神宮の手前を右に周り、
博物館や動物園のあるお堀沿いの道を行く。
あふれんばかりの緑と水の風景が美しく、
暑さを忘れるほど。
草はぼうぼうで、人気もなかったけど、
噴水もあったりして、なごめる道だった。
仁王門通というらしい。
目指すは南禅寺。
二年坂を降りたら、次はねねの道。
写真は、高台寺の階段をのぼったところ。
すぐに出て、また歩く。
竹のフェンスにからまるほうずき
どこで見たのか、もう覚えていない。
円山公園に入り、木陰のベンチで休みながら、
北上して目指すは銀閣寺。
広い公園で、途中からゆるやかな上り坂に。
緑がまぶしくて、ところどころにピンクの百日紅。
カモたちも暑そう!
ホテルは部屋が広くてなかなかよくて、
ゆっくり休んで二日目。
駅をぐるっと歩き、バスに乗って清水寺へ。
お寺に至るまでの坂道が、
日射しが強くて暑くて真っ白。
でもなんとか門にたどりつく。
夏休みなので、修学旅行生はいない。
暑すぎるせいか年配の人もいない。
若者と外国人だけ。
清水の舞台は日当たりが良すぎて、
目が眩んでしまう。
とても舞台に立てない。
お堂の日陰は涼しかった。
ダーの撮った清水寺
池の百日紅
帰りは三年坂、二年坂を下る。
道は真っ白。頭と顔にタオルをかけて歩く。
ここは中学の修学旅行以来。
いい風情のお店が軒をつらね、
坂道の景色が良くて、
ぶらぶら歩きがとても楽しい。
あまりの暑さと眩しさで、
記憶はとぎれとぎれ。
皮膚も血も熱くなり、
頭の中も身体の中も熱くなり、
歩いてるのが不思議。楽しい。
暑さが極まると、お店に入って涼む。
和紙のかわいいお店もあって、
あとでお土産ここで買えばよかった~、と思った。
坂の途中にあったイノダコーヒーで朝ご飯。
広くて、お庭もきれいで、
コーヒーも美味しく、
優雅なブレックファースト。
どこかのお寺で見た黄色の花。
見たことのない珍しい形の花が、
ひとつひとつ立派な鉢に植えられて、こんなにたくさん!
ミツバチも来ていた。
落柿舎の方まで歩く。
このあたりの景色も大好き。、
日本の田園風景という感じで、
四季折々に美しい。
大きな百日紅が咲いていた。
ダーはここまで来るとすっかりバテていた。
もっとほかのお寺にも行きたかったけど、
折り返す。
暑いとむしろ元気な私は、
夏バテなんて実は迷信なんじゃないの?
とひそかに思っている。
渡月橋に向かう途中、
〈さくら餅〉というお店で、
宇治金時のかき氷。
ふわふわのきめ細かな氷に、
鮮烈な抹茶の香りと味、
甘さはほんのり程度のつぶ小豆。
東京のどんなにおいしい氷屋さんでも、
こうはいかない。
適当に入ったお店なのに、感動!
身体も冷えて、リフレッシュ!
渡月橋についたら、思うさまのんびり休む。
河原を歩いて、ベンチで一服。
渡月橋を渡り、少し坂を上がると、
「法輪寺」というオープンな感じのお寺があって、
高台から市内を見渡すことができて、
なかなかいい場所だった。無料だし。
また渡月橋に戻り、
橋の真ん中あたりで、
山の方を向いて手すりにもたれて立ち、
山から吹く涼しい風を浴びまくる。
山のミストの混じった吹きたての風は、
びゅうびゅうと疲れを吹き飛ばしてくれて、
めちゃめちゃ気持ちよくて、
完全にリフレッシュ。
ベストオブいい風~
渡月橋で夕日を見た後は、
バスで四条河原に移動し、
先斗町のお店で川床料理。
そんなに高くない、居酒屋風のお店だったけど、
お料理は京都らしい上品な味付けで、
それに冷たいビールもおいしくて、
風情もあってよかった。
先斗町のはずれまで歩いて、
帰りは鴨川沿いの暗い河原を歩き、
夜の祇園を散歩。
ほとんどのお店はもう閉まってたけど、
夜の祇園の風情がまた良くて、
もっとやみくもに歩いてたかったけど、
ダーがトイレ!というので、
タクシーでホテルに戻る。
天龍寺の桔梗
星形の花も風船みたいな蕾もかわいくて、
色やすっと伸びた茎が涼しげで、
大好きな夏の花。
境内に流れるせせらぎ(大堰川)
天龍寺の北門を出て、
茂みに少し分けいったところでちょっと一服。
竹林がまだ続く。
空気が甘くて、
ずっと歩いていたいような道。
上を見上げていた老婦人にぶつかって、
老婦人が倒れる拍子に別の老婦人にぶつかり、
玉突き事故のように3人でこけた。
抱き起してから、
二人の老婦人が転倒あるあるみたいなトークを始めたので、
さりげなく立ち去る。
光り輝く苔
髪の毛の神社があったので寄り、
ダーは一応祈っておく。
たまたま目に入った絵馬の
「毛髪が復活するように」の字が
力強かった。
山の道から出ると掲示板に地図があって、
そこにいたおじさんが道をガイドしてくれた。
私が美人だから教えてくれたんかな、
とかいってたら、
帰りもおじさんはいて、
カップルに道案内をして無視されていた。
常寂光寺に続く緑の道。
左手には池。
緑がずっとまぶしい。
常寂光寺は、
紅葉で有名なカエデやモミジの木がいっぱいあって、
緑がきれい。
鐘楼がとくにいい感じで佇んでいた。
秋にも来たいなぁ~
6日間あったお盆休みは、
海に2回行って、
オルセー展に行って、
京都に行った。
京都の夏が暑いのは知ってるけど、
あえて夏の京都に行きたくなる。
暑さと日本の夏を、
これでもか、というほど味わえるから。
お昼頃京都駅について、
すぐに嵯峨野へ。
駅近くの「おづる」の2階のお座敷で、
腹ごしらえに、冷たいうどん。
美しい竹林を通って、天龍寺に入る。
暑い暑いという盆地の暑さは
独特かもしれないけど、
実際のところ、
東京のコンクリ照り返し&冷房室外機の、
人工的なただ暑いだけの暑さと違って、
めっちゃ暑くてもまろやかな感じがあって、
気持ちがいい。
嵯峨野は山からの風が吹いていて、
木陰に入ればいくらか涼しい。
レンゲショウマ
広い縁側に座って、
大きな池と緑のきれいな山を、
のんびり眺められるのがよくて、
一番に来たかったところ。
京都が初めてのダーを、
まず連れていきたかったところでもある。
ダーも天龍寺が気に入ったみたいで、
本堂に座って、
まぶしい夏の景色を眺めていた。
暑さで畳に倒れて動かない外国人もいた。
(つづく)
前の週の金曜、
仕事の帰りにダーと待ち合わせて
オルセーに行ったら、
1日にあきらめたときより、
さらに人が多い。
おまけにダーと喧嘩になり、帰る。
あきらめかけてたけど、
やっぱり見たい。
毎年とても気の利いてる
日本製紙のカレンダーの、
今年の7、8月はセザンヌ「水浴する男たち」。
夏じゅう何度も見ていたこの絵も、
来てるのだ。
最終日に行くと、
行列はなくなってスッと入れた。
すいてはいないけど、
じっくり見られた。
ドガにはじまり、
モネの傘をさした婦人の絵に、
セザンヌのセントヴィクトワール山、
ゴッホの夜の海の絵。
豪華すぎるラインナップはさっすがオルセー。
今年は印象派前後の展覧会が多かったけど、
画家たちの都にある美術館、
オルセーは貫録を見せつけてくれた。
「水浴する男たち」も何度も戻っては見て、
目に焼き付ける男尻。
後日Cに絵葉書をあげたら喜んでいた。
カレンダーの絵は、9月になってから
絵の部分を切り取り、トイレに貼った。
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夜は猫たちの面倒を見に来てくれたパパママに、
もんじゃをごちそう。
かき氷も食べる。
パパはドラクエにはまる。
病気と闘うPちゃんのお見舞いに
1ヶ月ぶりに行く。
Pちゃんは前回より元気で、
2階と1階の階段を行き来して、
冷蔵庫の前に立ってご飯を催促したり、
人と猫が集まっているところに顔を出して、
凛としたお顔を向けてくれたりしていた。
目力が強くて、
顔だけ見てたら病気に見えない。
ねーさんが撫でればごろごろいう。
回復することを信じようと思った。
ねーさんが大切な人を失って泣いているとき、
こぼれ落ちる涙をなめてくれたPちゃん。
でも今、Pちゃんの病気がつらくて
ねーさんが泣いていても、
プイッと顔をそむける、という。
日に何度ものトイレ掃除とご飯、
何より大変な投薬で、
ねーさんは一日ひまがない。
なかなかかまってもらえずに、
不満を募らせるAちゃんとGちゃんのお相手をしてたら、
日が暮れた。夕方になると、ビーちゃんも起きてきて、
膝に乗ったきり動かない。
夜はたまには外に出た方がいいねーさんと、
近所のカウンター飲み屋でお酒。
外に出ても、終始猫の話をしていた。
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そのほぼ一週間後に、
Pちゃんは天に召された。
夕方急に容体が変化して、
その夜に、虹の橋へと旅立った。
ずっとPCをあけてなかったのに、
虫の知らせのように、
ねーさんのブログを見て、
コメントした日のこと。
Pちゃんの、
凛として気品のある目、
白と黒の美しい毛並みを、
ずっと忘れない。
闘病中も、私を快く迎えてくれて、ありがとう。
これまで知らなかった病気のこと、
教えてくれて、本当にありがとう。
土曜の夜に地元の海に出てみたら、
日本では見たことのないような満点の星空だった。
観音崎は東京湾の内湾と外湾の境界。
内湾のほうを見ると、
丸い海のふちを夜景が彩って、
ベイブリッジもきらきら。
外湾の方は暗い夜の海。
だいたいいつも凪で、
鏡のような水面はほんのりと明るく、
さざ波の音が少しする程度で、
夜でも怖い気がしない。
コンクリートの小さな桟橋にすわり、
水を足ひ浸すのがブームというママと並び、
足を水に浸して桟橋の上に仰向けになる。
果てしない空に、星がいっぱい。
見てると意識が遠のいて、
星空全体が自分の意識と融合するような、
すっぽぬけ感の極地。
で、びっくりするほど大きな流れ星が、
太い尾をひいて落ちていった。
みんな、いまの何?彗星?と目を疑うほど、
大きな流れ星。
私は二つ見て、ダーは三つ見ていた。
なんてファンタスティックで
アメイジング~!
調べたら、ちょうどみずがめ座δ南流星群と、
ペルセウス座流星群が来てるそう。
次の日は、今年初の
ツクツクホーシの声で目が覚めた。
ずっと、とろける猛暑続きだったのに、
その日は朝から小雨が降っていて薄曇り。
でも気にしないで、
ダーと二人で海へ。
海で遊んでたら、
ダーもなんだかずっと楽しそうに笑っていた。
凪なので、泳いでは浮かび、
いつまでもいられる。
7月に来たときより、
くらげが少なかった。
一人で延泊して次の夜も、
パパと夜の海に出てみたけど、
曇っていて星は見えなかった。
パパは夜釣りに夢中。型見ず。
曇りでも、凪の海はきれいだった。
2泊して、かなり満足に夏を堪能。
東京でつのらせていた
夏がもったいない~という焦りから解放された。