でも夜は冷えるので、
まだこんな感じ。
ちあわせって、おもいのにゃ
家では猫たちが陽なたぼっこ。
やまだ紫の漫画を思い出す。
「ナントカなんてどうでもいいんです、
お日様いっこあれば」
どうでもいいので、ナントカの部分は忘れた。
お日様があればいいんです。
去年から緋寒桜だと思ってたこの木は、
紅梅だったみたい。
八重で丸い花びら。
梅にしては花が大きいんだけど。
下の川には鴨がいて、
素早く玉川に向かって進んでいた。
この木に立ち止まる人は多かったので、
何の木なのか聞いてみればよかった。
ギンヨウアカシアかな。
見事な花つきで、妖精が出てきそうなくらい。
黄色も爛漫♪
夕べの雨に持ちこたえ、
満開に近づいた。
仕事の後、千鳥が淵の夜桜を見に行く。
半蔵門の駅を降りて、
千鳥が淵を九段の方へ。
ライトアップされた桜の大木の並木の向こうに、
お堀の土手に咲き誇る桜が白く浮かびあがり、
重なり合って、すごい。息をのむほど。
座り込んで花見をしてる人がほとんどいなくて、
皆歩きながら桜を見ているので、
人は多かったけれど、
じっくり花を眺めることができた。
酔っ払いもいないし、
煙草を吸ってる人すら一人もいない。
花冷えで、スプリングコートで鐘二日目、
しまいには具合が悪くなった。
着物独特の身のこなしが美しい。
和服でも、こんな風に柔らかく、
軽やかに、動けるものなのね。
男に夢を語りながら歩く絹代さんもきれいだし、
男の正体を知って睨みつける久我さんもきれい。
でも一番ハッとしたのは、ラスト近くで、
向かい合って話す絹代さんと久賀芳子。
恋なんてものは、
母娘の愛の前では、一瞬で紙屑になる。
しかしあの男。
お金を渡した絹代も悪いけど、
サクッと受け取って持って行くんだから、
ただの悪人だ。
女たらしの風上にも置けん。
ま、それであの大阪オヤジとの縁は残る。
やらしーし、しょーもないけど、
威勢がよくて、頼りになって、
絹代さんの身体も気づかって、
実はかっこいい。
そして人生は続く、なラストが良かった。
太夫さんの肩の白さがエロかった。
小島信夫の「抱擁家族」を読み終える。
夫婦のいろんな問題が、夫目線で描かれる。
夫の、妻に対するの気持ちが、
はじめは希薄な感じだったけど、
本当はそんなことはなくて、
刻一刻と形を変えているだけで、
実は夫にとって、
ほとんどすべてであるほどに濃い。
けれど、そんな夫の気持ちは、
ほとんど妻に伝わってないような気がする。
言葉では決して伝わらない。
すれ違いばかりで、哀しい。
言葉にならない領域、
そこに愛が?
といっても哀しいだけではなく、
いろんなテーマがからみあっていて、
夫婦という関係の、何というか壮大さ、
果てしなさみたいなものを感じた。
夫婦としてもっと老成した時読んだら、
さらにリアリティを増しそう。
さらっとした文体なのに、
読み終えるのに随分時間がかかった。
(3月25日の鎌倉日記)
4時前に家を出て鎌倉へ。
早春の空気が気持ちよく、BGMは初期ボブ。
山の空気を吸いながら聞く「Mr.Brown」は鳥肌もの。
Cは、旅行前ビビリがおさまって、
あとは出発を待つだけ。
駅近くでスタバのカフェモカ、
ケンタのポテトを買って海へ。
浜辺で3連凧を飛ばしてる人がいて、
凧がびゅんびゅんと昇ったり降りたりしていた。
トンビが「何事か?」というように、
凧の近くまで寄ってきた。
C「トンビの邪魔だっつーの!」
「いや、空広いから大丈夫でしょ」
「そうか。心せまっ」
波打ち際にしゃがみこんで、
風波のザザザ~って音を聞きながら、
潮風に吹かれる。海が近くなってきた。
トンビたちがポテトの匂いをかぎつけて寄ってきた。
私とCの上空、低いところを旋回する。
でも、あげないよ。
人に頼るようになったらよくないよ。
と、知らんぷり。
私の手元のポテトから目を離さずに、
頭上を行ったり来たりしてるトンビは、
お腹が太っていて、なんだか
「ビーに似てる」
「うん、私も思った!」
サーファーも多くて、
海から戻ってくる人は、皆いい目をしている。
帰り道、小町通り上空でもトンビたちが大賑わいだった。
ic手前の山では、耳をこらすと何度か、
鶯の澄んだ声が聞こえた。
玉川に戻り、
タマタカではすぐにはぐれてトップスを二つ。
夜の紅梅を見て帰る。
こんなに小さかったわすれな草=写真。
下旬になる頃には3~4倍くらいのボリュームに。
千日小坊も買ったときより随分伸びた。
秋に植えたユリの球根が行方不明。
何か目印を立てておくべきだった。
と思いながら毎日地面を見ていたら、
ついにユリの芽を発見した。
指先で撫でる。
何かの芽を見つけると、
かわいくてつい撫でてしまう。
今の家に越してきて、4回目の春が来た。
小川沿いの大きな紅梅、
透明感のある桃色が青空に映える枝垂れ桜、
小川にかぶさるように咲くソメイヨシノ。
年々楽しみな木が増えて、近所が好きになって、
休みの日は遠くに出かける気がしない。
でもなぜか、例年どおり春に着る物がなくて、
表参道にお出かけ。
駅~ヒルズ、ヒルズの中は人の海。
昔の同潤会アパートの風情が消えて、
春のおもさん散歩の楽しみは激減。
とはいえ、欅の施肥現場に出くわして、
太い根っこを整理するプロの技を眺めたり、
小松崎氏のイラスト展をのぞいて、
宇宙船や動物の生原稿を見たり。
裏原をぶらぶらして、
石のお店でネックレス
(インスピレーションが湧く石)。
スニーカー通りを1軒ずつチェックして、
F.O.Bで一休み、ここでのお茶はいつも楽しい。
自然光が入って気持ちがよくて、
アイスラテとイチゴのタルトも美味しい。
プーマを見てから渋谷に移動、
西武でパウダー、マニキュア。
ダーはABCでスニーカー2足。
さらにパルコのH.P.でネックレス(1万8000円)、
パドでこの春最初のスカート(2万6000円)。
本屋に寄ってから、米門でご飯。
ダーは、お店の人にいわれるがまま、
ダブルのロックでしまいには酔っ払う。
生牡蠣、明太子、水沢うどんが美味しかった。
譲ってやるか。
かわいい妹だし。
あったかくてきもち~!
って甘えるな!
猫社会はタテ社会なんだよ!
最終的にはゆずってあげた、
優しい殿ちん。
でも眉間にしわが!
パンチ、からの
クロスカウンター!
ダーが校了で帰らない夜更け、
煙草を買いに一人でコンビニまで歩く。
マスクをした女性が正面から、
チャリで猛スピードで走ってきたので、
口裂け女の話を思い出してちょっと怖くなった。
よく考えたら、花粉症の季節なので、
マスクなんか当たり前。
もうそれほど冷たくない夜風に吹かれつつ、
軽やかなハウスを聞いて、
街灯にぼんやり浮かぶ1分咲きの桜を見ていたら、
無意識にスキップしていた。
前から人が歩いてくるのに気がつき、
急いでやめる。
日向が大好きな殿、横でその日向を狙うモンチ。
モンチ、殿のふところにとっちん(突進)!
なろー(つづく)
一昨日の朝、早起きして庭に出てたママが、
「N~、ビーが出ていっちゃった~」
とアセアセでいいに来た。
それまで寝てたのに、至極冷静に目を覚まし、
冷静にメガネをかけて外へ。
ビーはすぐ私のところに来た。
すぐには抱き上げず、
その場で少しポンポン。
ビーはごきげんで、タニウツギの新芽をくんくん。
その絵になること。あるべき世界の姿。
気持ちのいい季節。
外に出してあげたいのはやまやま。
外に出せないのはひとえに、
愚かで恐ろしい人間どもが、
この世界を好き放題仕切ってるからなのよ~。
軽くスキージャンプ。
O町の商店街は、のどかで楽しい。
そこで働く人にそういったら、
「そうかな~」っていってたけど。
ラーメンを食べに移動する途中、
初代ったら、涙をこぼしている。
あえてつっこまなかったけど。
醤油ラーメン、コーヒー。
「次のO町取材の後は、塩ラーメンね」
次の日会社に行くと、
有休休みに入ったはずの初代がいて、
「あいつ確率低い台でガッツポーズしやがって!
恥ずかしい!」と皆にいいふらしていた。
自分なんか泣いてたくせに。
日が射して暖かくなった。
家を出る寸前に、
手をこまねいて待ってたタキイ苗が届いた♪
駅までダーと歩いていると、
歩道の脇にハナニラがいっぱい咲いてるので、
「ほら、ハナニラだよ。
英名はイエイオン。よく増えるんだよ」
「Nちゃん、すごいね~」
ほめられて得意になり、
「あれはカロライナジャスミン」なんて、
下のほうばかりに目を走らせて、
草花を見つけながら歩いていたら、
「あっ、咲いてる!」とダー。
見上げると、T高校の桜が、ぽろぽろと咲いている。
「わぁ、ほんとだ」
春も本番。