なぎのあとさき

日記です。

ダイエット続行中

2021年01月29日 | 日々のこと



モンちゃんの体重は8.25。ダイエット開始から5ヶ月で約0.4減、人間にしたら4キロくらい、ゆっくりだけど着実に減ってはいる。肩のせ抱っこも若干しやすくなった。
ダイエットフードは飽きずに食べてるし、朝晩ダッシュしたりジャンプしたり庭に出たり運動もしている。夜どんなに寒くても、外に出たり部屋に入ったり、出たり入ったりを4、5回繰り返す。



◯朝遅くに目を覚まし、家の内も外もいやにひっそりとしているのをあやしんで枕元の時計を見れば、正午をとっくに回っている。
(中略)
毎年のように、日の沈むのがめっきり早くなったのを見れば、冬至にかかる頃からなりとも、すっかりくつろいで、何もかもほどいてしまって、先のことは考えず、過ぎたことは済んでいようといまいと思わず、うつらうつらと暮らしたいものだと願う。朝は好きなだけ寝床にぐずついて、今日は何をするとあてもないままに、何をして遊んで過ごそうかなどと、春の永日を想うようにするのも楽しかろう。起きて遅い食事を済ませば、身の回りを少々片付けもするが、あちこち手を出しては始末がつかず、どうでもよくなって放り出す。本を手に取れば、読み込もうなどという気はさらになく、眼から頭の中をさらさらと流して、音声のひと節でも聞き取れればそれで足りて脇に置く。窓の日の移りへ目をやり、こうしていると冬の日もどうして永いものだと感心する。

20日に大寒に入ってからも日中は10℃前後まであって、仕事のない日は暖かいうちに河原に行ってゆっくり本を読もうと思いつつも、モンちゃんが起きてる間は出かけずに、一緒に庭と部屋を行きかう。

庭は固くなった土と天地返しして、落ち葉を拾っているうちに、海に入った時と同じく身体中の細胞がスーッと浄化された感じになる。モンちゃんは大植木鉢に乗って、隣のブドウ畑を飽きもせず眺めていた。

私が庭にいる間はモンちゃんも庭にいて、モンちゃんが庭にいる間は私も庭仕事してるうちに、モンちゃんのお昼寝タイムは3時をすぎる。

結局16時くらいに河原に出ると日は傾き始めている。ちょっとだけ本読んで、軽くヨガして夕日見てボーッとして、帰ってからプールへ。


みぞれ降ってた日に描いたT浜


殿、若い頃(6歳くらい)


殿モン
この殿の顔が変だったんで上のも描いた

S子さんが干し柿を、ママが白菜の漬物を送ってくれた。漬物はきつくしぼって何重にも密閉したそうだけど水分が思いきり出て水浸しになっていた、配達する人は困っただろう。わざわざ送ってくれるだけあってほんと美味しい。芯までよくつかっていて市販のものよりずっとうまい。コツは、日干しと寒さなんだそう。

「失われた時を求めて」ついに読了。いつか読もうと思ったのは10代の終わりでそれから30年、私もこの本を読んだといえる日が来るとは。何度か挫折して、頭から読み返し始めたのは2019年の早春頃、そこから約2年。
殿とビーを気にかけながら読んでいたこと、主に河原で読むことが多かったことで、読書は私の内ではなく、いつも外の世界へ広がっていた。至福の読書だった。

「この道」も読了。
殿のつぶやきのように読める、つまり読んでると殿の晩年の佇まいを近くに感じられる。今回図書館で借りて読んだので手元にないけど、またいつか読んでみたい。

◯気がついてみれば、寝床の中で笑っていた。声までは立てていなかったが、物に狂へるか、と我ながら呆れた。皿鉢ばかりが白く光るのも、暑さに茹だる生身が、じつは生きながらになきものになっているしるしかと思うと余計におかしい。
こんな笑いよりもしかし、老木が風も吹かぬのに折れて倒れる、その声こそようやく、生涯の哄笑か、未だ時ならず、時ならず、と控えて笑いをおさめた。

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ルドン、強風の海

2021年01月19日 | 日々のこと


モンちゃんは毎日よく寝てよく食べ、よく遊んで元気。冷蔵庫の上からちゃんと自分で降りることができた。

15日に仕事の納品2つが終わって一段落。1月前半はみんなよく仕事した。いつもならみんなでパーッとうまい物食べに行くとこだけど今年は誰も行こうっていわない。



今年も黒カモが来てる。たぶんムクドリの大群もいる。庭には毎日メジロが来る。ヒヨドリも来る。


季節は小寒が終わって次は大寒。日中は5℃でも日が出ていて風がなければ、土手で本を読めた。

F井氏の「この道」、2017年~2018年の異常気象に揺さぶられる老体が描かれる、文章の格調が高くて、まるでその年の殿がつぶやいてるよう。
◯大雨はまだ降り続き、先の見通しもつかぬという。道理でここ数日のこの空気の重さ、この身体の苦しさだった、それほどの天候異変が予兆の内からも遠隔の地まで影響を及ぼさぬはずがなかった、と今になり思いあたる気がしたが、悔いに似た心が動いた。長年、所詮は安楽な暮らしに慣れて、ちょっとした日常の乱れに苦しむほどに、虚弱な存在になっていた。まして天変地異にはとうてい耐えられそうもない、と我が身のことがかえりみられた。
これほどの大雨は知らなかった、と土地の古老がつぶやく。知らなかった、予兆も見えなかった、と私もつぶやいてうずくまりこむことになるのか。

老い、病、死のこと、オリンピックのために封鎖された馬事公苑、オイディプス王、その他もの哀しいエピソードがはさまれ、暗く、今の季節にはしっくりくる。前に春に読もうとしてやめた気がする。

風呂で読んでる「失われた時を求めて」のラストも、登場人物たちの老いの描写が延々と続いている。語り手は相変わらずで、ジルベルトに「若い娘を紹介して!」と頼んでいる。
登場人物は中島みゆきの「糸」のように縦糸を横糸を張り巡らしている。

16日から4連休。
金曜はTも休みだったので、三菱美術館にロートレックとルドンを観に行った。
O町は、ミニ丸ビルみたいな建物がたくさんできて様変わりしてるけど、ところどころ懐かしい。
ふだん外出してないせいか、閑散とした高層ビルやイルミネーション、東京駅や皇居などの景色が物珍しくて、おのぼりさんのようにキョロキョロ見ながら歩いた。



コロナになってから、美術展もかなり減ったので、芸術をこの目で見るのも貴重なひとときで楽しかった。
ロートレックの「アリスティド・ブリュアン」と、ルドンの「青い花瓶の花」をメインに、モネやミレー、セザンヌも。
この美術館にはありがちだけど、断りもなくかさまししてくるので大量の展示だった。



ルドンは前期は暗い黒い絵が多いけど、後期にはパステルを使ってカラフルな絵を描いた。この花瓶の絵もパステル画。

せっかく丸の内まで出てきたのにTがまた胃をこわしており、外食はあきらめて帰った。

17日の土曜は、気温が19℃まで上がるというので前日からわくわくしていた。
昼頃にバラの鉢変えをやってのける間、春一番かと思った。




が、午後海に行ったら強風で、風速1メートルで体感温度が1度下がるといわれてるから、海では体感9℃くらい。
強風の日は横になっていると風をやりすごしやすいので、波打ち際にねっころがって目を閉じていたら気持ちよくて、うつらうつらしてたら遠くで「Nちゃん!Nちゃん!」と呼ぶ声が聞こえて目を開けたら、波が目の前に迫っていた。
風波が急に大きく寄せていたのだった。
間一髪で起きてシートと荷物を持って後退。あとちょっと遅れたらずぶ濡れになるとこだった。

シートを持ち上げた時に砂が舞い上がってCの顔に直撃したけど、そんなことじゃ怒らない。

T「ビーの、腹にいちもつある感じが描けてる」
腹にいちもつ。

これをスルーしたらもっといいものがでてくるわ。
ちもべたちがねしずまってから、ごみばこからアジのほねをだしてやるわ!
いまはしらんかおよ!

そう、ビーは腹にいちもつあることの多かった猫だが、猫は腹のいちもつさえ可愛さを倍増させる一要素である。猫の可愛さの要素は足し算ではなくかけ算である。

ああ、ビーよ。
腹のいちもつさえ愛おしい。

ちなみにモンちゃんは、腹にいちもつのかけらもない。
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冬本番

2021年01月12日 | 日々のこと



小寒に入って冬本番の寒さになった。ジーパン一枚だと寒さが足に貼りついてくる。

といっても、日中の日差しのもとでなら、河原でのヨガ中はアウター脱げる。
日本海側の豪雪を思うと東京は寒いうちには入らない気もするけど、2年連続の暖冬の後で、この寒さは小寒相応だろう、潮温も一気に下がってチーンと冷たい。

庭仕事中も、夢中になってると寒さを忘れる。今は枯れ葉拾い、バラの剪定、枯れ草取り除き。虫はほとんどいないけど、ダンゴムシは余裕でいる。鳥はメジロと、ヒヨドリもくるようになった。



るんたった


むふ?



むふ!

庭仕事中、モンちゃんは庭かけ回り、飽きると私より先に部屋に戻ってホトカで伸びてる。



あったかいにゃー

夜更けのもっと寒い時間にもモンちゃんはちょろちょろ庭に出て、毛皮を冷たくして帰ってくる。

モンちゃんのシャイン毛皮は艶々でつい顔を埋めたくなるけど、猫トイレがきれいだと嬉しくてごろんごろんする変な癖がぬけず、猫砂くさい。
今朝もなぜかトイレで箱座りしてたそう。



引き出し大好きモンちゃん。
引き出しを開けるといつのまにか側にいて、すかさず入る。


どーにゃってるんにゃ!


きにいったぜ!

むふ?


いしょがしいぜ!

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朝、何度も寝直すので夢を詳しくは覚えてられないけど、ビーはちょくちょく出てくる。
ご飯を狙うビーにおすそわけしたり、私の枕で寝てたりと、なんてことない日常の夢。
ビーが天猫になって、この4ヶ月の間、ビーに話しかけたり、名前呼んだり、ビーの絵を描いたり、アルベルチーヌをビーになぞらえて読書したり、エアビーを肩に乗せたりと、あえてビーを自分の中心に据えっぱなしにしておいたところ、ベッタリだったビーは今も私にベッタリじゃん、と、ふと気づいた。
かわいんだから、ビーはぁ。

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日曜は由比ヶ浜へ。Cは警官が多くて来づらいとピリピリ。気にすることないよ、と私は気楽だけど、そうもいかん、と、やたらナーバス。私が気楽すぎるのか。



海は低いウネリありでサーファーが多かった。波打ち際をじゃぶじゃぶ歩いたら、足先がキンキンに冷えた。
夕映えの光が少し強くなった。

お寺の奥のロウバイにツボミがたくさんついて、満開はこれから。静まり返っていた。

8時までには帰宅。
宣言前から外食せず人にも会わず仕事も完全テレワーク、政府のやること(GOTOとか)が正しいとは思ってないし自分で考えて行動してるから、宣言が出たからって何も変わらない。8時前に帰宅するのも要請に従ってるわけじゃなくこの状況で考えて生活してればおのずと8時前には家にいる。

今日は、コロナ前まで隔月でやってたイベントの、初のライブ配信版を家で視聴。面白かったけど、やっぱりみんなで集まれる日が早くくるといいな。
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年始つれづれ

2021年01月08日 | 日々のこと



あけまして、2021年。

お正月はずっと迷ってたけど、帰省はしない方向になり、一週間の休みは何もしない連休になった。
モンちゃんとともに2度寝、3度寝して起きたら昼、朝ご飯の雑煮を食べ終わる頃には14時。

♪でも見てよ今の下僕を
ひまになった下僕を~
モンちゃんと二度寝してまた寝直して
何もしないで夕方さ~


シャボン玉とんでる

天気がずっと良くて、思ったほど寒くもないので、河原に行くと西の空はすぐ橙色になり、バドミントンしてお茶飲んでるうちに夕日になって、龍神曇が赤く染まる。

寝たいだけ寝て、食べたいものを食べたいだけ食べた。

大晦日⇒お刺身、餃子、お蕎麦
元旦⇒すき焼き
2日⇒カニ、焼き肉
3日⇒ケンタ、アンテノールのイチゴトルテ
4日⇒カレー
5日⇒ラーメン屋



白い部分、生クリームですか?

―店員「トルテです!」

モンちゃんにも、何でも一口あげるけど、モンちゃんは食にこだわりがなく何でもいいみたい。
あげれば食べるけど、もっとくれとは言わない。
ロイカナの減量カリカリも、飽きずによく食べている。

若いから?いやビーは子猫の頃からこだわりがあった。殿も昔から白身魚好きだった。モンチは何でも良かった。



A5和牛やカニ、ケンタ、生クリームといえばビーのお目めキラリン案件。

ビーおいで~、一緒に食べよう、と声をかけながら食べた。
ビーが天猫になって初めての正月なんだなぁ。
ちょっとごみ捨て場に行くときとか、いつもビーを肩に乗せてた、ビーは肩にうまくしがみついてたから、肩に乗せたまま両手使って作業することもできた。
今は時々、エアビーを肩に乗せている。いつも乗ってた左肩に乗せ、左手をエアビーのおちりに添え、ほおずりすると、左
肩も首もほんのりあったかい。

毛ガニは実家が送ってくれて、2匹入ってたので1匹ずつ豪勢に。いつもうちのカニ好き一家(北海道出身)の食べるスピードについてけなくて焦るTも、安心して3時間くらいかけて食べていた。どんだけ。



ここにのれるし!

モンちゃんは庭の植木鉢の上のほか、冷蔵庫の上もブームで何度かシンクづたいにジャンプして、意気揚々としていた。



のれっし!


でも自分じゃ降りられないみたいで、しばらくすると、
ファーン!!(てーへんだ!!)
小さい頃に高いとこから落ちて足がジーーンとした記憶でもあるのかな。

あとは私がホトカに横になって足に毛布かけてたら、毛布の中につっこんで来て、毛布の中で耳かきの綿つきのやつで遊ぶのにはまっていた。

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大晦日は孤独なグルメ終わりにいつも鐘つきするお寺に行ったら、お坊さんが一人で除夜の鐘をついていた。夜のしじまに響きわたる鐘の音は、聴くだけでも良かった

奥の神社も今年はお焚き上げも甘酒もなし。人は少ないけどいて、ソーシャルディスタンスで並び、お参りした。
帰り道は全然寒くなくて、気持ちのいい散歩だった。


スイートピーもすごく花持ちがよくて、ますます好きになってきた。

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海は2日に行った。葉山の駐車場は混んでて、親方忙しそう

風波がけっこうあった。桟橋から覗き込むと、小さいまるっこいマダラの稚魚がたくさんいた。
潮はそんなに冷たくない。

暗くなると、西の空に木星が見えた。もう18時半には沈む。大三角形が西の方で間延び。

お寺は、今は水仙がかろうじて咲き、この日はいつになく甘い香り。フクロウがずっと鳴いてた。
火星、オリオン、シリウス、カペラにアルデバランと空は賑やかで、東の低い空に、カストルポルックスを今季初。低いところにあると、大きく見える。

5日はプールにも行って、泳いですっきりさっぱりした後、ちょっと人の作ったものが食べたくてラーメン屋に行ったけど、麺にコシがないしスープはやたらしょっぱいし、ネギが有料なのでもう行かない。

で、6日から仕事でいきなり3日間連続の修羅場。

ホトカが自動で切れるとモンちゃんは眠りから覚め、ファーッ!(さむいぞ!)と仕事中の私の膝に乗って、トレーナーの裾にくるまっていた。

7日には緊急事態宣言が出た。前回よりかなり緩い。今は東京の感染者1日1000人~2000人越えという状況。年末のクリスマスや忘年会での感染が今になってきてるみたい。

小寒が始まって、大寒、立春までの魔の6週間のうちに、感染がおさまってくれるといいなあ。

暖かくなる頃には、横須賀に行きたいよー。

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