なぎのあとさき

日記です。

3匹の猫

2009年02月25日 | 猫トーク



去年より半月も早く沈丁花が咲いたけど、
依然として春物を着るには寒い毎日。
でも冬物のコーデを考える気はもうしないので、
毎日着る服を選ぶ楽しみがない、
2月も終わり。

猫の日の次の日。
家に帰ると、和室の襖が、
思わず悲鳴をあげるくらいビリボロに。
誰がやったの~!と、
殿とビーを前に連れてくると、
殿は焦って逃げ、
ビーは「なんのこと?」
(ダーいわく、ビーはNちゃんには余裕でスッとぼけるから)
まぁ、こういう執拗な爪とぎは殿だと思うけど。
私としては何てことないけど、
もう猫飼ってる人以外、
家に呼ぶ気が全くしない。ボロすぎて。

この前、居間のブラウン管テレビの上に殿が立ち、
まねっこモンチがその隣にピタッと立った。
掃除機をかけると、
いつもモンチは大慌てて別の部屋に逃げるのに、
殿が余裕で動かないのをまねして、
モンチもテレビの上から動かなかった。
それから、モンチはテレビの上で掃除機をやりすごせるようになった。
怖いものが減ってよかったね~。



ビーは一時期ベッドで寝なくなったので心配したけど、
また枕元に来るようになった。

渋谷でピカソとクレーとその時代の画家たち。
文化村の美術館は一人で観てるおしゃれボーイが多くて、
広さ的にもちょうどよくて好き。
週末でもあまり混んでなくて、
人間らしく鑑賞できた。

3匹の猫、という絵。
殿ビーモンチにそっくり。
真ん中でアホみたいに後ろ足を蹴り上げる猫が、
模様は違うけどモンチそのもので、
その後ろで上品そうにうつむく猫は殿そっくりだし、
少し離れて毛づくろいする猫はビーっぽい。
ダーも観てすぐそう思ったらしく、
二人で長いことじっくり眺めた。

クレーは生で見ると、
きれいな色に白を重ねてさらにきれいな色になってたり、
構図も非のうちどころがなかったり、
デザインに興味を持ったことがある人なら、
誰でもとりこになるんじゃないかしら。
どの絵も美しくて優しくて家に飾りたかったけど、
らくだの絵は特に良かった。

絵の後はドゥマゴでカフェオレとイチゴのタルト。
ストーブなんておかまいなしに寒かった。

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モンチンピラ

2009年02月20日 | 猫トーク



モンチはヒマだと、
私の足にしっぽをはたきつけ、
私からぶつかってきたみたいにキャッと怒る。
肩をぶつけてインネンをつけるチンピラのように。

この前は、一緒にごろごろしていると、
しばらく見つめ合った後で急に威張った顔をして、
パンパンッと猫パンチを顔面に2発繰り出された。
何もしてないのに、
「やんのかコラ」という顔をされる。



ダーがふざけて、モンチの腰の辺りを足でつつくと、
モンチは怒ってダーを見たけど、
ダーのことは怖いので、
近くにあった私の足に「カッ」とパンチをくれた。

もう、何するのよぅ~と嬉しそうな私を、
モンチは完全にナメている。
モンチの中の序列は、
殿、ダー、掃除機、鳥、ビー、私といったところ。

でも私の後をつけまわして、
私を見上げるモンチのかわいさは、
何やっても許される。



ずっと咲いてたレンゲローズも切り戻し。
バラたちは芽が動き始めてる。

庭のロウバイの、ふくらんでた蕾が、
ある日突然消えたので、
鳥が食べたのかな~と思ってたら、
やっと一輪無事に咲いた。
一輪でもそれはそれはいい香り。
暖かい日の後で、ピンクユキヤナギも開花。

かなり悩んだけど、
去年ツルハナナスが伸びまくって、
フェンスを覆って日陰を増やし、
まさに猛威をふるったので、
残念ながらひっこぬいた。
いくつもの根っこが何mも、
横に浅く走り伸びていて、
その伸び様に目をみはった。

最近は鳥や猫や映画の話ばかり書いてるけど、
仕事の後、女子3人で、
自由が丘のカフェでお茶したり、
休みの日は用賀のカフェで、
別の3人で主婦っぽくランチしたり、
お家に招かれたり、
意外と女友達とおしゃれライフな今日この頃。

今度はLASHのマッサージバーにはまる。
ハチミツとホワイトチョコとバナナの香り、
ローズとビャクダンの香り、
どっちも大好き~。
ジャスミンのシャンプーも復活し、
石けんもいくつか置いてあるので、
バスルームが常に甘い匂いを放っている。

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我が至上の愛 ~アストレとセラドン~

2009年02月18日 | 映画の話(ネタばれ)
叙事詩というのか、
詩みたいに無駄のない、
美しい映画だった。

光、草原、川、春の花、森、羊たち、
風の音、鳥のさえずり、詩、歌、音楽、
心地いい部屋、緑の庭、
簡素で色のきれいなドレス。
あるべきものだけの世界で、
愛について描かれる。

映画は広々とした空間を、
躍動感にあふれて動いていく。
この映画を動かしているのは、
ひとえにロマンス。

雑音のない世界でも、
ロメールが描くロマンスは、
明るくて、楽しくて、軽い。
前半の悲劇的展開の間でさえも、
人間たちは歌をうたい、
愛する人の肖像画を描き、
生を謳歌していて、
瑞々しくエロスが漂う。

セラドーン!(ドにアクセント)
と名前を呼ぶアストレ。
ギリシャの彫像みたいな、
ルネッサンスの絵みたいな美しい娘。

セラドンも美男だったけど、
最終的に女装のイメージが強く残ってしまった。
ロメール映画には珍しい極上美男だったのに。

セラドンの妹になったニンフも可愛い。
ラストの、理屈じゃなくて愛なのよ、と、
いちゃつく二人を眺めてるところは、
どこかで観た古典絵画みたいだった。
神父は、テキトーかげんが高田純二風。
神父の娘は一人で寝るってことにしとこう、
とかおかしかった。

ロメール映画の常連さんも出ていて、
セラドンの母役の女優は、
緑の光線の頃から変わらないなぁ。

世界の肯定、
すべては愛のためであること、
そして女心のリアリティ。
どれをとっても本当に、
ロメールは神の域。
一番好きな映画監督だと改めて思った。
今は88歳だそうで、
この映画で引退するそうで、
かなり寂しいけど、
獅子座にモンソー、教訓ものから季節シリーズまで、
何度でも新鮮に観られる映画をたくさん撮ってくれたので、
おつかれさまです。

年末に試写で見て、
バレンタインデーに再び銀座テアトルにダーと観に行った。
ダーはちょっと寝ていた。
映画の前、ダーがユニクロるというので、
別行動してH&M~ザラを流してから、
松坂屋で高級チョコを買った。
ハチミツのガナッシュ入り。
ほとんど自分で食べた。
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沈丁花からの春一番

2009年02月13日 | 猫トーク



猫たちの動きが、
小津の映画みたいにシンクロするのは、
猫の美しさの一つ。



そろそろご飯?と思ってビーの方を見ると、
ビーは口の上下をペロペロッとなめる。
ああ、ご飯だね。
ご飯を食べた後でビーは、
口の周りをペロペロッと大きくなめる。

昨日、家の沈丁花が一輪開いた。
たった一輪でも、
スーーーッと響く匂いがする。

今日は、春一番が吹いて、
柔らかい雨が降った。
世界が桃色を帯びて、
甘い香りが漂った。
世界が歓喜に満ちて、
歌が流れ出す。

ねぇ、世界がもう
目の前にあるような
そんな夜ってないかい?

猫たちは、網戸にへばりついて、
風を浴びて、きょろきょろ、
くんくん。

窓の外ではずっと
暖かい春のメロディ

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最近観た映画

2009年02月11日 | 映画の話(ネタばれ)
少し前に、
テレビでスペースカウボーイを見てから、
久々のイーストウッド祭り。

まずはサンダーボルト。
ご自身の監督作にはない力の抜けた感じで、
気楽にイーストウッドのかっこよさを堪能。
神父服姿がセクシーすぎるし、
デカいアメ車が似合いすぎるし、
映画史上最強のかっこよさじゃないかしら。
70年代アメリカの郊外の乾いた景色と車もかっこよく、
突然アホなことをいうモブとかもおかしい。
黒沢「勝手にしやがれ」の元ネタってこれ?

お次は許されざる者、
この映画はイーストウッドそのものって感じで、
ひれふすくらいにかっこいい。孤高!
イーストウッドの名前は、
アナグラムにすると「old west action」、
「懐かしい西部劇」になるそう。

次に、荒野のストレンジャー。
ホラー映画一歩手前の西部劇で、
ぞくっとする不気味さがいっぱいの怖面白い映画。

パルプフィクションも久々に見る。
やっぱりラストシーンが一番好き。
二人のチンピラぶりがいかしてる。

パンチドランクラブ。
生きることに不器用な男の、
一生に一度の恋のお話。
ロマンチックで、泣ける、いい映画。
女の人も、誠実さが良かった。
幸せの青い光。

Cが誕プレにアマゾンから送ってくれた、
SATCの映画もまた見る。
アメリカ映画ばんざい!
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あごのせモンチ、鳥たち

2009年02月06日 | 猫トーク



あごのせモンチんは、
私の足にもよくあごをのせる。
ふわっと軽く、柔らかく、温かい感触。
この世のものと思えないフワフワ感。
温かさの分だけの重さみたいな。



ご飯の器にまであごをのせて寝る。



殿ちんにも、とにかくあごを乗せる!
あまりラクそうでもない。

お昼、木の枝にミカンをさすと、
つがいのメジロが来て、
ゆっくり食べ始める。
そのうちヒヨドリが飛んできて、
バサバサと羽を広げてメジロを追い払う。
ヒヨドリもミカンが好きで、
よく食べる。

ヒヨドリがミカンをたいらげて、
またミカンを枝にさすと、
メジロがすぐ戻って来て食べる。
するとヒヨドリも戻ってきて、
メジロにプレッシャーをかける。

メジロが来ればヒヨが来るし、
ヒヨが来ればメジロが来る。
ライバルなのに、なぜかセットでやってくる。

窓を開けると、
猫たちが鳥たちに熱い視線を投げ、
モンチは網戸によじのぼる。
そうなると、ヒヨドリはすぐに逃げるけど、
メジロは木の上の方に一時退避し、
すぐにそーっとミカンに戻り、
食べ始める。

ヒヨちゃんはいつも一人で来てたので、
ロンリーな子かと思ったら、
今朝はつがいで来た。

鳥のカップルは本当に仲良しで、
メジロもミカンのあいまに、
木の上の方に寄り添ってとまり、
ぴったりくっついて、
羽づくろいをし合っている。

メジロもヒヨちゃんも、
食べるものがなくなると、
しばらくその辺をうろうろしてるのが、
私に催促してるみたい。

ミカンのほかにキウイ、バナナと、
いろんな植物の枝に刺して、
庭がフルーツバー状態。
みんな甘党らしく、
酸っぱいキウイは最後まで残る。

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また海へ

2009年02月02日 | 日々のこと



ここのマカロンは絶品だった。

取材に行ったスイーツのお店の店長さんが、
すごく素敵で感じがよくて、
お土産もたんと持たせてくれた。
会社に戻ってお土産を見せると、
甘木川さん「やっぱり猫みたい」
いわれてみれば、
ネズミをくわえて見せびらかしてたビーとかぶる。
キイチゴ色のワンピースでいって、
キイチゴ好きなんです~といったら、
キイチゴのコンフィチュールも入れてくれた。



C「まぁ、3匹とも相変わらず美しいわね」
「お宅の3匹も元気で美しい?」
「ええ、3匹とも元気で美しいわよ~」

先週の海チャージがまだきれてないけど、
今週末はCと海へ。
SlyのRiotを聞きつつ高速。
土曜まで雨がかなり降ったので、
植物がキラキラ。
枯れ草までキラキラ。

由比ガ浜についても、
太陽が高くて、
波打ち際ぎりぎりのところで、
スッポリ。

1stキッチンの駐車場に移動しようと、
稲村を越える途中で、
大きな富士山がクッキリ。
夕焼けが、海と富士山を染めていく。
なんだかめでたい気分になり、
八月のボブ、Survival。
5時半まで海を堪能。日が伸びた!

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