なぎのあとさき

日記です。

妖精さん、狐さん

2011年11月28日 | お散歩

由比ヶ浜の駐車場では
妖精さんと久しぶりに話をした。
妖精さんは
いつも朝の海を散歩しているそうで、
15時くらいの時点でもう
23000歩くらい歩いているといって
携帯の万歩計を見せてくれた。
いまや、妖精さんも
携帯を持つ時代なのか。

海はいつのまにか荒れたらしく、
海藻とゴミがたくさん打ち上げられていた。
ゴミを拾っているおじさんがいたので、
「おつかれさまです」というと、
「別につかれてないよ」と
笑顔でいっていた。

海でのゴミ拾いは疲れないだろう、
と私も思ってたけど、
こういうときかける言葉って、
「おつかれさまです」
くらいしか思いつかない。

海はすっかり穏やかになっていたけれど、
曇天で、太陽がどこにあるかもわからない。
海は早めにきりあげて、
天狗に一目お会いしたい、
と思い、建長寺に行くことにした。

建長寺の沈丁花を見ると、
早くも蕾に色がついていて、
Cと私がはしゃいでいると、
通りすがりのおじさんに声をかけられた。

おじさん曰く、
9月22日の台風15号の塩害で、
今年の鎌倉の紅葉は軒並みだめで
どこのお寺も葉っぱがチリチリ、
1本の木でも紅葉しているのが
一枝だけ、とか語っていた。

話がいつまでも続くうちに、
すとんと日が落ちて暗くなり、
天狗の山を登るのは諦めた。

どこか、
狐の雰囲気の漂うおじさんだった。

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猫さま神さま天狗さま

2011年11月28日 | 日々のこと

なかなか消化できなかった雷?のこと。
その何日か後、
生肉が歯にはさまって、
どうやってもとれない、
という変な夢を見た。

毎年11月には、
紅葉を見に高尾の山にのぼり、
天狗に挨拶をしている。
「行くならこの日だね」
といっていたのが
雷の日だった。

でも、今年は紅葉がまばらだし、
「山よりも海に行きたおそう」
ってことで鎌倉にに行き、
海の帰りに建長寺に行こう
といっていたのに、
海辺の空があまりにきれいで、
「建長寺行ってる場合じゃない」
なんていって由比ヶ浜から
七里ガ浜に移動して、
夕日をボーッと眺めていての雷だった。

妹猫たちの目を忍んで、
殿が私にでろーんと甘えているとき、
後から部屋に入ってきたビーが、
すべてわかってる顔で
殿のお尻をペロン、
となめていくことがある。

そのビーのすべてわかってる顔が、
海でボヘ―ッとしてる私の肩に、
ビリッと電撃をおとした天狗の顔を
あまりにもはっきりと想起させた。

あの雷は、
天狗が会いに来てくれた、
というかこづかれた、
というかイタズラされた、
ということで、
はさまっていた生肉がとれた。

毎年歓迎してやってるのに、
今年は来ないんだよ~、
と高尾山の天狗から連絡をうけた
建長寺の天狗が山から飛んできて、
まぁ、今年の海はいいもんなぁ、
とすべてわかってる顔で
ビリッと。

自然現象に
自分の価値観をおしつけるのは嫌いだけど、
これはそんなんじゃなく、
ビーからふってきたイメージだ。

ちなみに、私におちて
Cにおちなかったのは、
Cが論文のストレスのせいか、
「よこしまな気持ちがあったから」
と自分でいっていた。
確かにCはちょっと最近
海上がりでも
ジャラジャラし出すのが早い。

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雷効果かわからないけど、
今回は鐘前ラクだった。
CurtisのMove On Upからの
ジミヘンを爆音で聞くうちに
自然に鐘が鳴った。

鐘がなってからは、
アサイーエナジーと
貼るカイロが必需品。

あとは、
しばらく連絡をたっていた
Eちゃんと友達復活。
雷の話をしたら、
Eちゃんは期待以上の
リアクションで応えてくれた。

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紅葉

2011年11月27日 | お散歩

最近になって、
都内もきれいに紅葉している木を
見かけるようになった。
1本だけ真っ黄色になっているイチョウや、
1本だけ真っ赤に染まったハナミズキ、カエデ。

ダーときぬた公園に行くと、
やっぱりまばらだけど、
きれいに色づいている木が、
ところどころにあった。

大きなスズカケノキ(プラタナス)が、
半分以上葉が落ちているにもかかわらず、
大きな葉っぱが緑~黄色になっているのが
きれいだった。
小さな実もついていた。

ジュウガツザクラもまだ咲いていて、
人を集めていた。
幹近くの根は踏まないように、
木の周りをぐるっと歩いて、
ひとつひとつの枝先を見て歩く。
薄いピンクの小さい花はとてもかわいい。

クヌギの木は、
新芽がだいぶふくらんでいた。
桜の木にも、もう芽が出ている。

遠くから見ると寂しい枯れ木も、
マクロでみると生き生き。
冬は寄って見るといい。

きぬた公園の地理もだいぶ把握できてきて、
なじみの木も増えてきた。
桜は葉の落ちている木が多かったけど、
近くを通ると、
桜の葉のいい匂いがしていた。

途中のベンチで、
コーヒーとアーモンドチョコで一休み。
深まる秋、チョコが美味しい。

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能 田代

2011年11月26日 | 日々のこと

春の夜、
旅の僧侶(ワキ)が清水寺を訪れると、
美しい白装束の童子(シテ)が、
竹ぼうきで花の掃除をしている。

童子にお寺の由来や、
春の京都の見どころなどを聞いていると、
山の峰から月が昇る。

 

シテ:や。
まずご覧ぜよ音羽の山の峰よりも、
出でたる月の輝きて、
この花の梢にうつる気色、
まずまずこれこそご覧じ事なれ。

ワキ:げにげにこれこそ暇惜しけれ、
異心なき春の一時、

シテ:げに惜しむべし、

ワキ:惜しむべしや

シテ:春宵一刻価千金、

ワキ:花に清香、月に影、

シテ:げに千金にもかえじとは、今この時かや

 

春の月で、
一気に盛りあがる二人。
続く地謡も空やみどり、
風に白糸の滝と、
美しい風景の描写が続く。

この二人のやりとりが、
出たての春の月を見て
「Yeah man!」「Yeah man!」
と盛りあがるCと私に見えた。
1000年以上の時を越えて
僧侶たちに共鳴するのは、
感動的というほかない。
そしてこの後1000年先にも、
人は春の月の出に
盛りあがるのだろうと、
未来にまで思いは飛ぶ。
清水の舞台の上に
とても大きな時間を見たような気がした。
実際はセルリアンタワーの
能楽堂の舞台の上に。

ひたすら春の情景が美しい前半の後で、
後半に入るとがらりと趣が変わる。

僧侶と別れた童子は、
坂の上の、田村堂へと消える。

童子はなんと、
坂上田村麻呂の化身だった。

坂上田村麻呂は、
鬼が島の鬼を退治して、
武神となった。
後半は地謡にのせて、
鬼との合戦を再現する。

少ない動きなのに
ゴムゴムのガドリング!みたいな
大玉螺旋丸!みたいな
爽快感とカタルシス。
赤い面もかっこよくて、
すっかりジャンプの世界。

夏に観た能では、
あまりにゆっくりなしゃべりに
気持ちがよくなって
眠気との戦いになった。
眠りに落ちる寸前の状態にいると、
夢のはじまりの
ふだん見えないものが見える。
能はわざと眠りを誘い、
こちら側とあちら側の境界楽しむ
娯楽だったのではないか?
と勝手に解釈していたけど、
今回はもう全然違っていて、
能は奥が深い、と
しみじみ思った。

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お能の後は、Kちゃんと
夏以来ゆっくり話した。
渋谷の道路を見下ろす
イタリアンのお店にて。
子供のころススキを取った話から
地球の外からさす光の話、
小人さんの話などなど、
ビール1本でどこまでも、
気持ちのいいトーク。

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筋猫痛

2011年11月24日 | 猫トーク



ビーは私のことが大好きだけど、
私より好きなヒトがいるとしたら、
それは殿ちん。

だって殿と二人きりでくっついてるときだけは、
キッチンでご飯の音がしても出てこないもの。



だから、
殿に遠慮なくべったりしている
モンチのことが、
いつまでたっても気にくわない。



だーかーらー、
おれ様は二人とも好きなんだ
お前ら仲良くおれに甘えろよ!
by万年モテキの殿ちん

寒くなってから、
朝起きると身体中痛い。
血行が悪くなってるせいもあるけど、
トシのせい、ではなく
身体中に乗っかってる猫のせい、
ということにしておきたい。

モンチは足の間を固定してるし、
ビーと殿は両肩に乗っかって、
私のアタマ~首~肩を固定して寝ている。

朝方、寝たふりをして様子をうかがっていたら、
ビーと殿は入れ替わり立ちかわり、
私の肩の上でポジショニングしていた。

テレビで睡眠のプロという人が、
寝返りがとても大切、
といっていたけど、
寝返りどころじゃない。

健康な睡眠をとるか、
暖かくてかわいくてフワッフワの猫たちをとるか。
なんて思ったりするけど、
猫たちと寝るのは寒い季節の楽しみなわけで。

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11月の海

2011年11月21日 | 日々のこと



11月に入った月曜日。
とろりと光るベタ凪の海。
このところ、水はずっと澄んでいてきれい。



水に足をつけると
はじめはひやっとするけど、
すぐに慣れる。
Cはぱっぱと服を脱いで海に入り、
それに続いてすーっと、海に入る。

楽しさと気持ちよさがとまらなくて、
アハハハと笑いながら泳ぐCと私。
ちょっと怪しい。

ゆらゆらと光が揺れる水面と空。
暖かい潮に乗って、
泳いでは浮かぶ。

11月になるとさすがに
ほかに泳ぐ人もいない。

水から上がると、
犬を連れたお兄ちゃんに声をかけられて、
ええ、あんまりきれいな海なので
と、つい入っちゃった体をかもし出すため、
水着の上に短パン、キャミを着てたけど、
後ろの方でCはあからさまにビキニで泳いでいた。

その後、七里に移動して
海を眺めてたら、
ほかにももう1組、
海に入ってる子供らがいた。

その後も毎週やる気まんまんで
水着を着て海に行ってたけど、
さすがに11月も3週目になって、
腰以上は水に入れない日が来た。

魚の群れが水面を
押し上げて泳ぐのを何度か見た。
群れの上に海鳥がくると、
円の形に広がった。



夕陽はつるべおとし。

海に入れなくなっても
海はすごくて、
晴れ予報なのに不穏な雲がずっと動いていた日、
東の空に巨大な虹が出ていた。

西の空が夕焼けに染まるころ、
傘をさして赤い空を眺めていたら、
突然、青白い光が
傘の柄に沿って見えて、
ひじから肩にビリッと
電撃を感じた。
その後腕も肩もなんともなかった。
雷だったのか、
空気中の静電気だったのか、
よくわからないし、
一瞬だけど死ぬかと思ったし、
なんだか消化できない。

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四十雀

2011年11月16日 | 庭の花メモ



秋バラ、きれいに咲いてる。



11月の初めころからか、
シジュウカラのカップルが
毎日庭に来ていた。
ほっぺに白丸があって、
首の後ろはほんのり鶯色をしていて、
なかなかかわいい。

見ていたら、
バラとかについてる芋虫をとって、
食べていた。
皮をつついてやぶって
中身をびろーんと出して・・・

メジロののどかな感じとは
だいぶちがって、
アグレッシブな肉食系。

植木屋が庭木の剪定をしてから
来なくなったけど、
その後、庭で芋虫を見かけることはない。
食べつくしてくれたみたい。ありがたい。

台風で倒れてた夾竹桃は、
太い枝を1本残して思い切り身軽にしてもらった。

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