七月が高速で過ぎていくので、
ちょっと焦り気味。
東京の夏に限界を感じ、
週末はダーとともに実家へ。
甘くて濃い、緑と土、花の匂い。
少し湿った潮風。
ヒグラシ、クマゼミ、ミンミンゼミ、
アブラゼミの蝉しぐれに、鶯の合唱。
ときおり聞こえる、祭り囃子。
これらが混ざって溶け合った、
夏の空気に360度包まれて、
さらに、強烈な太陽が射すと、
頭がジュンジュワーー!と溶け、
ノックアウト。
これやで!これが夏やで!
海の色は濃い青。
夕暮れ、西日が当たると、
すべてが輝き出す。
お料理も美味しかった。
着いた日は、
海老やアスパラのフライ、
ナスの煮びたし、
牛しゃぶサラダ、
パパのカレー。
次の日は、
ふかひれのうま煮、
イサキの塩焼き、
中華風冷奴、
カレー。
パパは嬉しそうに高級ウイスキーを開け、
ダーと二人でけっこうな量を飲んでいた。
夏のママは、髪がぼわんぼわん。
夜遅く、ダーと港に散歩に行くと、
ダーは酔っ払ってフラッフラ。
夜空を、すごい勢いで雲が流れ、
雲の切れ目にくっきりと、
明るい星が見えた。
26時間テレビのかま騒ぎを、
録画してお昼にみんなで見た。
帰りの電車に乗るとき、
夏の空気が名残惜しかった。