なぎのあとさき

日記です。

若葉の頃

2022年04月29日 | 日々のこと

にんげんにも、そろそろなれたら?


むり!


同じ場所で同じポーズをしていたモンチによく似てる
色はちがえども


植物が大好きなマオちゃん
私が庭から花を摘んで帰るとすっ飛んできてシンクにぴょんして花を物色

花瓶に生けた花もカジカジするので、外で買った花は薬剤が気になるので飾れない

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隔週でヨコスカへ
若葉色の山を歩きたくて

前の晩は、ステーキみたいなハンバーグと北海道直送のホッケ(皮も美味)、新玉ねぎのサラダ、春キャベツの蒸しサラダなど

日曜は25℃越えの夏日
フキ摘み、神社の後で蓮池


カメが日向ぼっこ
親ガメの前に、小さな子ガメ

2週間で野の花も変化していた
ノビル摘みポイントでは、いまにも椎の花が匂いそう


アジサイにもつぼみが出て、気の早い子が咲いてた


そして海へ
満潮なのにママはお味噌汁一回分のアサリをゲット
私もジーパンびしょ濡れで砂を掘ったけど3つくらい


潮澄み凪、暑くても汗ひとつかかない爽やかな陽気で、迷ったけど泳がなかった

パパママを帰し、一人でT浜へ
Cと一緒だったら海に入ってた
Cと海に行きたいと、あれからようやく心から思った
この日はCの誕生日で、おめでとうLINEに、海に行こうよと書いた
夜には、行こうと返信があった
いいときに誕生日で良かった
夏みたいなビューティホーdayだった

家に戻るとママがテイクアウトの晩ごはんを用意してくれていて、それを持って家に帰って、ヨガに間に合った

・ボルヘス 怪奇譚集
カフカとオカンポは既視感があり一味ちがう
短くてどれも面白くて旅にぴったり

サックス先生の幻覚の本は終章の途中で実家に置いてきた
パパが読みたいと言うので
終わりのほうの臨死体験時の幻覚ではこの世のものとも思えない美しい恍惚の世界が見えるらしい
猫たちも幻覚を見るのかな
ほとんどの幻覚は人間の過剰な脳の賜物、シニフィアンなのだろうか

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・北の橋メモ
ぐるーっとパンするパリの町、バイクに乗った娘が現れる
革ジャン、ジーパンの娘(パスカル オジェ)はいきりきった様子でパリをバイクでブンブン
ライオンの彫刻にがんをとばす
パリにはライオンの彫刻がたくさんあった
どれもかっこよくて見惚れた
バイク屋で、知らないオッチャンを威嚇
ライオンを見ながら運転して、道路をわたる女(ビュル オジェ)とぶつかりそうになり、転倒
「消えちまいな!」と言うけどそのあと偶然会って、
アン ドゥ トロワ、あなたの名前は?
女は黒い服に赤い手袋、名前はマリー
娘はバチスト
この二人は実の母子だけど、映画ではガールミーツガール
映画で見るパリの女性は幾つになってもガールで通用する
バチストは、マリーにあたしが守ってあげる!といってつきまとう
マリーは刑務所から出てきたばかりで、恋人のジュリアンに会う
ジュリアンはいかにも胡散臭くて、現れては何かの用事で消える
マリーとバチストは公園で野宿
バチストがジュリアンのバッグをすり替える
中にはパリの地図と魔方陣?
マリーは地図に魔方陣を書き込み、パリ16区のすごろくがスタート
墓場で死体を見つける
迷路では、マリーの追っ手に会う
後半は、廃墟になった巨大建築物を取り壊す工事の風景ばかりで、楽しいパリの風景はどこへやら
軍艦島が、清の映画みたいな殺伐とした景色
そこでバチストは、ポスターの目をナイフでこそいだり、知らない男にクモの巣まみれにされたり
マリーは何度かジュリアンに会う
公園でちょっとした賭けに参加して有り金をすり、マリーにタクシー代をねだるクズっぷり
いつの間にか小綺麗なスーツに着替えているジュリアン
墓場の死体は彼のしわざで、もはや胡散臭いどころではなく犯罪者

最後に訪れた場所で、バチストは大きな龍の滑り台に素手で喧嘩を売る
マリーはジュリアンに電話したくて公衆電話に行くが、人がいてなかなか空かない
バチストは龍を倒したテイで公衆電話のところに来て、占領してた男を撃つ
あっけなく一線越えるのでびっくり
もともとわけはわからない映画ではあるけど
ジュリアンに電話がつながり、マリーは会うが、「君を愛してた」で、撃たれる
ラストシーンでは、二人を追っていた、冒頭ではバチストに威嚇されてた、ハゲてなければ相当なイケメンの男がバチストに空手の極意を伝授
わけはわからないけど、見渡すかぎりの廃墟を背景に、二人が空手のポーズをきめるシーンは楽しかった
コメント

マオ姫1年

2022年04月24日 | 日々のこと

私のあとをついてくるし、目が合えばニャーニャー鳴くし、家の猫らしくなってるマオちゃんだけど、近づくとプイッと顔をそむけるのは変わらず

2021年の4月19日にうちに来てから1年がすぎた
猫のマオちゃんにしてみたらこの1年の体感は、人間で初老の私よりずっと長いんだろうけど、いまだに人に気をゆるすことはほとんどない
たまーにあるけど

人が二人いると落ちつかないけど部屋に一人ならまあまあうちとける
撫でられてゴロゴロいうが、物音がするとそっちを見て、もう落ちつかない危機管理が最優先


完全に気をゆるしてくれるひと
最近はごはんが最優先
モンちゃんが庭に出てるとき、こっそりマオちゃんにちゅーるあげようとしたら急いで戻ってくる
戻ってほしい時はおかかの袋をフリフリすれば戻る
着々とビーに似てくるモンちゃん
多少えりごのみしてもほっとくと全部平らげるのもビーそっくり


よんだ?
あたちはビーよ
よばれたからっていかにゃいから!


このところ、体の横幅も出て来て、そろそろ体が出来上がってきてるのかな
この一年、脱走することもなく元気でいてくれてギブタンクス

緑がきれいでたまらない季節
朝起きたらモンちゃんとともに庭に直行し、いすに座ってしばらくただ花や緑を見わたし、空気の匂いをくんくんかぐのが楽しみ
ヒメフウロとリクニスとアジュガがわんさか咲いて、フリージアとハリオスさんでピンクと黄色の庭になってたとこに、エリゲロンの白も混ざってちょっと爽やかになってきた

外に出ると公園や廃校の緑がまぶしい
若葉のうちは淡い緑の色に個性があって、木の形や枝ぶりがよく見える
ひまさえあれば木を見ていたくなる

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・セリーヌとジュリーは舟で行く
191分、ずーっと楽しい、きゎわゆい、面白い!
パリの街で追いかけっこ、ガールズのわるふざけ、謎解き、猫、魔法と夢、これぞリヴェットなしびれるシーンがいくつもあってハッピーな映画
セリーヌもジュリーも全部のシーンで可愛い
ゴダール、ロメール、リヴェットの女の子たちの可愛さときたら、今みても憧れる
わるふざけが大好きで、けらけら笑って、走って踊って本も読んで、かろやかで、おしゃれで、やりたいようにやる
いたずらっぽい顔もさめた顔も笑顔もみんな可愛い
無造作な髪もファッションも行動も全部いけてる

以下おぼえ書き

公園で魔術の本を読むジュリー
通りかかる猫の後で、セリーヌがストールを落として走り去る

ストールを持って追いかけるジュリー
マルシェの前で立ち止まるセリーヌ
モンマルトルの階段をヒールのサンダルで駆け上がるジュリー
ジュリーのブラウンのアメスリワンピ、本を読む時の大きいメガネもかわいい
安宿にチェックインするセリーヌ
「しかし、次の日の朝」日が変わる前にこの字幕が入る
ジュリーはセリーヌに会いに行く

セリーヌもジュリーの働く図書館に来る
声をかけるでもなく、本でばたばた音をたてるセリーヌ

ジュリーが家に帰ると怪我をしたセリーヌがいる
ジュリーは部屋に入れてセリーヌにシャワーを貸して、手当てをしてあげるけどセリーヌはメルシの一言もない
ジュリーもそんなの気にしない
ジュリーはやりたいからやってるだけ
そういうガールミーツガールの関係にしびれる
二人の同居が始まる
セリーヌがバイトしてた屋敷の話を聞いて、ジュリーはさかさりんご通りに行ってみる
猫がいる
セリーヌが一人で部屋いると、ジュリーの幼なじみの彼から電話があり、セリーヌは赤毛のかつらをつけ、ジュリーのふりをして彼に会いにいく
公園で、白いスーツの彼が指輪を出して、白いドレスのセリーヌと踊る
でもセリーヌは急にバラでマスでもかいてろ、とかいって彼を怒らせる
屋敷から出てきたジュリーはふらふらでタクシーに乗る
セリーヌの本業、マジシャンの舞台を見に行く
セリーヌのゆるいダンスも表情もめちゃくちゃいけてる
ジュリーは屋敷での出来事がフラッシュバックする
ここから、二人は屋敷を訪れては戻り、その間の記憶がないのだけど、ボンボンキャンディをなめると屋敷での出来事を見る
けらけら笑いながら、ブルジョワたちの密かな楽しみを覗き見る
屋敷では、男と元妻の娘、金髪の彼女、ブルネットの女、看護士がいる
看護士は、ボンボンを舐めるセリーヌまたはジュリー
屋敷では時間がいきつ戻りつしつつ、出来事が解き明かされる
セリーヌが屋敷から出て来て、迎えにきたジュリーと二人でタクシーに乗って、キスのシーンは映画史上最高のシーンのひとつ
ジュリーはセリーヌのいない間にマジックのショーに出て、舞台をめちゃくちゃにして観客を怒らせる
二人はお互いに知らないとこで、海外に行く機会をつぶし合う
わるぎなんてない、いみもない、このまま一緒にいたいだけ
ボンボンが足りなくて、薬を作るため、黒タイツとローラースケートで図書館に侵入
屋敷の男は両方の女性に手を出し、おまけに看護士のセリーヌも口説こうとする
そして娘が誰かに殺されそうになる
セリーヌとジュリーは娘を助けるため、二人で屋敷にいく
恐竜の目の指輪をして、呪文をとなえる、この呪文もかわいい
玄関にはいつも猫の親子がいる
屋敷に入ると、ゾンビメイクの家族がいる
看護婦が二人になっても気づかれないので、二人はやりたい放題
誕生会の席でタンゴを踊る
犯人をつきとめ、娘を救い出したと思ったら、失敗?と思いきや
ジュリーの部屋に戻るとバスルーム?に娘がいた!
3人でボートに乗る
このシーンも最高
視界がパーッと解放される
アタラント号を思い出す、長いこの映画も終わりが近いとわかる
別のボートで、屋敷の男と女二人が流れてくる、ホラーな感じ
三毛猫のアップ
本を読むセリーヌ、走ってきてストールを落とすジュリー、この映画は終わらないのね、ちゃんちゃん

前回スピーカー近くて音が聞きにくかったんでヒュートラ久しぶりの最後列
見やすかった

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下僕マスター様の前に瀕死の状態で現れた猫が、ひと冬暖かいおうちで手厚く大切にお世話され、人間の愛情を知り、幸せの中で春の空へと飛んでいった
精一杯生きた猫と、お世話をつくした人の時空がひたすら美しく、ブログを読んでいて全身の細胞がふるえるようだった
天国では先輩の猫たちと幸せにしてることだろう
そして次の生ではもっと楽に生きられる
ニンゲンつかえるにゃってあの子はもう知ってるから
コメント

映画、本、夢のメモ

2022年04月23日 | 日々のこと

お庭が色とりどりになってきた今日このごろ
家の前の通りも花水木が満開になり若葉がきらめきまぶしいばかり


まぶしいにゃー

フリージアも咲いて暖かい日はよく匂う

でもやっと花冷えが終わってポカポカ陽気になったと思ったら台風1号の発生から雨の日が多くなった。

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・光りの墓
夜寝る前にこの映画のシーンを思い浮かべると安らかな気持ちになってくる
自分が認識しているよりずっと遠くまで時間も空間も広がっていて
ぼわぼわと積み上げられた時間と空間は消えることなくいつもあって
果てなく美しい世界に浸される

以下、夢日記のようなおぼえ書き
冒頭は、重機が土を掘り返すシーン
足の悪いおばちゃんが歩く後ろ姿で、映画に流れるゆっくりした時間に馴染んでいく
病室を覗くと兵士たちが眠っている
ベッドサイドに青、赤、緑に光る謎のオブジェがある
窓の外では木々の緑が風にゆれる
兵士たちは眠り続ける病気で、おばちゃんは一人の兵士の世話をする
スタッフの一人の若い女性はイタコの能力があって、FBIのスカウトを断って祖国のためにそこで働いている
兵士は時々、目を覚ますこともある
おばちゃんは、息子ができたといってるけど、二人で食堂でご飯を食べたり、屋台に行ったり、映画を見にいったり、デートにしか見えない
眠る兵士にクリームを塗るシーンもエロい
兵士は笑顔が素敵ないけめん
アピチャッポンはいつもだけど出てくる人のバイブスと声がすごーく優しくて心地よい
途中、長々と野ぐ◯する男のシーンがあったり
鴨の親子が病室に入ってきたり
何かのセミナーのシーンもあった
近くに湖があって、開けた風景が気持ちいい
おばちゃんは、湖のほとりにあるカラフルなお堂で、二人の女性の神様に、動物の置物をお供えして祈る
おばちゃんの旦那も出てくるけど顔は映らない
軽快なリズムに合わせて踊る女たち
おばちゃんが、二人のきれいな女性に会う
二人は神様だといって、兵士たちは目覚めない、あの病院はもとは廃校だけどもっとずっと昔王の墓があって、王は今も戦っていて兵士たちのエネルギーを糧にしてる、と話す
おばちゃんも病院のスタッフもその話を何の疑いもなく受け入れる
映画館で眠ってしまった兵士をエスカレーターで運び出すシーンも面白かった
ほかにもベンチに入れ替わり立ち替わり座る人たちとか集団でエアロビを踊るシーンとか
屋根つきのベンチでご飯を食べながら、兵士は将来の夢を語る
そのうちストンと眠ってしまう
イタコの子が現れ、兵士にからだを渡す
兵士ののりうつったイタコ、つまり兵士はおばちゃんをつれて王宮を案内する
おばちゃんの足のわるいところに薬を塗り、舐める
そろそろ目を覚ましたいとおばちゃんが言い、なら目を見開いて、と兵士かイタコがいう
目覚めると二人は病室にいる
工事がつづく
掘り返された土の上で子どもたちがサッカーする
おばちゃんが目を見開く

イメフォにて、雨の日

・精神分析入門(上)
現代思想は精神分析の胸を借りる形で展開されるこということで併読
地動説、進化論、そして無意識の話はおお、と思った
今や常識になってるフロイトの基本的な考えを本人の言葉で読むのは面白かった
夢分析や行動分析も無理はあるけど探偵小説みたいで面白かった

今朝見た夢は
まずパパが、犬のような勢いでご飯を食べていた

これは前日に腸のポリープ手術をして晩ごはんが食べられなかったという話を聞いたから
手術はぶじに済んで元気で良かった

それから実家の、駐車場をつくる前にあった玄関までの階段が出てきた

そこでいったん目が覚めて、モンちゃんを布団に入れて寝直した

下半身がマオちゃんの猛禽類、ワシ?が都内で見つかって、私も見に行く
運河みたいな川の上にいるのを見つけて追いかけると、ワシは暗渠に入り、そこには顔はおじさんの大きいインコがいて、ワシはインコを頭からかぶりつき食べてしまう
おじさんは困った顔のまま食べられる
ワシが川に出てきて、私も川に飛び込み泳いで追いかける
すごいスピードで、周りの景色が、都内の町から上流の田舎の風景に変わっていく
遡上するのが楽しすぎて、ワシのことは忘れていた
途中で水をせき止める堰があって、それ以上は泳げない

大口開けておじさんインコを食べるワシって、これ途中までマオちゃんが見てた夢なんじゃないだろうか、ワシの下半身はほっそりしたキジトラで長いしっぽだった

クロールで川を遡上するなんてどんな人間にもできないことを、夢では当たり前にやっていた
夢では人間の限界を越えられる
鳥や魚の気分がちょっとわかった

近所の公園では藤が満開で、藤を見ると鎌倉はどうなってるかなと思う
木々の芽吹きを見ても思う
もう3週間行っていなくて今年は白藤を見そこねた
寒くて体調が悪かったり用事や仕事もあったけど、今ひとつ会う気になれなくてCもそうなのだろう
何事もなくCと楽しく海にいる夢をあれから何度か見た
夢が無意識の現れならこれが私の願望なんだけど、なぜか行く気になれないまま、連絡する気になれないまま
理由はよくわからなかったけど、セリーヌとジュリーを観てなんとなく分かったような気がしてる

かなしい、といわれてその意味もつかめなかった
漢字で書くとどっちのかなしいなのかもわからない
かなしい、ってなんだ、と考えてた
自分が楽しければ相手も楽しい、美味しければ美味しい、だから誰か(動物も)といるときは楽しいでいる
かなしい、つてなんだ
かなしいとは、人が町に出てきた熊や猪を撃ったり車にはねられたり戦争したりすることだと
Yさんの短編を読みながら思ったが、その短編◯レイスは、かなしみをかなしいで終わらせないすごい短編だった、泣いた
映画館のロビーで読んでたら胸がいっぱいになって慌てて読むのをやめた
映画を見る前に胸をいっぱいにするもんじゃない
コメント

うこんの桜、リヴェット、X

2022年04月16日 | 日々のこと


近所にうこんの桜を見つけた
満開になってすぐに雨に当たったみたいで花びらがくたっとしてたけど
淡いグリーン~クリーム~ピンクのマルチなグラデーションはほかの桜にはなくて、ソメイヨシノの後のお楽しみ
まだ若い木で、育つのが楽しみ
S観音のうこんは大きすぎて花を近くで見れない


フロックス バリエガータ ブルーパヒューム
色といい風にゆれる立ち姿といいとっても可愛い
しかもいい香り


前に地植えにしたら夏の暑さでやられたので、今回は鉢植え


また少し気温が下がったら、ラックスさんは花びらが閉じてカップ咲きみたいになった


モンちゃんを追い出して箱におさまったマオ姫
モンちゃんはそんなことでいやな顔はしない
マオちゃんが側にくればいつだって頭をナデナデするように舐めてあげている


へへ


お隣のおうちにおばあちゃんが同居するようになって、庭に出てモンちゃんを見ると話しかけてくれて、モンちゃんも嬉しそうに寄っていく
みんなモンちゃんが大好き

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リヴェット映画祭が始まった

・メリー ゴー ラウンド
パリで出会う男女
女は姉に呼ばれてきた妹、レオ(マリア シュナイダー)で、男は姉の恋人ベン(ジョー ダレッサンドロ)が、姉を探し、見つけ、また探し、パスワードも探す旅をする
冒頭から、映画のところどころでコントラバスとバスクラリネットの演奏シーンが入る
いいんだけど、音が近すぎて割れて聞こえた
ヒュートラは少し後ろのほうに座ったほうがよさそう
2列目で見たらけっこう画面を見上げた
というのも平日なのに満席に近かった
昔はリヴェットはガラガラだったものだが

ブレッソン見た後のせいか、リヴェットの映画はすべてがゆるゆるな感じがした、演出もカメラもストーリーもゆるゆる、わるくいえばだらだら、でも計算されてない動きに見えていい
人を追いかけて常にカメラがぐらぐらせわしなく動く
レオ役の女の子がまあ可愛い
Gジャンジーパンのデニムオンデニムが決まっててすぐタバコを吸う
動きも表情もとにかく可愛くて、こういう女の子はフランス映画でしか見れない、自分がいくつになっても憧れる

追いかけっこや人探し、空き家探索は楽しい
霊媒師の家にいる茶色の子猫がやたら可愛かったり、夢の森と浜辺のシーンでいかにもな鎧の騎士やら蛇が出てきたり、遊びごころがあって
空き家でロウソクつけてオイルサーディンのディナーのシーンとか、途中までハッピーで楽しいんだけど
姉妹の父親の遺産を狙うベンやベンの妹、弁護士とか皆、うさんくさい人たちで、終わりのほうはちょっと残念な感じ
霊媒師の人もあんな目にあうことないし
レオだってハッピーなままでいてほしかったが
制作が行き詰まって監督が不調だったらしいけど
不調がそのまま映画に出ちゃうのがヌーベルバーグならではかもしれない
レオも途中で降板して夢のシーンのレオは別の人が演じている

161分、終わりのほうはちょっと長かった
この春はGジャンをヘビロテしててこの日も着ていた、外に出て公園のすみでタバコががうまかった

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・現代思想入門 メモ
フーコーの部分も後々この本の中で発展していくのでおさらい
アウグスティヌスは、聖書の原罪を人間の闇としてとらえている
「新たなる古代人」になることとは
終わりなき自己との闘いをするのではなく、有限的に、その都度注意して、自己をコントロールしていくこと

この終わりなき闘いが、次の章でニーチェのディオニソス的なもの、フロイトの抑圧的な無意識、ショーペンハウアーの盲目的な意志につながる
物語の背後でうごめく出来事の群

ここでカントの純粋理性批判
哲学(1787)「世界はどういうものか」ではなく「人には世界がどう見えているか」
人間のもつフィルター→超越論的なもの(思考)

世界そのもの(無限)には到達できない
人間は有限的な存在である

つづいてラカンへ

精神分析で、人は過剰な動物である
本能は第一の自然で、動物は自由度が低い
人間はそれを第二の自然である制度によって変形する
人間の欲動は第二の自然

母親と一緒にいることの快楽は、父親に母をとられて(去勢)不安に陥り、母親が戻ってくることで享楽を得る

追い求めるが、手に入ると幻滅するのが対象a

想像界は、鏡を見て自己イメージができる
象徴界は、世界に言語による区切りができる
このふたつが合わさって認識になる
現実界は、認識では捉えられない何か、成長前の原初のとき、刺激の嵐にさらされていた不安と享楽のとき

対象aを点々とすることで、到達できないXのまわりをめぐる
このXが、現実界である

次に否定神学システム
言語化できるのならそれは神ではない
のように~ないと否定で語るしかないもの
事物に到達したくてもできない、近代的有限性

否定神学、X、ドゥルーズやデリダの二元論の外にあるグレー部分、ニーチェのディオニソス的なもの、フロイトの無意識は共通する手の届かない領域

そこを追求するのはやめて、有限なものをひとつひとつ考えよう、っていうのがフーコー

私にとってのXははっきりしていて天国の猫たちだ
海や魚、山や木ばかり見ていたせいか人間のためにある哲学はすぐに放り出してたけど、天国の猫たちのことを考えるのに哲学は役にたつのかもしれない



あたちはビーよ
猫の中の猫っていわれてるけど、人間の言葉はだいたいわかるにょ
空にぴょんして2年目になるわ
ここの暮らしは最高ね
にゃんだってあるし、にいたんもいる
いろんなお花が咲いててお庭を思い出すわ
ちもべがいにゃいけど、時々のぞいたりちてゆの
にゃんだってできるもにょ
いやなやつはここにはいにゃいから、地上はいやなやつをふるい分けるためにあるにょね
あたちたちがおいでって思えば、ちもべもこれるにょよ、いつか

・その午後、巨匠たちは
私もまえに神様のことを考えてたら画家たちが出てきた
なので、中盤すぎまでわくわくしながら読みすすめた
モネもダリも北斎もいいけどターナーがとくに面白かった
あのまま、何も起こらず絵を描いたりご飯食べたりして、たまに海が荒れるくらいの話だったらとても楽しかったのだけどサイトウ息子が出てきたあたりから物語の展開が強引な感じ
でもこの著者さんは好き
コメント

映画、夢

2022年04月15日 | 日々のこと


ラナンキュラス ハリオスさん
満開に


淡いイエローの花って大好き
4号ポットの小さい苗からこんなに咲くとは!
春の日射しそのままの色で、つやつやのるんるんで咲く姿はまるで、


モンちゃんやないかー


アジュガも一気に満開

あらゆる緑が日に日に大きくなるので目が離せない。
エキナセアの芽が埋もれないように見張っている。
エキナセアの皆さんは、芽吹いて少しずつ大きくなっている。去年あまり調子の出なかったチェリーフラフとサンシーカーサーモンも、ちゃんと芽が出た!
ほかにもサルビア系とか、去年植えた宿根草が根づいて植え場所の空きがないので、今年はそんなに新しい苗を入れてない。


秋に作った寄せ植えももりもり


お庭にはまだ出られないあたち
お部屋で毎日せっせと遊んでる
ご飯もカリカリをよく食べるようになった
銀スプのピンクの袋がかなり好き

5歳まで草以外吐くことのなかったモンちゃんが、6歳すぎてから3回ほどカリカリを吐き戻した。
全然噛んでない、丸飲みしたカリカリのみ。
吐き戻し後、3分もする残りのカリカリを食べ出す。
ダイエットで計量した分だけだとお腹いっぱいにならなくて、やっと出たカリカリは勢いよく飲んでしまって吐くみたい。ちょっと注意。
マオちゃんはまだ吐いたことない。

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メモリアを見て、映画をもっと見たくなった。思えばこの数年、なるべくビーたちの側にいたいので平日は出かけない、からのコロナで映画から遠ざかっていた。映画と同じくらい映画館もいいってことを思い出した。

今は仕事が家なので3時間くらい出かけてもあとはずっと猫たちと一緒。
在宅勤務になったことで私用の外出がしやすくなった。在宅仕事はいいことばかり。

仕事は4月はやっとヒマなので優雅に過ごそうとか言ってたのだが、ぼちぼち入ってきて、優雅だったのは2日間くらいだった。

・ブンミおじさんの森
映像が始まる前にしばらく音響が聞こえている
虫の声や木々のさざめきで、夜の森であることがわかる
どんな森の映像か、楽しみに待っていると、大きな黒い牛のシルエットが映る
牛は木につないであったリードをひっこぬき、夜の森の中へと迷い混む
水場についた牛は、お水を飲む
この冒頭のシーンだけで、自分の大好きな映画だとわかる
キアロスタミの映画の始まりみたいに

ブンミは腎臓病で、自分の死が近いと感じている
夜の森で食事をしていると、なくなった妻がぼーっと現れる
そこが異国の夜の森であるからか、全く違和感はなかった、怖くもない
さらに暗闇に赤い目が光り、行方不明になってた息子が猿の聖霊になって現れる、チューバッカに似てる
これも違和感はないけど変で笑える
ブンミの声と話し方が、この世の者とも思えないほど穏やかで優しい
声を聞いてるだけでも気持ちがいい

タイ人はみんなそうなのか
死が近いからなのか
ブンミが死者と交流しているのを見ていて、殿の旅立ちが近づいたとき、時々あっちの世界に行ってるような時間があったことを思い出した
殿はしゃべらなかったけど、話したらブンミのような声だったのかもしれない

ブンミは森にいると前世の記憶が甦るという
あるとき、顔を火傷した王女になっている
このシーンがまた印象的だった
夜の湖に入り、一つずつアクセサリーを外して水に投げ、底に沈む
それだけでも十分エロいのだが、つづくナマズとの官能シーンは忘れがたい

森の音と、少ないけどBGMもすごく良かった
室内から撮った窓の画がいつもいい
メモリアでも思った
生と死の境界が曖昧で、ひとつの人生より大きい時間をうした美しい映画だった
2本見てはっきりした、アピチャッポン好きだ!

月曜昼間、イメフォにて。
映画館わきの路地が喫煙所状態だった

・偶然と想像
どこにでもいる人たちの、偶然がまきおこす3つの短編
1話目は、タクシーでのガールズトークのあと、どうしようもない気持ちを抑えられず来た道を引き返す女の子
車窓から見える夜の東京の風景がどきどきする
親友とのつながりを選択した後、ラストの渋谷の風景が渋谷じゃないみたいに清々しい
2話目、きれいで人を見下しているように見られがちで、周りに馴染めずいるだけで嫌われる女。しょーもないセフレに頼まれて小説家の教授にハニートラップを仕掛けに行くが、教授(渋川)は彼女の問いに応えながら彼女を肯定し、彼女は気持ちを変えていく。朗読のシーンで、机をはさんでいた先生がドアを開けにきて彼女の横に座るときどきっとした
二人の会話は良かった
マジョリティの外側にいつづけていれば、それが誰かの助けになることもある、みたいな話のときの、小津ばりの切り返しショットと演技のない演技をする渋川めちゃ良かった
3話目は緑のきらめきや偶然の素敵な出会い(エレベーターでのすれ違い)ですぐに仲良くなる女二人が並んで歩くシーン、二人の会話と全体を包む明るさがロメールの映画のようで楽しくて幸せな気持ちになる
コンピューターウイルスでネットが全く使えない世界という設定は、ネットでのつながりではありえない人とのつながり(目線、ハグ、名前を呼ぶ声など)をテーマにしてるからかなと思った

火曜夜、Bunkamuraにて。
帰りは麗郷に行き、Tが大根もちに感動していた。
2日つづけて渋谷に行き、人の多さと喧騒と雑踏(ぜんぶ同じことか)、広告だらけの街並みが2日の夜にはきつくなった。
が、今渋谷ではカラックスやリヴェットもやってる!

以下、夢日記

寝過ごして知らない駅にいる
上りも下りも聞いたことない行き先で、どっちに乗ればいいかわからない
終電まぎわで焦る
人はほとんどいないし、人に聞こうとも思わない

別の日の夢

実家がリフォームされて、2つあった子ども部屋の間の壁がなくなり、大きい一部屋になって、住みやすそうだと思っている

実際は、私が家を出た30年以上前にこのリフォームは済んでいる
中学時代まであった私の子ども部屋の夢はよく見るので、鮮明に思い描けるしつい最近まであった気がする
夢の中で模様替えされたり家具が新調されたりもしていた

つづけて見た夢

前の会社で、nくんがインタビューを受けている
聞き手はKさんたち
(前の夜麗郷に行って、Kさんたちと何度か来たことを思い出した
nくんは、もう何の思い入れもないけど年に何度かは夢に見る)

nくんに後ろ髪ひかれつつ、hさんに誘われて外に出る
オフィス街のはずが、田舎の景色
hさんに連れられて飲み会に向かう
途中、高校の隣のクラス(2組ギャルズ)の女子と一人ずつ合流していく
飲み会の会場は旅館
幹事は奥にいて麒麟の川島(川嶋?別にファンではない)
私が手前の部屋にいると電話が鳴って
出ると川島が、
そこに◯◯おる?
私は周囲に向かって◯◯いますかーと聞くけど返事なし
川島、おっかしーな、来てるはずやのに、ちょっと電話切らんといてな、nちゃんそこにおってー
といいながら、電話を持った川島が廊下を歩いてくる
電話の声がイケボなのと、名のってないのに私の声とわかってくれたことで、私は川島が大好きになる
二人で◯◯をさがして旅館の中を歩く
大きい風呂釜があり、水は入っていない、そこに二人で入る
別の誰かが見に来て、私は隠れる
川島は私を隠そうとする
いかがわしく官能的なシーン
誰かは去り、飲み会に戻る
nちゃん、ここに座ってというのはmさんで、私の隣に座って肩に腕をまわしてくる
飲み会の場でハッキリ俺の女感を出してくるのが嬉しいんだけど、
あれ?さっきまで川島じゃなかったっけ
なんかこれ、夢だ
と目が覚めそうになったところにモンちゃんがきて、布団に入ってきて、生理痛がわきおこってる腹の上にパタンと体を伸ばした
鐘でホルモン増量中の楽しい夢にひけをとらないモンちゃんの存在
早起きしてラヴィットでも見るかなーと思いつつモンちゃんに抱きついて寝直す

私はどちらかというと夢は楽しい夢のほうが多い。
一番楽しくて目覚めたくない夢は、天国の猫たちの夢だけどレアでなかなか見れない。
よく見る楽しい夢は澄んだ海で泳ぐ夢。週に1度は見る。

高校時代や前の会社の友達はたまに夢に出てくる。
全く出てこない人も多々いる中で今も夢に出てくる人たちは、無意識でつながっていて私も彼らの夢に出ているのかもしれない。

先月はあんなにひどかった鐘が、暖かくなった今月はすんなり鳴って、腹痛も短くて薬もいらなかった。
今回は14日目からシャタバリ1ワイルドヤム2を試していた。

冬の間、いつも朝起きると体じゅう痛かったのに、今年はモンちゃんを腕枕しても足の間にマオちゃんがいても、起きたときどこも痛くなかったのは、プール&サウナのおかげかな。
体のコリが次の日まで残ることがなかった。
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春らんまん

2022年04月13日 | 日々のこと


ピンクのお花も咲き始めた

土曜日、ブロック土手で本を読んでたら、子ども4人が土手を滑り台にして遊び出し、勢いあまって川に飛び込んだ子がいた。

この日はパパの誕生日(79)で焼き肉が食べたいというので、夕方ヨコスカへ。両親と外食するのはコロナ前以来。
パパもママも、私と同じくらいガッツリ食べていた。元気でなにより。
焼き肉はテーブルごとに換気するのでご時世でも安心。
たまのお出かけで、パパも久々の非日常といって喜んでた、1日が早いというのでスマホの時間減らせばいいというと、弟が一緒にやってるゲームに常にログインしてるのが心配だから、と変な言い訳をしていた。
タバコはもはや禁煙をやめていて、加熱式はどこにもわるくないから、とまた変な言い訳をし、パパは私より本数多い。

夜はキングオブコントの会、さすがに全部面白くて、松ちゃんのロカビリーナイトはカフカっぽい。

ママは腰がいたいというのでお風呂のあとロキソニンの湿布貼って翌日の散歩に備えてもらう。
私は布団の寝心地がよくて爆睡。

日曜の朝、庭に出るといい天気で暑いくらい。年々大きくなる緋桜の下のKのお墓参り。イスを出して木漏れ日の下でしばらく読書。庭は土がむき出しの部分が多くて何か植えたい。
本はボルヘスの怪奇小説集でこの本は旅のお供にぴったり。面白い。
寝る前はサックス先生の幻覚の本。


お散歩。まずは桜を見に山のほうへ。
まだ花の残る木もあって、風に舞う花びらが強い日差しでキラキラ。


山桜もまだ少し残っていた。ソメイヨシノより桜の香りがつよい。


フキを摘むコースで、また封鎖区域を突破。人どおりがないので踏まれていない苔のフワフワした新芽や、野の花たちがきれい。



ママがフキを摘みに熱中してる間は、寝転んで木々の芽吹きを眺めていた。
こういうときのママは疲れ知らずで動きまわっている。

走水の神社に出て一服。
そこから海沿いの道に出て、海苔を購入。
ママは仲良しだったH川丸のおかみさんの話をずっとしていた。おかみさんがおなくなりになって、お店もクローズ。

少し歩いてクレソンの池へ。
途中、甘い花の香りがしたけど、まわりに花は桜とハナニラ、黄色のオキザリスくらいしか見当たらない。


ここではノビル摘み。小さい球根を醤油漬けにするのも春の味。

パパの腰も心配でいちいちレジャーシートを出して休みながら。

池ではクレソン摘み。
子どもが「おさかないるー!きてー!」とさわいでるのに足を止めずに歩き去ろうとする夫婦。何しにきた?
おさかなは、何かの稚魚の群だった。


ボードウォークに出て美術館の上にある公園へ。美術館は人が多かったけど、そこはそんなに人が来ない。
ほぼ散った桜の下でやっと朝ごはん。スペアリブは摘みたてのクレソンを公園の水道で洗って一緒に食べた。
2年前に同じ桜の下で見つけた四つ葉のクローバーをママは今も大事に持っている。
3人川の字に寝転び見上げると、桜の枝のY字部分を尺取り虫が渡り、まっすぐ伸びたままぴたっと動かなくなってY字がAの字になった。


二人が休んでる間、一人ぶらぶら。
桜や若葉ののびのび感も空気も、東京とは全然違う。


ぎょっとする姿形のウラシマソウ


八重桜

さらにK崎の浜に移動して磯歩き。潮はまだ冬のように澄み、アカモクヒジキなど海藻が多い。勢い余った子どもたちが海に入ってずぶ濡れで遊んでいた。わかるー!


二人はそのまま帰り、私はT浜へ。日曜日で人が多かった。
ボルヘスを少し読んだ。波打ち際で稚魚の群が見えた。


帰り道


晩ごはんは、家でとれたサヤインゲンや新玉ねぎ、地産わかめ、きゃらぶきなど。外食もいいけどママご飯を食べないと帰れない。

多様な植物も海も空気も日差しも東京にはない、毎年実家に行かないと春が始まらない。今年はいつもより遅かったけど、やっと春を思う存分満喫。
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やっとこさ20℃こえる

2022年04月11日 | 日々のこと


はるはいいぜ~

モンちゃん、脇に毛のはげた部分があり、相撲取りのマタズレみたいな感じになっている。太りすぎだといってTはモンちゃんがマオちゃんのご飯を食べるとビシッと叱っている。かわいそうだけど、これ以上太らせないためには仕方ない。


庭じゅうで咲いているシラユキゲシ
クリスマスローズはそろそろ終わり


去年植えたティアレラ
去年より立派な花穂がついた


去年植えたローダンセマムも夏ごしして咲き出した

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あんなにディスってたコンクリートブロックの堤防がすっかり気に入って、仕事前のお昼前後、そこまで行って本を読むのが日課になった(冬の間は公園のベンチで)。
金曜日だったか、タンクトップ1枚になれる日が突然きた!日差しや風を直に肌に浴びる気持ちよさ。

本の向こうに水面か空がしか見えないと、どんな本でも集中して読める。
現代思想入門は、フーコーの権力の脱構築。弱いものが支配されることを無意識に望む構造(マジョリティに同調すること)、そういうシステムの外を考えること。
続いてニーチェ、フロイト、マルクス。ニーチェはアポロン的ディオニソス的について。

別れる理由は、永造と元妻陽子、米軍人ボッブ中心の話がつづく。所在なく玄関や自室をうろうろする永造がおもろ。

水曜はドライブマイカーを近所の映画館にて。面白かった。3時間が長くよなく。ベケットやチェーホフのお芝居と物語のからみ方とか良かった。岡田まさきの役も何かと面白かった。奥さんのつくり話が現実に影響を及ぼすとことか。
ドライバーの子も登場からいい存在感で、キャップとタバコでナイトオン…のウィノナを彷彿とさせて、西島くんとの関係がどう展開するのか楽しみな感じ。
村上春樹は海辺のカフカ以降は読んでないけど、全然変わってなくてわら。春樹が苦手な私には後半の展開はちょっとあれだった。トラウマ盛りすぎ。もっとふつうの人たちでいいのに。
話はシンプルにしたほうが生や死についての表現の強度が上がるのに、皆さんトラウマや物語がありすぎて、全体的に薄まってる感じでちょっと古くさかった。
でも監督はいいと思う。
同じ監督の「寝ても覚めても」も面白かった。人のコントロールできない部分、無意識の部分と世界とのつながりがシンプルに描かれている。俳優たちが魅力的。


木曜は、2年ぶりくらいの神田川散歩。桜はほとんど散った後で、葉桜もきれいだけど満開の桜をもっと見たかったな。今年は砧公園の桜も見れてない。


川はよく澄んで、大きく太った鯉がたくさん見えた。


途中の公園にあった絵に描いたような椿

早稲田、目白のあたりは懐かしいところではあるけど、今行くと、よくこんなとこに住めてたなーというビルばっかりの街。自然どころか、公園も少ない。
目白のお蕎麦屋は変わらず美味しかった。桜えびのかき揚げそば。
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桜、風景、映画

2022年04月04日 | 日々のこと

3月30日

寒い日が多くて、桜はゆっくり。雨もちょこちょこ降るので今年は雨に当たってない満開の桜をポカポカ陽気の中で見ることが、心ゆくまではできなかった。

暖かい日の仕事前に一回り、近所の桜を巡ったときも散ったところとつぼみが混在しててどうも花数が少ない気がした。


2月のように寒い晩、ベッドで寝てたら鼻にちょんと何かを感じて目が覚めると目の前にモンちゃんがいた。布団に入れてほしくて私のところにきて、濡れた鼻をちょんと私の鼻に当てたのだった。こんな優しい起こし方が、この世にはあったのですね。
猫は寝てる私の腹の上にドーンと着地して首や顔を踏みながらベスポジを探すものだと思ってたけど。
布団に入れるとモンちゃんは私のハラムネに乗り、ごろんところがって私の脇腹にぴったりくっついて腕枕におさまった。暖かさと幸せですぐに寝た。
モンちゃんたら、かわいげのかたまりなんだからー。

マオちゃんもちょっとずつ腕枕で寝るようになってきたのだが、私の顔が近いのはイヤみたいで、なるべく顔から離れて手首のほうを枕にする。
チラッと見ると目をパチンと開けてることが多く、まだリラックスしきれていない。

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マンボウもあけたので外へ飛び出す週だった。

月曜は久しぶりのヨガ。火曜はふつうにプールとサウナ。水曜は新宿で映画メモリア。

2時間ちょっと、音と映像に身を委ねる。雨のシーンやバンドのシーン、街中で踊る二人のシーン、魚をさばくおじさんとのシーンとか、どのシーンも良かったなあ。
見えたり聞こえたりするのはほんの一部で、実際の世界はもっとずっと広く、どこまでも伸びている感じがした。わからないことが多くて面白かった。

映画の前、近くでラーメンを食べたらまずかった。

木曜はヘアサロンへ。
ヘアサロン業界で一番進歩したのは縮毛矯正で、年齢的な制限もないそうで良かった。
Iさんは前の日花見で飲み過ぎたーとか海外に行きたいーとか相変わらず軽くて、笑ってしゃべってるうちに終わった。
髪は別人のようにきれいにまとまった。

帰りに雨がふりそうだったけど、前に住んでた家の近くまで花見散歩した。


S観音は残念ながら門が閉まっていたけど、住んでた家もそのままあって、そこに住んでた2年半は殿ビーは外への出入り自由で、風景のいたるところに2ぴきがいて、今もいるような気がして、よくわからないけど2ぴきを近くに感じて、涙が出た。今はいないとかじゃなく、風景とともにいつもいるような、風景ってすごいなあ、と感動する涙だった。


金曜は懐石やさんに取材に行って仕事の相方に1月ぶりに会ってランチ。その後、河原のおじさんチームのお花見も行って、桜の下にしばらくいた。つぼみもたくさんあり、花吹雪も舞っていた。夜はズンバ。


土曜は大変お世話になってるバレエ教室の発表会で川崎へ。3時間半もあったけどそんなに長い感じもせず楽しんだ。プロダンサーによる特別プログラムは、ダンスも音楽も素晴らしくかっこよかった。

週末はもうないと思ってたのにまた10℃をきる寒さで、海は行かず。今年は寒さのキレがわるすぎる。
先週の怖いしつこいめんどくさい一幕について、まだ息苦しいものがあり、海に行く気はしなかった。
わるぎなんてなかったし逆ギレしたわけでもなくただ、それ(時間に正確でないこと)はお互い様ってだけの話なのに、一方的に責めたてて、自分を泣かせる人にわざわざ会いたいと思えない。

日曜は雨のなか、また新宿で「たぶん悪魔が」。70年代のパリの空気と、とある若者の虚無感と絶望を、若者たちの動きや行動、少ないセリフでまざまざと見せてくれる。この映画もわからないことは多くて、最近はわからないことほど面白い。画もフランス語の詩のようなセリフもかっこよく、特にラストシーンはしびれた。こういうとき、崇高なことを考える。聞きたいか?
コインや紙幣の使い方もかっこいい。電子マネーの時代には撮れない映画。

前の日にアマプラでパ◯サイトを見たのだが、分かりやすく二項対立の物語になっていて嘘っぽく見えてしかたなかった。

ブレッソンに戻り。70年代は皆当たり前に毛皮着てたし海洋汚染、自然破壊も全盛期で、時々はさまれる公開中止になるほどの衝撃ドキュメント映像は見てるのもしんどかった。もう一度見れる気がしないほど。その頃よりはマシになったのだろうか、と思いながら新宿の街に出ると駅前にペットショップがあって何も変わってねーなと思った。

三国一で初めて暖かいうどん。鍋焼きうどん。
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