なぎのあとさき

日記です。

カエル、リヒター

2022年08月29日 | 日々のこと

モンちゃんお気に入りのこの場所で


やだうそ!モンちゃんがカエルに?
カエルになった王子様?


おれはここにゃ

でぷっとしたヒキガエルは猫草の入れ物にたまった水にしばらく浸かり、お風呂のようにくつろいでいた
階段の下に降りてから、ぴょんと飛び跳ねて階段を上り、ゆっくり去っていく様子は雨の後で楽しそう
カエルも猫も、飛び跳ねるというのは無条件に明るくていい、と今月の巨匠連載の結び

私としては雨で気温が下がるたびに泣きたくなる、8月がもうすぐ終わるなんて、いややー

モンちゃんが興奮気味に走ってはごろん、パッと起きて首を掻くを繰り返している
その日は市販のノミダニ蚊除け薬を首の後ろに投与していて、その薬以外に原因が考えられない
アレルギーかと思って皮膚を見たけど何ともない
あの薬、とぶのだろうか

寝るときも、ベッドの4隅を走ってはごろん、ぴょんと起きて走って落ち着かない
首もと~顔、頭をワシワシずっと掻いてあげてたら落ち着いて、そのまま寝て、翌日には治っていた


マオちゃんは外に出ないので薬なし


土曜日、異常なし
1時間近くいると途中で飽きられる
ちび殿は病院猫ちゃん(20)の鳴き声にこたえたり、見つめたりして、興味もってるらしい、動物も好きだと思うと先生

この日はマンション理事会にTが出て、全くどうでもいい案件に一人が異常な頑固さでこだわってるため長引いた


ずっと行きたかったリヒター展@竹橋
この作品は壁一面の大きさで、見てると視界がぐらぐら


スキージという、絵の具をこする技術で描かれた絵
ポップなわけないけどポップにも見える何とも説明できない美しい作品、かっこいい


楽しい空間
カラフルな作品のほかに、グレーだけの作品もいくつか


花や風景の絵もあった
常設展にはクレーやマティスの絵もあった

帰り、竹橋のあたりは夏の夜の風景がきれいなので、神保町まで歩いてみよう、と角を曲がるとすぐに小学舘前に出た
久しぶりにボンディに行ったら大行列であきらめ、困ったときのハンバーグ屋へ、美味しかった


日曜日はTも一緒に
Tが顔を近づけると、あごコンの頭突き

熱が下がらず、また心配になる
週明け退院は伸びそうな予感がしていた


そして月曜日、熱が40℃あってまた腫れが出てきたので、もう一度外科的処置が必要かもという話で、退院がまた見えなくなった
骨髄炎が一筋縄でいかないというのは理解しているものの、おうち療養に戻る前にまた切開とは、うぐぐ、、

本猫はご飯も食べて元気もあって2キロを越えた
家にこれる状態になってくれることを祈るばかり

2度目のオーバーヒート読了
スピノザと荘子の話が興味ぶかい
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入院2週間

2022年08月26日 | 日々のこと

最近は枕元にきてくれるお嬢
こちらに背中を向けていて、向き合ってはくれない


かおがちかいのはいや!ひくわ!

早朝めし、朝ごはん、昼ごはん、夜ごはん、夜食の5回ごはんを食べたいモンちゃん


だっておなかがへるんだもん

お嬢にカリカリをあげようとしたら、遠くの部屋にいたモンちゃんがすかさず小走りでやってきた
その小走り姿がなんともファニーで可愛い


ファニーでやらしてもらってます!


入院して2週間
私がいくと立ち上がってニャーンと迫ってお出迎え
熱はまた下がった
腫れもゆっくりひいている
患部を触ると熱いけど、良化はしてると先生
木曜か金曜にはうみ出しチューブも外せそう


細菌の外注検査の結果が来て、これまで投与してた抗生剤は最深部に効いてなかったことが判明
てか有効な抗生剤がコンベニアしかないとわかり木曜に注射
先生はいろいろな抗生剤を試してくれてたのだが
ちび殿は自身の力だけで闘っていた

コンベニアはいざというときのためとっておきたい抗生剤なので、耐性つかないうちにやめたいところ

ちび殿の骨髄炎は急性の段階で、ある程度抗生剤治療を続けたあと、時間はかかってもこの子なら潜在的な力で治っていくと思います、と先生
私もそう思っていた

細菌にうちかつ力は野生の猫のほうが人より強い
猛暑のさなか泥にまみれて全身の怪我とひとり闘って勝ってきたちび殿のポテンシャルは人間の比じゃないはず


熱も骨髄炎につきものの症状でそこまで気にしなくていいみたいで自宅に戻ってから検温する必要はないと
気にするべきはとにかく栄養状態を保つこと

排液のルートはチューブを外してもふさがりにくくなってるが、ふさがっても鎮静剤で簡単に開けられる、また、腫れや熱がひいていい方向でふさがる可能性もある
しばらくは通院と、時々のレントゲン検査も必要
悪化はないし今後の方向も定まってきて、今度こそ心配することはなくなってきた!


金曜日
ケージの外に出たい感じで向かってくるようになった
あとで聞いたら先生が、ケージの外の床に一度下ろしたそうで、それから外に興味がわいたみたい

また少し腫れもひいて体重は1.9に

来週の前半には退院できそうな気配、さっそくケージの手配、栄養価の高いごはんの準備、やっと下僕の出番だぜ

ケージはダイソーのDIYで上手に作る人も多いが、先住猫がいる場合、絶対にケージの屋根に飛び乗るひとが出てくる
モンの字が乗った場合、手作りケージだと一発でつぶれることうけあい、中のひとが危険なのでちゃんとしたの買うのが賢明

人に猫の話をすると「母性本能めざめてるね」といわれたりするが、下僕道はそれとちょっと違うんだなあ
自然界からゆずりうけた猫にお仕えし、人間の叡智の限りを駆使して幸せに生きられるように手を尽くす道、猫を知らない人に言ってもわからんよな
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8月下旬

2022年08月25日 | 日々のこと

モン兄の胸に顔をうずめるのが大好きなお嬢

おにい、しゅきー

お嬢が甘えにくると、頭をなめてあげるモン兄


以前は、殿やビーの曾孫のようだったモンちゃんが、すっかりお兄ちゃんになって、お兄ちゃんをとおりこし?


この頃は大仏のような風格

いつもご機嫌で器が大きくみんなに優しく、人のいうこともわかる
モンちゃんのとこに来た猫は、幸せになれる


日曜日
ちび殿ちゃん(今さらだけどHNに変更)は上の犬歯が生えかわって可愛いキバが出てきた

まだ少し熱がある
でもご飯もちゅーるもよく食べて、キリッの顔、穏やかな顔、落ち着いて元気そう、撫でるとごろごろ

骨髄炎についても調べてまたまたガクブル、気が気じゃなくなっていたが、本猫さえ元気でいればそれでいい
ちび殿と同じくど根性猫、殿の介護時のことを思い出す

猫の強さを信じて、けして悲観はしないこと、心配な顔を猫に見せないこと
明るく楽しく、今を一緒に生きること
それで殿はホエキもお薬も、一度もいやがらなかった

病院が縁遠かったこの2年、めちゃめちゃお気楽な毎日だった、、あと10年、シニア検診が始まるまでこのままお気楽に、と思ってたけど甘かった、、手のあいた下僕を猫神様は見逃さない


いじょうなし!

河原のコンクリートに見えないくらい小さいダニがいるみたいで、刺されまくってからずっとかゆい
こんなのを今持ち帰るわけにいかないのに

月曜日

キリリといいお顔
お熱がまだ若干

早く家につれて帰りたい今日このごろ
1日30分は短い、、
たくさんいる看護師さん、医者も数人に丁寧にみてもらってるので、ちび殿ちゃんはそんなに寂しくも退屈でもなさそうだけど
でも家族のあたたかさ、下僕の底知れぬ愛情、それに仲間のいる楽しさは、家で暮らしてはじめて知るものであろう
ちび殿にも早くそれを知ってほしい
ほかにもオモチャとか、爪とぎとか、おやつとか段ボール箱とか猫草とかもあるよ!


火曜日
お顔も元気だし、一度は立ってみせてくれる
熱も9℃4ぶまで下がったけどまだちょっとある
ドレーンのチューブがあるうちは退院はできないみたいで、まだメドが立たないみたい
つらいところ


水曜日
1時間くらい一緒にいて、はじめは立って出迎えてくれたけど、ちゅーるを食べた後はほとんど寝ていた
熱がまたちょっと上がって9.7
だるいの?大丈夫かな?といろいろ気をもむ下僕
ご飯はよく食べている
先生は休み、今は外注検査の結果待ちで治療にも特に進展がない

この日は決算報告を聞きに税理士事務所へ
帰りにぶあついホットケーキを2枚ずつ食べた
うちの猫の医療費と、相方の娘の夏期講習費用がいい勝負
経費で落とせたらいいのにねーわら
相方は猫の医療費について税理士の先生に聞いてみよう!とマジで言ってて気持ちだけでじゅうぶん
久しぶりに仕事で電車に乗ったらめちゃ疲れた、仕事の疲れの半分は通勤のせいじゃないかとおもう

そうこうしてるうちに、8月も終わりに近づいてきて、天気のくずれる日が増えた
まだじゅうぶん蒸し暑いし、蝉もよく鳴いてるけど
今年は長い夏だったし真夏のでっかい出会いがあって、夏にやり残したことなんてもうないけれど、そろそろ海に潜りたい

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ブロッコリー ◯ボリューション読了
パン屋をめぐるカップルの話、3.11のあとで東京をはなれ、東京に残っていた夫に別れ話をしにきた妻の話、横浜駅の工事と中央通路の異常事態の話、最後の表題作は、夫から逃げてタイに行った妻の話
終わりにホテルのプールで泳ぐシーンがあって、そこの描写が好きだった
どの小説も心の奥に、または体のどこかに響くとこがあって、それが怒りだったり、幸せ感だったり
◯ぼくはいまだにそのことを知らないでいるしこの先知ることも決してないけれども
面白かった、図書館で借りたけど、読み返したくなったら買う
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一週間、手術

2022年08月21日 | 日々のこと


あたちマオちゃん、1さい

もうしゅぐ2さいににゃるにょ

金曜日、入院から1週間
血液検査の結果は上々、肝臓もよくなり血小板も標準値、手術も可能になった


覗くと立っていた


おもむろにむしゃこい


ごちそーさまのペロッ
この後ちゅーるもぺろり

この一週間、日に日に元気になってくなっちゃんを感動しながら見ていて心配もなくなっていたのだが、そう簡単にはいかないことがわかってきた

一部うみが止まっていないのは体内で感染症が起きている、骨折は単純骨折ではなく開放骨折の可能性が出てきた
骨が短時間でも体の外に出ると感染症が起こる
開放骨折の治療は単純骨折とは全然違っていてプレートでの固定はできず大がかりな器具をとりつける、格段に大変な手術になるなどなど

後でネットで開放骨折について調べてガクブルする下僕だったが、この日もなっちゃんは初めて私の前でカリカリむしゃこいするなど元気な姿を見せてくれたし、看護師さんも、すりすりするようになって可愛いですーと、いい方向に向かってるようにしか見えない

そして土曜日、お昼の手術前、午前中に面会


朝ご飯抜きだったけど、撫でるとご機嫌そう


顔の険しさもほとんど消えて、一週間で見違えた


ころんころん動いていて子猫らしさもどんどん出てきた

今回は感染症に対する処置が最優先で、骨折の手術はしないであろうという話
感染症が起きてる状態で骨折を矯正する器具を入れるとそこに感染症が起きるのでできないと

近所のお寺と神社に行ってお祈り
殿たちみんなにもお祈り
14時半くらいに、ぶじに終わったと電話

夕方詳しい話を聞きに行った
やはり大腿骨の一部にうみがかなりたまってて腫れもあって骨髄炎が起きている
外傷からのうみが骨にまわったのか、開放骨折だったのかはわからない
ここの治癒には時間がかかる
骨折の手術はその後になるが、手術はしないで3本の足で生きていく選択もある
骨の感染症は最悪の場合は切断になるが、なるべく残してあげたい

今は問題の部分にドレーンを通して体外にうみを排出するように処置してある
あとは患部の細菌を外注検査に出していて最適な抗生物質を見つけていく(年齢的に限られてはいるが)、この子の栄養状態が何より大事、長期戦になります、と
ただ、もう少し入院して経過観察した後、自宅療養にしてもNさんなら大丈夫でしょう、と
ええ、ええ、なんでもやります!

なっちゃんはすごく元気で麻酔から覚めたらにゃーにゃー鳴いてご飯いっぱい食べました、とのこと

ネット見ると人間の開放骨折の治療は6時間以内がゴールデンタイムと書いてある
骨折後一週間も外にいて、生きてるだけでも奇跡だ
強くてたくましい、がんばりやさんのど根性にゃんこ、なっちゃんなら治ると信じてる

術後の面会
下半身だいぶ毛を剃られ、傷も処置跡も生々しいのだが、3本の足で立ってにゃーにゃー鳴いている
さすがに全麻で疲れたのか、目をしぱしぱさせてたけど


おれはいきる!
3本でもへいきにゃ!といってるようで、なっちゃんのすごさには感動しっぱなし、ほれる、もうほれてるけど
1週間で完全にトリコになった下僕

へビーな話ではあったけど、なっちゃんに会うと大丈夫って思えてかわいくて気持ちがふさぐようなことがない
手術前はご飯食べられなかったけど
顔見たら私もお腹がへる


まってるからにゃー!
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お盆あけて

2022年08月19日 | 日々のこと

あのちびはどこにいったんにゃー
げんきににゃってるって、おれにははわかる!


なにが起きているのか全く知らないひと

お盆終わり、大雨が降って久しぶりに30℃をきり、暑さのピークは過ぎた
といっても今日も最高気温34℃
20年くらい前までは、あぢぃーーといっても32℃くらいで、夕立というものが降って28℃くらいまで下がり、熱帯夜なんて続いても3、4日だったものだけど
夕立もにわか雨も聞かなくなった
降るときはゲリラ豪雨か台風
線状降水帯って、昔はなかった言葉もでてきた
地球は変わってきている


5日め
ちゅーるの後はお水がぶ飲み


ケージをワンコと一緒部屋に移されてたけど、マイペースに過ごしていた
傷あとを舐めるのに忙しそうで、私に背中を向けてせっせと毛繕いしていた
つれないにゃー
夜だけカラーしてるそう

まだ私のこと認識してるかもわからないけど、私の方はすっかり家の子と思っていて日に日に愛情は増すばかり

あの子がどこからどうやって家の庭に来たのか、考えても分からないけど考えるし、考えることで愛情がわいてくる
マンションの庭は、建物とブドウ畑に挟まれていて、うちは外から一番奥で、敷地の外からけっこう離れている
車道からはもっと離れている
この辺はハクビシンやタヌキも多いので、ブドウ畑もマンションも小動物が入り込まないように隙間をネットやフェンスでふさいである
だからこそ家の猫を庭に出せる
子猫ならどんな隙間も通り抜けられるかもしれないけど、元気な猫でもめったに入ってこない
この一年で見かけたのは通りすがりの1、2匹で、近づくとすぐ逃げた

モンちゃんの声がおもいのほか遠くまで響いて、そこに行けばなんとかなるって思ったんだろうな
モンちゃん、庭でたまに吠えるのは猫呼んでるの?座標?進撃のモンちゃんなの?お願いだからこれくらいにしといてね、私もいい年なんだから
でもこれまでモンちゃんの声で猫が来たなんてこともなかった

私がつかまえようとした時に立ち上がって逃げようとしたけど、フェンスの隙間、たぶんそこから入ってきた、まで行ってきびすを返し、うちの庭にとどまったのもふしぎだった
子猫がその場にとどまって、私が持ち上げるまでの10秒くらいの間に、命引き受けた、残り一枠をこの子にしようと覚悟は決まっていた


6日め
また猫専用個室に移って静か
背中を触った感じ、皮下がほんのり柔らかくなった
顔つきもまた少し柔らかくなって、私の顔を見てにゃーと小さく鳴いた
声も子猫らしくなっていた
ちゅーるくれる人くらいには認識したのか
でも先生が休みでちゅーるを用意してもらえなかった


手をさしだすと、手のひらに頭をこすりつけてくる


いつも面会の30分はあっとゆーま
ずっと見てられるーとはまさに子猫のこと

前の日にカリカリを残してたので無添加おかかふりかけをごりおしで置いてきた

モンちゃんは最近よく玄関上がったとこで私を待ってたり、ごろ寝してたりするのだが、あの子を連れて帰るのを待ってるんじゃないだろうか

猫の考えることとか、猫の通ってきた道とか、考えたってわからないし考えるだけ無駄だけど、そればっかり考えていて、そうやって誰かのことを夢中で考えるのは幸福なことだ
自分のことでもやついてたこととか、吹き飛ぶ
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サマージャム22

2022年08月17日 | 日々のこと

おれにより、へいわがもたらされたおれのにわ


へいわなのにゃー


むふっ

子猫の命を救ったモンちゃんには、新しい爪とぎをプレゼント

テーブルの上で組み立ててたら、すぐ庭から戻ってきた


いいかんじにゃ!

モンちゃん、まだ途中なんですけど


きにいったぜ!

モンちゃん、テーブルの上だと危ないよ


おまえ、くるにゃよー

目をはなしたら


いただき!

この後、マオちゃんは遊んでて爪とぎとともにテーブルから落ちた

なっちゃんは入院5日目


個室から移されて、ワンワン2匹と同室に

怯えることも固まることもなく、落ち着いたもの
けさは3本の足で立ってたそう

若先生、人間の世界にすっかり慣れてきて、もう自然の中でのことは忘れてますねー
ーほんまかいな


鼻の頭に私のあげたちゅーるがついてる

傷の回復、うみの洗浄も順調
全身の赤みもひいてきた
チッコの色も良くなってる、肝臓が回復してる証拠
毛皮もすっかりきれい
拾ったときは泥やら葉っぱやらが傷も見えないくらいくっついていたのだが

ウエットよりカリカリが好きみたい、と先生
若先生は食べたちゅーるの味まで覚えててくれた(何味でも食べると思うが)
必要カロリーも、状態にあわせて細かく計算しなおし、4回に分けて食べる量もみてくれている
状態や処置の説明もわかりやすくて、陽キャで話しやすい
医者の中には自分が知りたいからって猫のストレスを考えず毎日血液検査する人もいたけど、若先生も院長と同じく状態チェックが丁寧で見る目ある、無駄に血を取らずここぞという検査のタイミングを待っている
忙しい院長だったらここまで一匹を細かく見ててはくれなかっただろうし、若先生が担当してくれてよかった

にしても、保護して2時間後には病院に行って入院で、下僕の出番はぜんぜんない

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台風の後すぐ猛暑が戻り、4時でもまだちょー暑い
ビーの家出した夏を思い出すな
今ほどの猛暑じゃなかったとは思うけど相当な暑さで連日晴れマーク、ビーがお水飲めてるかがすごく気になった

台風の後で河原のブロックの間に魚が増えた
細くて黒っぽい魚、中と小

万延元年のフットボール読了
すでに名作と名高い作品にイチャモンつけるのもなんだけど、妻の描かれかたが中途半端だったな
鷹の言ってること最低なのに、いつの間にか立ち直って鷹の子を生もうと思った理由がわからなくて今ひとつリアリティーがなかった
さんざんいろいろあったあとの終わり間際の妊娠という、物語あるあるには食傷気味になってしまった
性的エピソードのつみ重ねや女性がきちんと描かれてないところが春樹につうじる

その後読んでるブロッコリー・◯ボリューションは、めちゃめちゃ面白い
今年読んだ「きみたちはしかし」に通じる面白さ
場の描写が面白くて見えてくるものが面白い
意識がわたしから広がったり離れたり、身体とつながったり場とつながったり
表紙もめちゃ可愛い
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面会の夏

2022年08月15日 | 日々のこと

やるときはやるんだー、おれって!

台風8号一過

入院3日目
ご飯は全部食べていいンチも出て体重は1.75、順調に回復ちう
この3日が勝負どころといわれたその勝負には勝ち
家にくること確定、また新しい猫がくる、こんなに気持ちが高揚することはない

少し、目つきの険が消えたかな
首もとにお手当てしたり、頭や顔を撫でるのは全然いやがらず、手を離すとキリッとした目でじーっと見てくる
すごくりりしい


けがの見えない角度で撮ってはいるけど、こうして見ると満身創痍の子には見えない
私より先に、庭にいる猫を見つけたTも、怪我してると思ってなかった
私も初見で、痩せてるけど、まさか傷だらけで骨までとは思わなかった

あの状態であの暑い日々、なんかもういいやー、となりそうなものだが強い子だ
全身にどれほどの痛みがあったのかと思うと胸がぎゅうううとなる
足も自由に動かないのに、モンちゃんの声をたよりに、なっちゃんはどこからかうちの庭まで来た

そんな子に助けを求められるというのは、わたしも生きてて良かった、人間で良かった

小皿に入れたちゅーるを差し出すとあっとゆうまにペロッと食べた
ちょっと残ったのを指先に乗せると、きれいになめた
舌は小さくてやっぱり子猫

勝負の3日がぶじに経過したので、もうたががはずれ、いとしい、かわいい、会いたい
会えない時間もなっちゃんのことばかり考えていて、これは恋、、
急なことだし全部夢だったりして、、いや左手の指の噛まれたとこが、まだ少し痛い

家に来る日が待ち遠しい


2日目の写真
まだ少し、私のこともはじめは警戒してた
でもすごい目力で見てくる
怖がりのマオちゃんははじめのころ、目を合わせようとしなかったが、なっちゃんは肝が座った感じ

いわゆる子猫のきゃわーーな顔はしてない、過酷な道程を生き抜いてきた顔、見れば見るほどほれる
かっこいいが先に立つ猫、殿のように

コロナで人間の病院の面会は禁止になってる中、毎日面会させてもらってありがたい
しかも日曜は、午前中に一人で行き、午後にもTと行った

Tを見ると体を起こそうとして、うーと小さくうなったけど、私がナッちゃん、だいじょぶよーと声をかけたら私を見て緊張をほどいた(ようにしか見えなかった)
Tが撫でるのもいやがらなかった

生きたい気力というものが、自然の中でこそ沸いてくるものだとしたら、病院のケージってどうなんだろ、、と思ってたけど、ケージは広々してふかふか、しみひとつないシートの上に猫用のフリース毛布(午前と午後で入れ換えてた)、空調は最適、個室なので静か、優しくて若い女の子たちによる上げ膳据え膳、、
熱帯雨林の野宿生活から急に快適ホテル生活になって、いやなわけないと思えてきた
むりに家に連れ帰ることもない、てか家も知らない場所だし

ラグジュアリーな入院生活と難しめの外科的手術までついて保険なし、ふつうなら費用に怯えるとこだけど、今回は保護猫で、私が自分で飼うのであれば、費用はできるかぎり抑えてくれると先に概算を聞いてるのでそこの心配もない
プールされてる猫貯金もあるのでどんとこい


入院4日め
1.8キロ
元気が出て来て、前半身起こして毛繕いをしたり、にゃー!とはじめて声もきいた
声もなかなかの渋め

ずっとリンゲル点滴してるのは、体じゅうの打撲で起きた炎症を治すために出てる老廃物を洗い流す、水分が大事

指ちゅーるをしたら指ごといきそうだったので、ふつうにあげたらすごい食い付き!食べた後はちゃんと自分で顔も洗った
元気が出たので私の手を噛んだりもした、針みたいに細くて痛い、手をひっこめたら私に向かって前足を伸ばすので、手を近づけると前足で私の手を頭の下に寄せて、あごをのせた
かわいんですけどー

院長の夏休みが開けるころには数値も安定しそうで、手術は最速で金曜日、変な形にくっつきかけてる骨を外して繋ぐとそこからまた痛みも出るそうで、まだこれで安心には早いけど、日に日に元気になる子猫の姿には歓びがあふれている


おきらくガール、まさかのお姉ちゃんに?!

マオちゃんは、怖がりのくせにオラついて、人に向かってにゃー!(あちょんで!)にゃー!(ポンポン!)と鳴いて、オラつき疲れるとぱたっと寝る
コメント

猫、本、海

2022年08月13日 | 日々のこと


のほほん勢

次の日の午前中に面会に行った
すごくいい個室に移されていた
静かで清潔、ちっこの匂いも病院くささもない
10時半の時点でこの日の目標カロリーの25%は食べていた
ドレーンでのうみ出しも順調だそう
「噛まなくなりました!」と先生、そんなに噛んでたのか
痛み止めも入って、昨日よりだいぶ落ち着いて、しばらく一緒にいると、私の手のひらにもたれてうとうとしていた
猫と二人にしてもらえたので、外には聞こえない小さい声でカミニンフロムザコールドを歌った
子猫はどんどん目を細くして、私の手に頭を預けていた

子猫らしい動きはないんですけどねー、と先生
顔つきにはあどけなさより険しさがある、想像を絶する辛い日々をひとりすごしてたのだ
この先、人間や苦労知らずのノホホン猫たちと仲良くやれるかはわからないけど、先のことはノープロブレム
この子の生きようとする力は、目から、細胞から漲っていて、私はサポートしたい、側で見ていたい

性別は最初見たときから、私もTも思ったとおり男の子
名前は家で待ってる私たちより病院のほうで早く必要みたいで、ナッちゃん、ナツくん
由来はいうまでもなく、夏ど真ん中の出会いと私のこよなく愛する季節から

あっというまに30分すぎてしまい、面会時間は10分です、と声をかけられてひきあげた
30分でもゆっくり側にいたのはこの日がはじめて

ちゅーるをたくさんおいてきた
病院にはないそうで、ちゅーるは気付けになるから持ち込みOKだそう
ほかにも刺し身でも何でももってくるよ、と思ったけど、フードを食べてるならひと安心

これまでモンチ殿ビーは誰も入院しなかったので、入院スペースにはじめて入ったけど、めちゃ快適ですばらしい
昔モンチが入院した病院のケージのひどさを思い出してまだむかつく


たまには、いえでごろごろするにゃ

モンちゃんには小さすぎるキャリーにうっかり入って中で方向転換するモンちゃんは軟体動物だった


夜のお気に入りポジション


ガを見つけて見上げるマオちゃん
のほほーん

少しさかのぼって、水夜~木朝までモンちゃんは若干食欲が落ちてベッドで寝てばかりいて私は心配していた
朝ごはん夜ごはんはふつうに食べてちゅーるも食べるから心配するこっちゃないんだけど、いつもならホワーッと要求する夜食と早朝めしをほしがらなかった

連日外にいて、ついにバテたかな、とか話してたけど、木曜の昼にはふつうに猛暑の庭に出て、粘って、フェンスの端まで行って、「ファーッ!ファーッ!」と叫ぶので、真夏は猫にとっても特別な、冒険の季節なのかな、男の子やな、と思った、が

もしかするとすでに傷ついた子猫の存在に気づいて、呼んでたのかもしれない
そして金曜朝、2度目に庭に出たモンちゃんが、子猫の前で狂ったように鳴いたのは、「おれのナワバリにゃー!」ではなくて、寝てる私を呼んだのではないか

モンちゃんの前で子猫がびくともしなかったのは、モンちゃんに敵意がなかったからではないか

モンちゃんの円まであの子を導いたのは、あの子の運か神様か、数日前にぶつぶつ話しかけてこの辺まで来てた殿かわからないが、あの子を見つけて私に託したのは、モンちゃんだ
私が保護した後、モンちゃんはもう庭で吠えたりしなかった
モンちゃん、どこまでも、どこまでも
な猫やでぇ

昨日は満月
曇ってたけど少し見えた

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さらにさかのぼり日記

仕事は7月から閑散期になって、先週第一期の会計書類をまとめて税理士さんに出し、ますますヒマになった
夏にヒマというのはテレワークにつづいて画期的な良い体制
35℃の日に通勤して冷房がんがんきかせて冷えてカーディガン羽織って仕事なんて、変なことだ
が、圧倒的多数の人がそれを変だと思わず当たり前にやっているのは、フーコーのいう権力を下から支える構造である
節電になってスーパーが暗めになって、ジャメイカのスーパーを思い出した

今は外の明るさもジャメイカのようだ
先週もほぼ毎日、5時~6時の多少暑さが和らぐ頃に河原に行って、万延元年のフットボールを読んでいた
この世の不幸、悲劇、狂気を過剰なまでに盛り込んだドロドロ小説で、気が滅入るような胸くそ悪いエピソードが次々と描かれていくのだが、夏空の下、夏の緑と水面の前で気が滅入ることはない
だって今は8月上旬、一年で最高の時
炎天下で溶け出しそうな意識のはしからドロドロの世界が入り込んで、冬の谷間の景色と、そこに住む人々の営みが見えてくる
今読んでみてインテリの密と過激派の鷹という二項対立の間を揺れ動く密の妻が重要な役まわりだと思う
この著者は比喩にすももとかざくろとか果物を使うのだが、それが妙に生々しくて気色わるい
今回この小説を読むきっかけになったのはF谷さんのブログ
大昔に買って読まないまま紛失したので買い直した


弟家族が夏休みの帰省で実家に
弟はうちはインドア派といって、夏休みに田舎に来て、だらーっと部屋でスマホ見ている
夏は暑くて嫌、エアコンのきいた部屋でじっとしてるのが一番だと思ってる人が大半であることをつい忘れる
海行こうといったらマジで嫌がられてちょっと傷ついた
弟のぐずぐずぶりを見て、ママが一瞬キレて、結局2日とも海に行き、小5の姪っ子は楽しそうに岩場でカニ探したり、浮き輪で泳いで遊んでいた

その夜ツイッタ見てたらCさんが、仕事よりなにより、家族と会うのが一番気をつかうな、とつぶやいててなんとなくホッとした
ふだんと違う言語を使うので工夫がいる、
家族とわざわざ会うのは一種のスポーツ、とも

夜の花火も、姪っ子は喜んで結局4セットも開けた
私は相変わらず、海も花火も小5の姪っ子に負けないくらい楽しい

甥っ子17才は、この先楽しいことは何もない小学校時代が一番よかったとかいっていて雰囲気が親によく似てる
17で家族イベントに参加するのはえらいかも

Mさんは16の娘に海を断られたそう、自分の時間を大切にしたいからって言われちゃうとねーと


2日目に行った穴場ビーチではカイズちゃんに会えた
みんな家に戻った後に、タコポイントを一人で攻めて、ベラやメバルの子はいたけどタコは見つけられず
変わりに、真っ暗に日焼けしてスキンヘッドのタコみたいなおじさんに話しかけられて、周辺事情をいろいろ聞いた
家族より気も使わないし、話もはずむのだった


木曜の祭日は、Tと鎌倉へ
数年ぶりのこすずのお蕎麦、マジうま、あと2皿いけた



台風の時化がもう来てて、私は波にダイブして遊んだけどTは浜で砂まみれになってぶつくさいっていた
まあ、台風じゃ仕方ない



小町の有名なたい焼き店のかき氷
ナッツが意外と黒蜜きなこに合う
ふわふわで美味しかった
マスクにこもった熱が消えた、とT

つくつく、ヒグラシ、ミンミン、アブラ、クマゼミ勢揃いの段葛を歩き、八幡様でお参り
若い銀杏の木が立派に育っていた
もう暗い池の前で一服して、吹く風が気持ちよかった
カモが飛び立ったり、戻ってきたり
白い蓮がたくさん咲いてた

帰り、シラス丼も食べて満腹で帰った
次の日のまさかの出会いをこの時は全く知らなかった
コメント

8.12 降臨/モンちゃんワクチン

2022年08月12日 | 日々のこと


おれ、やったぜ!

モンちゃんが早朝めしを食べた後で外に出て、雨が降ってきたのでTが抱えて部屋に戻って、すぐ雨が止むとまた外に出てホワーッフワーッと狂ったように鳴いている
それまで寝てた私も目が覚めて、Tが、庭に猫がいる、と言いにきた

飼い猫か野良猫が迷いこんで来たのだろうと、油断していた
植え込みの奥の壁際に子猫がうずくまっていた
すぐ側でモンちゃんに叫ばれても動かない
しっかり目力はある、けどガリガリに痩せて、ひどく汚れている
歩けないのかもしれない

モンちゃんを部屋に戻して、ちゅーるを器に出して子猫の前に置いた
いったん離れると、ちゅーるを全部食べた

手を伸ばすと逃げようと立ち上がった、わさわさ繁った植え込みの奥なのですぐに手は届かない、子猫はよたよた、後ろ足をひきずるように奥へ逃げる

フェンスの隙間まできたけど、外に出なかったので捕まえられた
思い切り左手人差し指をかまれただけで捕獲できた

タオルでくるんでバスルームへ
ご飯、お水、タオルで寝床を用意して、しばらく場に慣れてもらう

時刻は8時半、病院が開くのは10時
それまで時々様子を見ると、タオルの上でじっとしてる
激やせで小さいけど、足の長さを見ると4、5ヶ月
1時間くらいしてから近づいて状態を見ると、かなりまずい
お腹に深そうな傷、それも一か所ではない、骨折もありそう

でも目力、ちゅーるを食べたこと、私を噛んだ時の力強さ(血が出るほど)
この子は生きられる!
そのためにうちの庭に来たんでしょ、こんなぼろぼろの体で、猛暑のさなかに
もう大丈夫!助ける!

死に場所を探しにきたのかもとか、なら病院よりこのまま自然の中でって一瞬だけ思ったけどすぐ消えた
この子は生きる!
下僕道20余年、目を見たらわかる

病院へ、キャリーには自分から入った
マオちゃんのワクチンのときの若い先生
1.5キロ、一番大きい傷ははいのうしている
検査の間、しばらく待った
待合室で本も読めないほどの緊張なんて、ずいぶん久しぶり

若先生だけ戻り、何かにしつこく噛まれたようで一か所は貫通してる傷がある、怖いのは、膀胱など内臓が破裂していないか、、、その場合、処置したところで、、うんぬん

それから処置したとして、後のことはどうしますか、と聞かれ、は?と思いつつ、うちで飼いますと即答

後で、連れてくるだけ連れてきて後は知らんぷりの人がけっこういることを知った

リリースしないですか?と念をおされたので、おいおいおい、こちとら下僕やるために人間やってんだよ、とは言わなかったけど
こんなときのための一枠開いてます、と説明

生死に関わる状態であれば院長に相談してくださいと、こっちも念をおすと、上の検査室で院長も一緒に診てますとのことで、だいぶ気がらくになった

一度帰って、細かい検査の報告を待った、何も手につかない、ご飯も食べられない

お昼頃電話あり
内臓無事、白血病エイズなし、ご飯少し食べた!!
前半身は怪我もなくてきれい、年齢的に抗生剤治療OKここまで朗報
問題は、大腿骨に骨折あり
ちょっと複雑で、何かに噛まれたというよりも、轢かれた可能性がある、これはちょっと難しい外科的手術になる、費用もそれなりに、と
突然きた、やりますかやりませんか、だったけど、内臓は無事、やるしかないでしょ!手を尽くしてくださいがんばってください宜しくお願いします
と頼んでまた待ち

何も手につかない中で思うことは、あんなボロボロの体で、台風直撃寸前の猛暑の日に、うちの庭に来た子猫
モンちゃんに吠えられてもびくともせず、私が見つけるまでじっとしていた子猫
よく来てくれた、ここまでがんばってくれた、あとは一緒に、がんばって乗り越えよう
これはうんみょん(運命)、猫神様の采配

夕方、万全の体制のためにモンちゃんをワクチンに連れて行った
2年ぶり

モンちゃんには小さいかごで特盛状態で固まってるのを出して診察
8.6キロ、心臓よし、肺よし、内臓立派、腸は柔らかく健康、目よし、ノミなし、年相応の歯肉炎あり
注射のときは可愛らしく、立って私の肩に抱きついていた

若先生、モンちゃんが見つけてくれたんだ、今日見つけなかったら、手遅れになっていたかもしれないです

子猫は左足骨折、外傷多数、一か所3針縫合、全身に打撲もあり、数日何も食べてなかったらしく血液検査の結果は血小板(凝固系)、肝臓の数値がかなりわるい
目力と回復力が強いので、数値が信じられず2回検査した、と
腎臓値は問題なし
骨折は、5日~1週間前かと思われる
よくここまでがんばったし、今もがんばっている、と先生

2、3日は抗生剤治療をして、栄養をとって、ある程度状態がととのってから手術になる
院長も一緒に診ていて、Nさんが飼うならなんとかして助けたいと、執刀は院長がやってくれる

面会
リンゲルの点滴を受けながら、お目めぱっちりでじっとしている
病院に来る前は、触ろうとするとカッと嫌がってたけど、もうカッといわず、撫でてもいやそうじゃない
無傷の頭とあごをなでなで
けさ会って一緒にいたのはまだ1時間半程度だけど、いとしくて可愛くて、この子のためになんでもやるぞという気になっている
元気になろうね、がんばろうね、怖いことなんか、もう何もないからね
子猫の目に、心なしか、安堵の色を感じた

周りでワンワン大騒ぎなので安堵はまだ早いかもだけど、少し眠った時間もあったそう
後で猫だけの静かな場所に移してくれるそう

汚れがとれてあらわになったお腹はほんとに傷だらけ
どんなに辛い思いをしたのかと考えると泣けてくる
連日35℃越えの東京で
数日前にはゲリラ豪雨の日もあって
ほんとに、よくぞ、よくぞ生き延びて、私のとこまで来てくれた

ラッキーだったのは背骨と肺がぶじだったこと
右足も無事できれいな骨(レントゲン見た)

数値がわるいので、これから3日くらいが勝負、栄養は口からとらないといけないので、この子自身の力にかかってる、この子のすごいのは怪我から数日で何かで擦ったか、ひきずられたかでできた擦り傷が、どんどん回復してきてること、と先生
ご飯のない中それはほんとにすごい

若先生はエイズと白血病の検査でマイナス線が出たのをわざわざ見せてくれた、子猫の生命力に、命って神秘だといってた、モンちゃんの器の大きさをほめて茶トラのオスの性格は最強、って話で盛り上がった
若いけど、最初の印象どおり熱心で感じよい
それにいちいち、「院長の見立てで」「院長と話して」、と言うので信頼できる

預けてる間に私にできることは祈ることと、いろんなフードを用意しておく

殿と出会って22年、2022年のにゃん年の夏
何かに導かれてきたとしか思えない瀕死の子猫
子猫から育てるにはぎり年齢の私、でも在宅仕事になって下僕として理想の生活スタイルを手に入れ収入も増えた私のところに、猫神様は降りてきた
台風で予定なしのお盆休みは一転、命、託された
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8.9

2022年08月09日 | 日々のこと


8月9日、気温はすでに35℃でもこうして外にいるモンちゃん
戻りなよーと何度いっても粘ってここにいる、モンちゃんマジリスペクト


まぶしくてピントも合わせられない

この日、天国では殿が天国年齢3歳になった

仕事の後で河原に出て、寝転んで空に向かって殿とお話

35℃越えの猛暑日だったけど、私がぶつぶつ空に向かって話しかけてる間、暑くも寒くもない、ちょうどいい風がずっと吹いてるのだった

強制給餌もホエキもお薬も、ぎりのぎりまで頑張って拒もうとせず、モンちゃんから輸血だけは、もういいぞ、と旅立ちを決めた殿



3年前のこの日、天晴れハレルヤとそれまでの死のイメージをがらりと変えてみせた殿

これは本当に、私にとってコペルニクス的転換級のすごいことだった

今もこうして、東の空の上弦やや過ぎ白い月のほうから、私の思いに応えるように風が吹く

また会おうねーといえば、風はちょっと強めに吹く


6.20が一年で一番美しい日なら、8月9日は一年で季節的に最高の日

実をいえば昼から取材があってばたばたしてたのと、日付意識がなくてお命日のことをうっかり忘れていて、午後にママがお祈りしたよとLINEをくれて気がついた

でも取材先で殿が喜んで食べた白身魚のお刺身をいただいた、殿も食べにきてたのかも

夜も殿がよく食べたサーモンやタイのお刺身を買ってきて、モンちゃんも久しぶりにパクパク食べた

マオちゃんはお肉派で、ホタテは不気味がり、サーモンを少し食べただけ

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猫の動画見るだけでオキシトシンという幸せホルモンが出るそうだが、
動画じゃなくて生で見てたらどれだけ幸せホルモンが出てるんだろう

しかも触ったら、どんなことになっちゃうのか
モンちゃんの巨体による私のオキシトシンの生産量ははかりしれない、
抱きつくたびにブオーッと幸せ感がほとばしるのを日々実感する

モンちゃんの半分の大きさのマオちゃんにも同じくらいのポテンシャルはきっとあるんだけど、気やすく抱きつくと蹴られる

窓を挟んで寄り添うおふたり
猫のいる暮らしは、殿から数えて22年になった
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猛暑、カイズ

2022年08月03日 | 日々のこと

どんにゃにあつくてもおれはいくんだー!と庭に出て行くモンちゃんだけど、8月2日は尋常じゃない暑さだったので部屋に戻した
カリカリのひと振りでどこにいてもスタッ!とジャンプして戻ってくる
が、クーラーの部屋でちょっとごろんして、ちょっとカリカリつまんだら、また外へ


この茂みの一番奥にいる
クーラーのきいた部屋にいたら夏がもったいないのにゃー!と思ってるならシンパシーしかないが、あの毛皮で暑い外にいるなんてすごい

夜は夜で外でごろんしている
蚊にまとわりつかれてるけど、ほとんど刺されない
鼻が一度刺されておもろ顔になってたが、全然かかない、痒くないみたい


マオちゃんは新着の桃箱がお気に入り
日中は電子レンジの上の高いとこにいる
私の手があくと、あそぼー!と走り回っている

朝9時頃だと、もう暑すぎて庭の水やりもできない
シニアワンコのお散歩は朝の5時半だそう
昼前に洗濯物干すときも一瞬でどばっと汗が出て面白いくらい
ブラトップと短パン以外は着る気がしない
ブラトップは今年出た新製品をいろいろ買って試してる
人前に出るときはさらっと上からワンピース
それもなるべく覆いたくないので、キャミワンピ

4時頃まで待って外に出てもぎんぎんに暑くて、風も熱風
買い物で環八の内側に行くともっと暑い灼熱地獄

週末は横須賀にいて、東京とは暑さの質が全然違って気持ちのいい暑さだった

最高気温も東京37、横須賀33とけっこう違う

藤沢で仕事関係の公演があり、その帰りに実家に行った
ご飯はいらないよ、といってもちゃんと用意しててくれる
夜、ちょこっと海を観てたら、フグがキラッキラッと光っていた
新月

次の日、70代の両親を海に連れ出していいものか、ちょっと迷ったけど、干潮だし行けるというので行った
ついてすぐ、ママは潮干狩りを始めると止まらないので、まず全身水に浸かってもらった
その後も、下半身はずっと水に入ってるし、背中が暑くなったら全身水に入るようにしてれば熱中症にはならない
私は長時間潜っていたので冷えて鳥肌が立ったくらいだった

この日はカイズが数匹いて、大きいクロダイにも何度か会えた
その辺は釣り人もいるので葉山の兄さんたちほどフレンドリーでないのは仕方ないけど、好奇心には勝てないみたいで私の周りを何度かぐるぐる回って一緒に泳いだ
海の中で見るクロダイはほんとうに美しい
潮はところによって澄んでいて、ベラやキヌバリ、タナゴ、メバル、海藻の上にくっついてる黄色いヒレのナベカもいっぱいいた
タコは懸命に探したけど会えず
でも、どうみてもタコが食べた貝殻が散らかってる
砂地もちょっと触るとヒトデが出てきたり、一瞬だけクシクラゲが大量に現れネオンみたいに光ってたり、いろんな生き物たちがいて、時のたつのを忘れて指がふやけるまで泳いでいた
お弁当の後でまた入ったら、浅いところでイワシの群にも会えた

ママは海に腹ばいになるような姿勢で浅利掘りをしていた
正午またぎの時間だったので、ラッシュガードなしの私は黒こげに
帰りにもう一か所、砂浜で泳いでみた
K崎は人の集まる海水浴場のほかにも泳げるポイントがたくさんあって1泊ではいつも足りない



この暑さで外に出てもパパママも全然平気、むしろ元気でよく寝れるし身体も引き締まった感じと言っている
夏は海や川に入ってればクーラーもいらないし、熱中症にもならない

実家は前のクーラーが壊れ、新しいのを取り付けるため業者が室外機を取り外そうとしたら作りかけのスズメバチの巣が出て来て、業者さんは「今日は取り付け中止」と言い出したけど、この暑さでクーラーなしだと無理!ってことで急遽パパが自分でスズメバチの巣を撤去したそう、半袖短パンでやってのけ、一か所も刺されなかったそうで、パパも元気だ

Tの誕生日だったので、ママがお赤飯を作ってくれて、17時すぎのまだ明るいうちに東京に戻るため家を出ると、海からの風、ツクツク、柔らかい日射し、緑の匂い、、夏の景色にうしろ髪ひかれまくり
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