小さな株なので、
周りの草花が育ってくると、
陰になってしまう。
そんな場所でひっそりと、
クリーム色に薄いピンクがさした、
小さい花が咲いた。
チェリーセージに囲まれて、
咲くまで気がつかなかった。
たくさん咲くバラもいいけど、
一輪を大切そうに咲かせるバラもかわいい。
花持ちが良くて、
この写真も、咲いてから5日は過ぎたところ。
キャットタワーがなくなり、
テーブルを新調し、
リビングがすっきりした。
といってもモノは多いけど。
ライターが弧を描いてるし…
テーブルの表面がつるつるなので、
猫たちがジャンプして上に上がると、
着地のとき必ず、ソンソソソン、と滑る。
ビーがテーブルの上に横たわっていて、
そこに殿がジャンプして、
滑りこんでビーにぶつかり、
2匹ともテーブルから落っこちた。(ダーの話)
魚を焼き始めると、
起き上がって居ずまいを正すビーの様子は、
「フィッシュプロジェクト」と呼ばれている。
目をぱっちり開いてかわいい顔をし、
食卓でさりげなく待つ。
殿は、流しの下の戸を開けてカリカリ袋を破り、
それに気づかなかった私は、
袋を取り出そうとして、
カリカリを床にぶちまけてしまった。
「コラー!」とどなると逃げる殿。
でも、すぐに顔を出して、
追いかけっこを楽しんでるみたい。
無視していたら、その夜はへこんでいた。
が、2日後くらいに、
今度はレトルトのスープの入った箱を、
棚の上から落として開け、
レトルト8袋くらいを破いていた。
ただでさえコストパフォーマンスの悪いスープを。
その夜はまた無視。
殿を追いかけて叱っている間、
テーブルに焼き魚を置き去りにしていたけれど、
ビーは手を出すことはなく、
魚のお皿にぴったりと寄り添って座り、
かわいらしい顔で私を見上げた。
(ご飯にちまちょうか)
後から帰ってきたダーに、
魚を焼き始めると、
ビーはフィッシュプロジェクト再始動。
ふだんは乗らないのに、
ダーの膝に乗ったりする。
私に無視されていた殿は、
これみよがしにダーに甘えていた。
ビーは焼き魚が好きで、
お刺身には興味を示さない。
モンチはアジのお刺身が好きで、
うれちそうによく食べる。
殿も、魚のお刺身は好き。
満開のつづくコーネリア。
花の色がいろいろで、
花の形もいろいろ。
この花は花びらがたっぷり。
一つ一つの花がかわいくて、
オールドローズのキャラメルみたいに甘い香り。
トゲも少なく、つるも柔らかく、
花つきもよく、強健。
ナチュラルさとゴージャスさをあわせもつ、
かわい子ちゃんなバラ。
エスカちゃん。
あまり聞かない、見ないバラなので、
スタンダードになり損ねたバラかもしれない。
でも、私は大好き。
青味がかったピンクはきれいだし、
色も形もうつりかわって、
毎日違う姿を見せてくれる。
それに香りが、ほかのバラにない香り。
みずみずしい甘さで、
散りぎわまでよく香る。
風がふくと、いろんなバラの香りがミックスして、
庭が夢のようにいい香りに包まれる。
その中でも、エスカペードの香りは、
アクセントになっている。
寝起きでぼんやりしてるモンチに声をかけると、
モンチは軽く我に返り、
私の後をついてくる。
ふだんは入らない洗面所にもついてくるし、
ベッドルームにも追ってくる。
目があうと、高い声で目を少し細め、
「ニャ」
特に目的もなく、私の後をついてくるモンチは、
生まれて初めて見た母鳥の後を追う、
鳥のヒナみたい。
そのかわいさたるや!
あまりのかわいさに、
よろよろしてしまう。
最近ビーは、寝っころがってる私の、
脇に頭をはめて寝る。
そのかわいさたるや!
バラが満開になって、
庭のきれいなことといったら。
緑の濃淡に、
アプリコット、夕陽の色、
コーラルピンク、
淡いピンク、ほか、
いろんな色がきらきら。
バラの隙間にすっと伸びて咲く、
チェリーセージのホットリップスも、
赤と白がくっきり分かれてかわいい。
冬から咲いてるノースポールとか、
ネメシアとかバコバ、ビオラも、
元気のない部分を切ると、
2、3日後にはパッときれいに咲いてくれる。
日照の少ないところには、
アスチルベ、ローズゼラニウムを新たに植えた。
ゼラニウムも年々好きになっていて、
空いてた鉢に二株植えて、
和室の窓の前に置いた。
ロウバイの陰になっていたハシカンボクは、
もっと目立つところに植え替え。
アニソドンデアも咲き出し、
アメリカフウロもどんどん大株に。
花がらをつんだり、
元気のない茎を日に当てたり、
乾いた鉢に水をあげたり、
草を取り除いたりする時間は、
「庭と語らう時間」。
ちょっと目を放すと、
新しい花がきれいに咲いている。
狭い庭だけど、
去年よりさらに、かわいく思える。