なぎのあとさき

日記です。

雨の海

2009年10月26日 | 日々のこと



ジョン・クレアの秋花。
冴えた色。



コンテ・ド・シャンパーニュも少しずつ咲いた。
今年はイングリッシュ・ローズが強い。

土曜は小雨が降っていたけれど、
チラッとでも海を見よう、
ということで、Cと鎌倉へ。
この秋は雨が少なかったので、
雨の海は久しぶり。

薄い灰色の空の下、
青く、明るい色の海。
稲村の公園で、
傘をさしてしゃがみ、
波がくだける様子をじっと見る。
海が深くなってるであろう部分の上に、
高い波が立つのが面白かった。

江ノ島はボーっとして、
灯りの色が空ににじむ。
山や島は全然見えない。

帰り、本降りになった。
景気づけに、
Harder They Comeをかけて、
歌いながら帰る。

日曜は、
映画まで時間があったので、
代々木公園の入り口で一服。
イチョウの並木が、
少しずつ黄色くなっていて、きれい。

お茶は、
チーズと玉子のガレット、
塩キャラメルのクレープ、
カフェオレ。

いろいろ服屋をまわり、
ダーは何度も試着して、
レザーのジャケットをゲット。

帰りにゴールドラッシュ。
弱気に200gにしたけど、
全然300でよかった。

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リミッツ・オブ・コントロール

2009年10月26日 | 日々のこと
わからないことだらけのまま、
ふたつ並んだエスプレッソカップと
色違いのマッチに導かれて、
スペインの街をさすらうロードムービー。

わからないけど、
携帯電話を捨てて、
太極拳で集中力を高めて、
ピカソの絵を観て音楽をきき、
SEXをひかえて、
想像力を使えば、
いろんなことができるようになるのかも。

と、ふわっとした気持ちにさせられる
夢を見てるみたいな映画。

スペインの街並みが美しい。
イザックは、
スーツをビシッと決めた
ストイックで寡黙な殺し屋の役が
ぴったりはまっていた。
カフェで会う人たちも、
みんなかっこよくて、
スペインの景色がよく似合う。

夢とうつつを行きかうような映画は、
センスが命な感じがするけど、
絵的にも、会話も、小道具も、
ジャームッシュっぽさ全開。
シンプルで、ユーモアがあって、
ちょっとかわいくて、
こんな世界、いいなぁ、と思う。
観た後はふしぎと爽快。
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金魚のフン

2009年10月20日 | 猫トーク


殿:すっかり夜だな



モ:すっかり夜だにゃ



殿:お前、マネすんなよな!
モ:マネちゅんなよにゃ!

ものまねこざる・モンチの金魚のフン生活。



ゴ:狭いとこに来るなよ
モ:来るにゃよ!

美しい秋猫のシーズン。
3匹とも毛がふさっふさの、
つやっつやになってきた。
ホットカーペット設置。
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ある秋の日

2009年10月19日 | 日々のこと



ちょっと前、庭に出たときのモンチ。



マルゴズシスター

十月も半ばを過ぎたけど、
まだ日中は、
Tシャツでもいいくらい暑い。

少し前だけど、
台風の後の増水した河原を見に行ったら、
カモがざっと数えて50羽くらいいた。
中洲は水没したらしく、
緑が枯れてしまった。

Oねーさんとランチの日も暑くて、
テラスはノースリーブでOKだった。
Tくんを送って2週間、
ねーさんはまだ、
何を食べても味がしない様子。

自分の一部がなくなる、
なんてもんではなく、
「全部もってかれる」。
ねーさんは、
笑顔も見せてくれたけど、
時々意識が遠くにいっていた。
砧公園の
玉子みたいな松ぼっくりのなる、
ヒマラヤ杉を見に行って、
ねーさんは、
しばらく木を抱きかかえていた。
木は優しい。

Tくんの声がときどき聞こえるそう。
「おれのことは忘れろ」、と。

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昭和版「白い巨塔」

2009年10月16日 | おたトーーク!

最近はまれる国産ドラマがめっきりないので、
昭和版「白い巨塔」を見た。

序盤は、伸郎と明蝶さんの圧倒的存在感、
喜和子の観音様みたいな愛人ぶりに感服。

教授選挙が始まるあたりから、
里見総受け展開に萌え!妄想入ります!
苦手な方はご遠慮ください。

萌えポイント1
「あんな青臭いやつに負けてたまるか!」

プライドの高い財前教授と天然の里見先生は、
ベジータと悟空さながら。
この二人がもちろん王道。
最終回には、もはやメロメロの財前教授。
かわいすぎです。
2ショットで話したあと、お手紙まで。

何かにつけ、「里見のやつう~」
という五郎ちゃんだけど、
安田さんの家族にお礼をいわれて、
ふわっと微笑みながら、
里見先生のセリフを思い出すシーンは、
ラブリー極まりない。

裁判中の不安げな五郎ちゃんもキュート。
「向こうの弁護士、勉強してきたな~」のときの顔!

萌えポイント2
「先生のためですわ…」

世間しらずのお嬢様の道ならぬ恋。
ノーマルカプ派の私には
一番の萌えどころ。
ハンカチをポケットに入れっぱなしたり
無邪気にお茶に誘ったりする
里見先生の天然ぶりに萌え!
「だいて」
「さえ子さん!」
財前教授が、もうちょっと遅れてきてくれたら!!!
「里見くん!これは、失敬!
青臭くて成長が止まったやつだと思っていたが…
君もただの男だね。ハッハッハッハッ」

(補完その1)
財前君を診察した後、
里見先生が帰ろうとすると、
帰ったはずのさえ子が診察室のドアを開ける。
「さえ子さん!
まだいらっしゃったんですか」
うつむいたままのさえ子。
「実は財前君があまり良くないんですよ。
心配だな」
そんなの関係ない、といわんばかりの佐枝子、
「せんせ…
今夜は帰りたくないんです…」
「いけません、さえ子さん!
いけま…」

(補完その2)
佐枝子が決死の覚悟で
里見先生を諦めたにもかかわらず、
財前君の執刀を東教授に頼むため、
のこのこと東家にやってきた里見先生。
「では東先生、財前君の件、
宜しくお願いします」
「ああ、わかったよ」
東家を出て歩き出す里見を、
追いかけてくる佐枝子。
「さえ子さん!」
「残酷ですわ。
また私の前に姿を現すなんて…」
「さえ子さん!」
「先生!
今日だけは、みちよさんのところに帰らないでください」
「さえ子さん!」
「お父様なら…見てみぬふりをしてくれますわ」
「さえ子さん!」
「先生!」
「いけません、さえ子さん!
いけま…」

(パラレル)
「先生、今日は実験が成功しましたのね」
「ああ、そうなんですよ。
でもどうして、あなたにそんなことがわかるんですか?」
「うふふ…実験がうまくいった日の先生って素敵ですわ」
「さえ子さん!」

ハイ、妄想終了。

萌えポイント3
「どこまでも先生についていきます!」

腐女子に配慮したかのようなキャラ、谷山くん。
里見先生とのドライブデートのシーンは、
この二人らしく、やたらと爽やか!

萌えポイント4
「先生は診てくれんのか」

農家のおばあちゃんまでも、
里見先生のとりこに!
最後、車を追いかけてお見送りするシーンはよかったねぇ。

面白キャラ1 おいしい東教授

自分の手を汚さずに、
常においしいところを持っていく東教授。
最終回も、特に何もしてないのに、
「さすが東教授、見事なメスさばきでした」

娘の気持ちを知りながら、
里見先生に余計なことをいう東教授。
なんだか全て面白半分な感じが、
伸郎をおいてほかにないキャラだった。

面白キャラ2 モラトリアム柳原

ずっと挙動不審な表情の柳原くんが、
女がからんだとたんニヤけだしたのでびっくり。
爽やかボーイ谷山くんと対照的な悶々ボーイ。

面白キャラ3 さやか

2審の決めてになる婦長さん、
青木さやか似。

面白キャラ4 さやかの旦那

かん高い大阪弁。かっこいい。

面白キャラ5 安田さん

登場シーン怖かった。
ゴリ似。

面白キャラ6 関口弁護士

ここで柳原が白にとびこむ、
裁判官すべて白に変わる、次は
大事な大事なアタックチャーンス!

原作も読んでないし平成版は見てないけど、
財前五郎を地でいく田宮を越える人は、
いないと思う。
でもあえて、リメイクするなら、
財前・トヨエツ、里見・照之で、
どうですか?

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函館浪漫紀行 その5

2009年10月15日 | 日々のこと



市電で金森倉庫まで戻り、
元町を散策。



ダリアの色がきれい



虫が少ないからか、葉っぱもきれい

有名な八幡坂。



八幡坂の隣の坂は、一番のお気に入り。
夜歩いたときと、同じ駐車場で一服。
街路樹のナナカマドが紅葉して、
赤い実をつけていた。



明るいときに歩いても、
モンマルトル気分だった。





石畳や建物だけじゃなくて、
空や植物の感じがパリっぽい。
緯度が同じくらいだからかな。

海が見えるので、
ダーは「サンフランシスコっぽい」っていってたけど。
どっちにしても、
異国情緒たっぷりで、
夢みたいなところ。





急いで通りすぎるニャンコ

倉庫群は、船や建物のライトアップが
水面に映えて、
お店もいっぱいあって楽しかった。



この中の居酒屋でまた丼もの。
はじめてぶっつけの店に入ってみたけど、
やっぱり食べログで調べたお店に
入るべきだったと、さっさと出る。



そうはいっても、
ふつうに美味しいんですけど。
居酒屋は安いし。

倉庫で自分たちのお土産いろいろ。
私はチョコいろいろと昆布、
ダーはバターサンドとチョコとピュアゼリー。

予定の18時に市電で駅に戻り、
ホテルで荷物をピックアップして、
バスで空港へ。

旅の本はトルストイ「悪魔」
見た目も性格も愛すべき主人公が、
人知れず性の欲望に悩むお話。
この本もだけど、函館の旅は
フランス、ロシア文学がはまる!

飛行機をおりると、あったかい~~!
うれし~~!
地元駅に降り立つと、金木犀がふわり。
秋の空気に、ほっとする。

蟹に筋子、大量のお菓子で、
しばらく余韻を引きずれる。
北海道、寒くても大好き。



次の日、いらっしゃった毛がに。

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函館浪漫紀行 その4

2009年10月15日 | お散歩



公園の外で、六花亭を見つける。
看板も建物もサービスもあか抜けていて、
ここは乃木坂?という感じ。
それでいて北海道らしく広々として、
窓一面に公園の緑が見えて、
いごこち最高。

和栗ソフトは、クリームの味が、
「パァ~~~っとしてない?」
「パァ~~~っとしてる!」
写真を撮ることなんて忘れ、
出てくるとすぐにとびつき止まらない。
洋梨のケーキも、見た目もかわいくて、
繊細な味に洋酒の香り、
とにかく美味しい生クリーム。
コーヒー飲み放題。

子供の頃から大好きな六花亭。
チョコの味も、
包み紙のデザインも大好き。
そんな六花亭の、
丁寧な仕事ぶりとセンスの良さを
体感できるカフェだった。

ソフトクリームがあまりに美味しすぎたので、
もう1こ「雪やこんこ」というソフトも追加(250円)。

タワーにも上る。
上から五稜郭を見て満足。



海と山にいだかれた函館の町。

子供の頃、何度か来たことがあり、
1ヵ月?くらい滞在したこともある函館。
小さかったので記憶はないけれど、
なんだか街の感じが良くて、
懐かしい気持ちになって、
好きだなぁ、この街、としみじみ思えた。
海あり夜景あり浪漫街道あり、
昼も夜もロマンチックで、
デートにぴったりの街。

ダーにとってはグルメツアーだったので、
メシより散歩な私と何度かケンカにもなったけど、
旨いものを食べた瞬間にケンカもすっ飛んだ。



大好きなガウラの大株



おっきい空
パリの雲に似てる

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函館浪漫紀行 その3

2009年10月15日 | お散歩



お散歩中、よく見かけた秋明菊

次の朝、チェックアウトして朝市へ。
とても賑わっていた。
蟹の試食でテンションが上がるダー。
屋台でジャガバターを食べつつ一服。
2実家と家にお土産を送り、
思った以上の出費に心折れるダー。

路面電車に乗り、五稜郭へ。
広ーい道の真ん中を走る路面電車は、
オモチャみたいでカワイイ。
行きも帰りも同じ女運転士さんで、
彼女もかわいかった。



五稜郭は、風情っていうより、
どこかストーンサークル的な、
ふしぎな雰囲気があった。
丸い植え込みが妙にデカかったりして。
来てみないとわかんない。
亀の頭の丘の上で一服。

ここも観光客が多かったけど、
大きな公園には〝外れ〟があるもので、
奥の方にいくと人もまばらになり、
ススキの群れが金色に光り、
冴えた紫色の秋の花が咲き、
お堀の蓮の葉は枯れようとしていた。
静かな静かな、里の秋。
桜の葉はまだ青々していた。



歩いていると、足元の少し後ろでカサコソと音がして、
ふりかえるとピタッと止む。
里の秋にはつきものの、狸の気配。



いろんな方角から吹く風にあわせて、
穂をなびかせるススキたち。
いっせいに自分の方に向かってきて、
びっくりした。



あざみかな



ふわっとひらいてきれい



枯れ色のまざった野原に色を添える
薄紫の野の花たち。



公園のはしっこ、誰もいない。
お堀に蓮の葉。



20m以上ある木の下で一服。
こんなに大きな木の枝が風にそよぐ音は、
シュワーーーーっと、
ずっと上の方からも聴こえてきて、
海の波が泡立つ音によく似ていた。



日が出ているうちは、
北海道もまだ秋なのだった。



色づいた葉っぱに囲まれて咲く、
薄紫のお花



カエデがほんのり紅葉していた。

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函館浪漫紀行 その2

2009年10月15日 | 日々のこと



早くも日が沈みそうな気配なので、
函館山に上る。
どこにこんなに人が?というくらい、
ここは混雑していた。
ロープウエイの窓から、
海に囲まれた街がうわーっと開ける。



展望台。
日が沈むにつれ、
あらゆる方角に見える海と山々が、
刻一刻と色合いを変える。



そして、街に灯が灯りはじめ、
夜景が輝き出す。



こんな景色は、
いくら眺めてても飽きないのだけど、
山の上はすでに冬。
身体が冷えると建物に入り、
また外に出て夜景を眺める。
夕張メロンキャラメルをなめつつ。

できるだけ先送りしたい冬を、
まさかの先取りしてしまった。
夜空には、カッキーンと冬の星座。

帰りも元町を歩く。
石畳の坂道のところどころに
白い教会や洋館がぼんやりと浮かび、
モンマルトルみたい。
坂の途中の駐車場で一服。



夜ご飯はお寿司屋さんへ。
アワビのお刺身は、
いつか小樽で食べた幻の味。
トロもすこぶる美味しく、
ぼたん海老がこっちで食べるのとは
全く別物。柔らかくて濃厚で。
秋刀魚も美味しい。
北海のオールスターを堪能。
玉子をオマケしてくれた。

カウンター席だったので北海道弁も堪能。
方言はだいたい好きだけど、
北海道弁は懐かしい感じで特に好き。

日曜でネタが少なかったので、
早めにきりあげる。
ダーもこの旅は食いがメインなので、
お酒は控えめ。

お部屋で11時頃までまったりしてから、
大門横丁のラーメン屋で、
黄金塩ラーメン。
スープを最後まで飲み干す旨さ。
メガネの兄ちゃんの笑顔が良かった。

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函館浪漫紀行 その1

2009年10月15日 | お散歩



潮の色が濃い、北国の海。



北国の空。

もしツアを見てたダーが、
蟹ウニイクラ丼の画にやられ、
十月の連休、
函館に1泊の旅行に行く。

観光協会から街の資料を取り寄せ、
地図、交通機関チェック、
食べログでのお店チェックとか、
私が綿密にやっておいた。

金木犀の東京を出て、
飛行機を降りるとそこは初冬。
季節は2つ先。

15時すぎ、函館駅に着く。
曇りですでに薄暗く、
少し雨が降っていて、
閑散として人通りが少ない。
建物、区画、道路が大きい。

雨はすぐ止み、朝市に行くと、
ほとんどのお店は閉まってたけど、
下調べ済みの「恵比寿屋」にて、
さっそく蟹ウニイクラ丼と、
イカのお刺身。



蟹は味も風味も濃くて鮮やか、
イクラは本来の旨みそのまま、
ウニのふっくらとした甘み。
こっちで食べる味とは全然違う。
お醤油なしで全然旨い。

イカは、最近パパが話してた、
「北海道の透き通ったイカ」。
海の塩分濃度が違うので味が濃いそう。

港から元町へと歩く。
横浜に似た雰囲気だけど、
建物、道、区画がとにかく大きくて、
人通りが少なめなので、
異国情緒もひとしお。

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2009年10月09日 | 日々のこと



・・・



むっ



えーと



しっぽね

今年は台風もゲリラ雨も少なかったけど、
台風18号は強烈だった。
夜中にあきれるほどの豪雨になり、
殿が窓の外をじっと見てたそう。

台風の雨の日に、
金木犀が一気に満開に。

次の日、3日ぶりに日が射す。
強い風が吹き、空が澄み、
雲がすごい勢いで流れていた。

風に金木犀の香りが混ざっていて、
自転車でタマタカ、病院、OKと周りながら、
甘い空気にうっとり。

OK帰りの坂道は、
遠くの山々がくっきりと見えた。

背が高くなりすぎた夾竹桃が、
うまい具合に半分倒れてくれて、
やっと枝減らしができそう。

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中秋の名月

2009年10月09日 | お散歩



十月のはじめの週末、また海へ。
ずっと天気が悪かったけれど、
中秋の名月の日は晴れて、
雲がいっこもなかった。

泡立つ波に、足を浸す。
さすがにもう、泳ぐのはあきらめる。

本は、クロイツェル・ソナタ。
美しい妻と、若いバイオリニスト。
嫉妬の妄想をふくらませる主人公。
ロシア的な感情のグルーヴがくせになる。
ベトベンの曲そのまんま。



日が落ちて、白く光り出す海。



水平線と空が、溶け合う時間。
少し寒くなって、海を出て、
稲村の方に向かう。
海岸沿いの道の助手席はパラダイス。



車の窓からふりかえると、
まだ明るい東の空に出たての月。
大きな、ピンク色の満月。
夕焼けに染まるピンクの雲と同じ色。
写真だと全然だめだけど、
息をのむ美しさ。

Cは運転しながら、
小刻みにふりかえって月を見ていた。



稲村を越えて、
江ノ島が見えてきた♪
公園ですっぽり。



富士山は、頂上だけぼんやり見えた。
海に江ノ島に富士山の欲張りな景色が、
この日はいちだんときれいな
夕陽に染まって、
公園にはすっぽりしてる人がけっこういた。

帰りのドライブ中、
中秋の名月をとっくりと眺める。
白い、強い光を放っていて、
周りの星が見えないほど。

やる気満々で、ぶっちゃけて、
ペッカリと、花札のボウズみたいな月。

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悩殺ボディ

2009年10月05日 | 猫トーク



ちょっとここにいてよ



まだいたの?

ベッドの上に横たわる、
魅惑のアーモンドボディ。
吸い込まれるように飛び込み、
腕をまわし、
お腹に顔をつけて深呼吸。

んっ、するるるるる
するるるる、
と、お腹をふるわせて、
応えてくれるビー。

でも、いつまでもくっついてると、
ビーは暑苦しくなり、
前足の爪を軽く立てて、
そっと私の首を刺す。
顔を離して眺めてると、
ビーは毛づくろいを始める。



ねえ、なんか忘れてない?



ホラ、なんかあったでしょ~

ナマリを買ってきたことを忘れて、
晩ご飯に猫缶をあげた。
ビーは猫缶を食べた後、
何か物足りない、というニュアンスで、
ニャー!と鳴く。
ご飯食べたじゃん、
カリカリも入ってるじゃん、
といっても、
キッチンの辺りをうろついて、
ニャー!

あ、そういえば!と
ナマリのことを思い出して、
少しほぐしてあげると、
ビーはむしゃむしゃと食べて、
満足して寝入った。

別にナマリを見せたわけでもないのに、
ビーは冷蔵庫にナマリがあることを、
知ってるみたいだった。

たぶん、スーパーでナマリを見つけて、
(今日はナマリにしよう!)と
私が思った瞬間に、
ビーは感じ取ってる気がする。

猫が大好きだったおばあちゃんは、
猫は人間のコトバが全部わかる、
っていってたけど、
ビーは興味あるコトに関しては、
コトバがなくても
私の考えを読み取ってる感じ。

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最近観たDVDメモ

2009年10月02日 | 映画の話(ネタばれ)
「イントゥザワイルド」

ただでさえ研ぎ澄まされた若い心が、
孤独でいることで、
さらに冴え渡る。
そんな心でしか捉えることができない、
くっきりと鮮やかな世界の姿。
爽快で美しく、哀しい。
自然は厳しい。

「パラノイドパーク」

BGMやスケボー映像が気持ちよくて、
映画館で見るべきだった。
ゼロ時間のシーンはギョッとする。

「アンブレイカブル」

シャマラン月間1本目。
サミュエル・L・ジャクソンの
ド迫力な顔を堪能。
面白かった。

「サイン」

シャマラン2本目。
得体の知れない恐怖が、
じりじりと迫り、
次第に形をあらわしていく…。
怖かったぁ。

「ハプニング」

これも、得体の知れない恐怖が、
じりじりと迫ってくる。
それでいて、なんともいい話。
怖面白くて、すごい監督だ。
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Tくんのこと

2009年10月01日 | 猫トーク
昔とんがってた頃、
親以外の大人は基本的に嫌いだった。
虚飾や欺瞞を気にもせず、
独善的で、利益を優先し、
長いものに巻かれようとする大人たち。
27歳をすぎてまだ生きてるような人は、
みんなlooserだと思っていた。

気づいたら、
自分もlooserになってたけれど、
心から尊敬できる、
無条件に好きな人たちが、
大人の中にいることを知った。

それは、
野良猫たちと向き合って、
彼らの幸せを考えて、
行動をしている人たち。

そんな大人の一人、
Oねーさんが世話していた、
地域猫のボス、Tくんが、
半年以上の腎不全の闘病の末に、
天に召された。

Tくんは可愛いというより、
りりしくて、威厳があって、
ねーさんの家の周りを守っている、
ボス格の猫。
モテるので、子供も多い。
ねーさんはTくんに、
「来世では旦那になってね」と、
約束してたそう。

ねーさんの家の少し離れたところで、
野良猫にご飯をあげていた人が、
途中で投げ出して、
すでに20匹以上の世話してるねーさんのところに、
新顔が7匹乗り込んできた。

その無責任な人と電話で話してる間に、
Tくんはいってしまったと、
ねーさんは泣いていた。
いつもは側にいる時間だったのに、と。

Tくんは今年の桜のころ、
病院で、そろそろ覚悟を、
と宣告された。
退院してねーさんの家に戻ると、
外をパトロールし、
彼女をはべらせて、
ねーさんちの車庫に住むノラたちを守り、
とても元気そうに見えた。

夏を乗り越えて、
また病状が悪化し、
この十二日間は、何も食べず、
水も飲まず、
家で点滴をしていたそう。

生まれ変わったら
旦那にしたい猫なんて、
そうはいないと思う。
そんな男前なTくんは、
ねーさんの前では、
いこうにもいけなくて、
一人のときに、
そっといったのかなぁ。

Tくんはこれからも、
ねーさんの家周辺を、
守ってくれると思う。

ちなみに殿は、
気品と包容力はバッチリだけど、
旦那にするには、
心が狭すぎる。
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