籾井NHK会長の金銭的公正性のみならず社会的公正性が問われるハイヤー代金未払い

2015-03-16 10:36:33 | 政治


 話題の人、と言うべきか、問題の人と言うべきか、これまで同様、NHK経営について革新的独創性があると評価する観点から取り上げられたわけではなく、資質に関係してくる趣旨で籾井NHK会長がまたまたマスコミに登場することになった。

 私用でゴルフに出かけた際利用したハイヤー代をNHKが支払っていた事実が明らかになったという。

 どういうイキサツを辿ったのか、各記事を纏めてみた。

 籾井会長は昨年12月中に「私用で使う。代金は自分で払う」と言って、NHKを通してハイヤーを発注。

 翌年1月2日、東京都内のゴルフ場を利用。ゴルフ場と自宅を往復。籾井会長は当日は代金を支払わなかった。その後ハイヤー会社からNHKに数万円の請求があり、NHKが支払った。

 内部通報があり、NHK監査委員会が調査を開始した。

 籾井会長は監査委員会の調査開始後に料金をNHKに支払った。

 籾井会長(3月15日、朝日新聞の取材に対して)「公私混同はしていないが、監査委員会が調べているので詳細は控えたい」(asahi.com

 これで一件落着・・・・・といかせるわけにはいかない。

 ゴルフは私用である。当然、往復のタクシーも私用である。にも関わらず、ハイヤーの発注をNHKを通して行った。

 明らかに公私混同である。

 経営トップは公私混同に関して厳しく自らを律し、他に範を示さなければならない。このことだけで、トップとしての資格はない。

 籾井会長様々は昨年12月中に「代金は自分で払う」と言ってNHKにタクシーを発注させた。そして1月2日にタクシーを利用。籾井会長が朝日新聞の取材に応じた3月15日にはまだ監査委員会が調査中であるということは、籾井NHK天皇がNHKに料金を支払ったのは3月に入ってからということになる。


 「代金は自分で払う」と言いながら、利用当日に支払わず、2ヶ月も支払いを放置していた。

 本人は忘れていたと言うだろう。

 だが、ゴルフから戻って自宅に到着してハイヤーを降りる際、私用であることを忘れたわけではあるまい。しかも「代金は自分で払う」と言っていたのである。

 財布を忘れたという言い訳も効かない。自宅に戻ったのだから、支払いはどうにもでなる。私用でありながら、公用としたと疑われないためにも、その場で支払いを済まさなければならない地位・立場にあり、地位・立場にふさわしい金銭的潔癖さを常に要求されていたはずである。

 いわば支払いを忘れてはならない地位上・立場上の責任を負い、金銭上の責任を負っていた。

 だが、支払いを2ヶ月も放置していた。経営トップとしての資質と責任をそもそもからして欠いていたことになる。

 私用でありながら、ハイヤーの発注をNHKを通して行うという、あってはならない公私混同から始まっている。その延長上の支払い放置・NHK支払いという公私混同ということもある。

 つまり支払いを忘れたわけではなく、私用を公用とする意図のもと、支払いを放置していたと解釈すると、始まりと終わりに整合性を与えることができる。支払いを忘れてはならない立場・身分と責任を負っているとう点から考えても、整合性あることとすることによって2ヶ月余も放置し、調査が始まってから支払ったというのも納得がいく。

 籾井会長の金銭的公正性ばかりか、社会的公正性までが問われることになる。


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