現在、軽く頻繁に使われる「バカ」だが、他には「アホ」
「タワケ」「トロイ」、そして地方の方言もたくさんある。
では「馬鹿」という文字の出典は 下記のとおり。
「かかるところに、いかなる推参の馬鹿者にてありけん」(太平記-巻第十六)
「馬鹿 或いは『母嫁・馬嫁・破家』共に『狼藉之義也』」(文明本節用集)
「馬鹿 指鹿曰馬之意」(運歩色葉集)
「此家中には、何たる馬嫁も、むさと知行を取ぞと心得て」(甲陽軍鑑-品十三)
「女朗まじりの大桶、みるから此身は馬鹿となって」(浮世草子・好色一代男-五・三)
南北朝時代の『太平記』での「馬鹿者(バカノモノ)」が初出である。
この時代の「馬鹿者」は、『文明本節用集』にあるとおり「狼藉を
はたらく者」で、現在の「愚か」の意味を含む言葉ではなかった。
馬鹿が「愚か」の意を含むようになるのは江戸時代の『好色一代男』
あたりからであるとのこと。このことからも「鹿を馬と云いくるめる」
という中国の故事は、後世になってのこじつけであると判る
「タワケ」「トロイ」、そして地方の方言もたくさんある。
では「馬鹿」という文字の出典は 下記のとおり。
「かかるところに、いかなる推参の馬鹿者にてありけん」(太平記-巻第十六)
「馬鹿 或いは『母嫁・馬嫁・破家』共に『狼藉之義也』」(文明本節用集)
「馬鹿 指鹿曰馬之意」(運歩色葉集)
「此家中には、何たる馬嫁も、むさと知行を取ぞと心得て」(甲陽軍鑑-品十三)
「女朗まじりの大桶、みるから此身は馬鹿となって」(浮世草子・好色一代男-五・三)
南北朝時代の『太平記』での「馬鹿者(バカノモノ)」が初出である。
この時代の「馬鹿者」は、『文明本節用集』にあるとおり「狼藉を
はたらく者」で、現在の「愚か」の意味を含む言葉ではなかった。
馬鹿が「愚か」の意を含むようになるのは江戸時代の『好色一代男』
あたりからであるとのこと。このことからも「鹿を馬と云いくるめる」
という中国の故事は、後世になってのこじつけであると判る