現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「馬鹿」の初出

2012-02-02 21:54:37 | 虚無僧日記
現在、軽く頻繁に使われる「バカ」だが、他には「アホ」
「タワケ」「トロイ」、そして地方の方言もたくさんある。
では「馬鹿」という文字の出典は 下記のとおり。

「かかるところに、いかなる推参の馬鹿者にてありけん」(太平記-巻第十六)
「馬鹿 或いは『母嫁・馬嫁・破家』共に『狼藉之義也』」(文明本節用集)
「馬鹿 指鹿曰馬之意」(運歩色葉集)
「此家中には、何たる馬嫁も、むさと知行を取ぞと心得て」(甲陽軍鑑-品十三)
「女朗まじりの大桶、みるから此身は馬鹿となって」(浮世草子・好色一代男-五・三)


南北朝時代の『太平記』での「馬鹿者(バカノモノ)」が初出である。
この時代の「馬鹿者」は、『文明本節用集』にあるとおり「狼藉を
はたらく者」で、現在の「愚か」の意味を含む言葉ではなかった。

馬鹿が「愚か」の意を含むようになるのは江戸時代の『好色一代男』
あたりからであるとのこと。このことからも「鹿を馬と云いくるめる」
という中国の故事は、後世になってのこじつけであると判る


「バカ」の語源

2012-02-02 21:33:46 | 虚無僧日記
「馬鹿」と書いて「バカ」と読むのは日本。
「鹿を見て馬と言う」故事は、まさに“こじつけ”だった。

となると、本来の語源は何だろう?

「無知」を意味する梵語の「モハ」に「莫訶」「莫迦」
「婆伽」「母嫁」等いろいろの漢字を当てて表記したもので、
元来は仏教語としてはいってきたサンスクリット語であった
という説が有力。

また「ばかに大きい」とか「ばか騒ぎ」等と言う場合の
「ばか」は、「大きい、偉大な」という梵語「マハー」の
音写「摩訶」からでは?ともいわれている。「摩訶不思議」
「摩訶般若波羅弥陀心経」の「摩訶」だ。

これは「骨笛」を意味する「tibia」が中国に伝わり、
「尺八」という漢字が当てられたのを「一尺八寸」の
意味と勝手に解釈したのと同じだ。

原典には「12律の(12本)の尺八を作る」とあって、
「1尺8寸を基準にする」などという記述は無い。

「尺八はその長さが1尺8寸だから『尺八』という」と
音楽の教科書にも書かれているが、まさに『常識の嘘』。
どの学者先生もそれを信じて疑わない。学者先生は
ホントに「バカの壁」じゃ。

「馬鹿」の話

2012-02-02 15:40:45 | 虚無僧日記
「バカの壁」という本がベストセラーになった。
著者は「東大名誉教授の養老孟司氏」。200万部
売れたというから、時流に乗り遅れまいと 買った。
10分で読んだが、何を言いたいのか さっぱり
判らなかった。「理解できない私はバカなのか」と
ずっと悩み続けていた。今、ネットで検索して
みると、酷評ばかりだ。「新潮新書」の信用も
落とした。以来、私は本を全く買わなくなった。
それだけでも、この本の犯した罪は大きい。

ところで「馬鹿」と書いて、それが何故「バカ」
なのか。ずっと疑問に思っていた。

俗には、「昔、幼い皇帝が、鹿を見て『馬』だと
云ったので、馬も鹿も区別ができぬ愚かな人の
ことを“馬鹿(ばか)”といった」とされている。

だが、この出典は、史記の「鹿を指して馬という」の
故事だが、原意は全然違う。

秦の2代皇帝「胡亥」の時代、宦官の趙高は謀反を企み、
『珍しい馬が手に入りました』と皇帝に「鹿」を献じた。
皇帝は『これは鹿ではないのか』と尋ねたが、趙高は
「いえ、馬です」と。皇帝は笑って 左右の廷臣に
『これは鹿だろう?』と聞くと、趙高の権威を恐れ、
へつらう者たちは皆「馬」と言い、ついに皇帝は
「頭がおかしくなられた」と退位させられてしまった。

となると、「鹿を『鹿』」と見た皇帝は正常で、
趙高の権威にひれ伏して「鹿を『馬』です」と
答えた家臣どもが、「権威に盲従するバカ」なのだ。

ところが、中国には「愚か者」を「馬鹿(ばか)」と
いう中国語は存在しない。

ということは「馬鹿」は、日本での造語なのだ。
そして、中国の故事を“こじつけた”のだ。


2/2 大雪 受験生、受難

2012-02-02 10:42:08 | 虚無僧日記
2/2 大雪。なんと名古屋の上空だけ雪雲に覆われて
いて、隣の三重県も東京も晴れているとのこと。

車の上に 10cmほど積もった雪を箒で払い除けて、
「朝起会」「ラジオ体操」そして「喫茶てる」で
モーニング。ここまで、雪でも平常通り。

だが、今日は「ナナお嬢」の大学受験日。地下鉄の
駅まで送ることに。7時半を過ぎると、県道は
ノロノロ運転の車で大渋滞。歩く早さと変わらない。

駅に着いてみれば、地下鉄も10分ほど遅れ。超満員で、
乗れない客がホームにあふれているとのこと。

名古屋の地下鉄はいつもガラ空きなのに、雪で
車での通勤をやめたサラリーマンと、受験生が
集中したためだ。

その後のメールで、「終点の豊田まで40分立ち通し。
そこからのバスも満員で乗れず。大雪の中 30分
大学まで歩かされ、手足も冷えきってしまった」
とのこと。

雪で「受験生受難」「試験は過酷な試練」じゃのォ。





大学「秋」入学へ!?

2012-02-02 10:32:18 | 虚無僧日記
大学の「秋入試」が検討されているとのこと。
2月の試験が「雪」でトラブルことを思えば、
7月なら良いかと思ったが、ところがどっこい、
試験は従来通り冬に実施、入学は半年後という
案だそうだ。

冬の風物詩としての受験は残るということか。

そこから入学までの半年は、海外留学などの
自己充電をせよという意図だそうだ。

卒業も9月となると、そこから春就職まで、
また半年がブランクとなる。高校卒業から
就職までに 5年要するということにもなる。

実は、ソレガシは、大学一年留年(自己充電)し、
卒業までに5年かかった。5年あると、好きな
ことがたっぷりできて“良かった”ぞい。

(さらに学費1年分使い込んだので、親には
6年分授業料を払わせたことになる。とんでも
ない親不孝モノでした。懺悔、懺悔)