現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

七転び八起きのダルマ宰相「高橋是清」

2012-02-05 13:15:37 | 虚無僧日記
中日新聞連載『天佑なり』(幸田真音)が面白い。
「高橋是清」の生涯だ。「坂の上の雲」では
西田敏行が演じていた。大酒飲みで豪放磊落、
太っ腹の「ダルマ」さんだったらしい。

一昨年唐津を旅したが、唐津も高橋是清 縁り
の地とは知らなかった。明治4年、高橋是清は
唐津に英語教師として招かれていた。知事に
なった殿様の給料が30円で、17歳の是清は
100円という破格の厚遇だったとか。
わずか1年余だが、唐津で彼の薫陶を受けた
者が多く育っている。

その「高橋金吾」。生涯に6度も破産している。
そのたびに助け船を出す人がいて、大蔵省や
日銀に出仕、最期は総理大臣にまで上り詰めた。
現代では考えられないことだ。

そして2.26事件で惨殺されるという波乱
万丈の生涯。くじけない、へこたれない、現代
にも こういう人物が望まれている。