現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

誰も知らなかった「秋入学」

2012-02-16 21:41:49 | 社会問題
東大総長が「5年後に“秋入学”に移行する」と発表して、
それに向けて、各大学も企業も対応を検討し始めた矢先、
中日新聞に「東大の松原隆一郎教授」が「そんなこと
聞いてなかった」と爆弾発言。

東大総長が「秋入学移行」を発表したのは、昨年の7月。
松原教授は「その時点で、新聞を見て知った」という。
7月の話が、なんで今頃 新聞でぶちまけるのか、その
真意がわからぬ。

松原教授が言うには、「留学経験者から“春入学”では
不都合という話は聞いたことはない。そのような調査は
行っていない。発表から半年、学内では「秋移行」に
反対する意見も多くあるのに、1月末、総長がマスコミとの
懇談会で「学内では反対という意見はない」と、東大の
総意であるがごとき発表を行った。それも、学内での
発表以前にマスコミに流れた。

清武英利が 記者会見を行って 渡邉恒雄を告発したのと
同じか。内部告発は、端目にはみっともない。
ところで、「東大総長」って、今 誰?「濱田 純一」?
知らなかった。

ひと昔前なら、「東大総長」といえば「南原 繁、矢内原
忠雄、茅 誠司、加藤 一郎、林 健太郎」と、広く世間に
名を知られていたものだ。

「知らなかった」で最高裁無罪?

2012-02-16 12:53:48 | 社会問題
これも「麻薬とは知らなかった」で、一審「裁判員裁判」で無罪。
二審で有罪となったが、最高裁は「裁判員裁判」の判定を支持する
として「無罪」が確定。 

覚醒剤約1キロをチョコレート缶に隠して成田空港に持ち込み
逮捕された男。渡航費用まで出してもらい、30万円もらって
「土産物を届けるよう頼まれただけ。中身が覚せい剤とは
知らなかった」というだけでの「無罪」。またもや「知って
いれば“悪”。知らなかったのだから“善意”」の法解釈。

放射能に汚染された野菜、砂を販売した業者は「汚染の事実を
知らなかった」のだから、罪には問われない。だが「放射能
を測定検査する義務」が法律化されたら、その法律を知らなく
ても有罪であろうに。その法律を「知らなかった」で無罪か?。

ムムムムム。そう「何も知らない」のが一番。知っていても
「知らぬ 存ぜぬ」で押し通せば「無罪」ということが、
国民に知られてしまった。これって「法治国家」?、
「放置国家」「無報知(知っていても知らせない)国家」に
なるぞ。「知らん ほっとけ!」「知らぬが仏」





人を殺さなくても逮捕、殺しても無罪

2012-02-16 12:19:49 | 社会問題
オリンパス前社長ら7人を逮捕 決算粉飾の疑い(朝日新聞) - goo ニュース

オリンパスの前社長ら7人が、損失を隠して資産を
水増しし、決算を粉飾していたとして「金融商品
取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)」などの
容疑で逮捕されたとか。

逮捕されるほどの事なのか、在宅起訴でいいでは
ないか。私には理解不能。

まさに「知っていると悪意」「知らないと善意」の
法解釈だ。「知っていて粉飾した」のだから逮捕。

東日本大震災や原発事故は、オリンパスどころじゃない。
何万人もの人に 何兆円規模の損失被害を与えながらも、
誰も罰せられない。「津波がくること」原子力発電所が
やられるであろう」ことを「知らなかった」のだから
無罪?。

では、逆に「過去の津波の歴史」を知っていて、また
「全電源喪失」の危険性に気づいていた関係者たちは、
罰せられることになる。「法」とはわからんものだ。

本日(2/16)中日新聞に「高橋哲哉・東大大学院教授」が
「原発を推進してきた中央の政治家、官僚、東電幹部、
学者たちの責任が追及されていない。原発を誘致した
福島の各自治体、町の住人にも責任がある。もはや、
『自分は知らなかった』ではすまされない。責任を
とらず、さらに復興の利益を享受するのは許されない」と。

「ウンだ んだ」。私も「原発に反対」してこなかった
のだから有罪か? 「貞観の地震も知っていたし、原発の
危険性も十分承知していたし・・・・。

おしりフリフリ

2012-02-16 11:10:27 | 虚無僧日記
高校生の女子が、軽快な音楽に乗って、おしりフリフリ
箒(ほうき)のような筆を動かす「書道パフォーマンス」。
書道の概念を打ち破る。これも時代の流れか。

「詩吟界」も変わってきた。「アメニモ マケズ」や
「上を向いて歩こう」など、誰でも知っている歌詞を
「詩吟調」にして吟じるのだ。

また「詩吟入り歌謡」というのもある。『祝い船』や
『津軽海峡冬景色』『白雲の城』・・・といった歌謡曲に、
それに みあった漢詩を作り、歌の間に詩吟を吟ずる。

詩吟は、ノーリズムで、その人の感性で、好き勝手に
伸ばして良しとされてきたが、わが師堀井小二朗は、
半世紀も前に、「詩吟にもリズムを」と主張してきた。

堀井師は大きな詩吟の会では、高箏、低箏、十七絃に
尺八2管の五重奏で、それに鳴り物まで入れた楽譜を作り、
6~7人の編成で伴奏を引き受けていた。作曲料と
演奏者へのギャラで 5、60万から80万円請求
していた。今、詩吟界も低迷で、そのような仕事は無い。

だが 今度、久々に頼まれている「○○会」では、シンセや
ピアノ、ベースギター、ドラムスが入る。ジャズバンド
のメンバーらしい。尺八も「ジャズが吹ける人」と
いうことで私に 仕事が廻ってきた。会主のお名前も
「ナンシー」さんだ。

腰をふりふり、リズム感のある伴奏が求められている。
半世紀も前に堀井小二朗師が行っていた世界が、
ようやく訪れた。