日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「受験食」 カツでは勝てない?

2005-01-11 13:12:01 | アラカルト
今週末には、センター試験がありますね。
共通一次初期世代としては、「アァ、そんなシーズン?」思わず遠い目・・・になってしまう訳です。
今日、書店で「力をだしきる!受験前日と当日の食事とお弁当」という特集の雑誌を見つけました。
パラパラと見てみると、私の頃(20○年前)とは大きく違うようです。
そして、このブログを書き始める少し前にお話を伺った、スポーツ栄養士の先生のお話を思い出しました。

この時期は、縁起を担いで「受験に勝つ!」ということで、「豚カツ」等を食卓に並べるお母様方も多いかと思います。
スポーツの大会などでは「試合に勝つ!」と願いもあり、お弁当のおかずに「カツ」を用意されるお母様も多いとか。
しかし、「豚カツ」は消化に時間が係り過ぎるので、余りお勧めではないとのコト。
すなわち「消化に時間がかかる→脳の栄養素であるグリコーゲンになりにくいが、満腹感が強い→試験や試合に集中力できず、散漫になる=力が発揮できない」ということのようなのです。
もし食べるのであれば、前日のお昼がベストだそうです。

そして、前日の夕飯は消化のよいたんぱく質を中心に炭水化物やミネラル分を考慮して、バランスの良いメニューに心がける。
当日は、脳を働かせる「グリコーゲン」の素となる、炭水化物を消化の良いカタチで。
もちろん、果物などをサブ的に用意するのがベストだそうです。
この「消化の良いカタチの炭水化物」というのは、おかゆや雑炊などです。
朝食が満足に取れない場合は、未完熟のバナナ(=黄色く熟れているが、黒い斑点が無い状態)に牛乳やヨーグルトをプラスすると良いそうです。
スポーツの場合、意外にも「あんまん」を代用として食べることもあると、スポーツ栄養士の先生がお話していました。
確かに、「あんまん」の餡はグリコーゲンの素になりそうな「糖質」が多く含まれていますし、小豆そのものの栄養も見逃せませんから、案外効果的なのでしょう。

お昼のお弁当に「カツ」を入れるというのは、もちろんOUT。
「カツ」だけではなく、から揚げなどの揚げ物も消化時間がかかるので、不向きだそうです。
シンプルな梅干のおにぎりに卵焼き、ハムタマゴのサンドイッチなどありきたりなお弁当のほうが、いいそうです。

こうやってメニューを見てみると、栄養学が発達したのか?それとも一般化したのか?だいぶ違いますね。
試験当日は、親も気負わず平常心ということでしょうか。

ちなみに、今日コンビニエンスストアーで「きっとサクラサクよ!」という小さなのぼりも、お菓子の棚にありました。
昨年、話題になった「キットカット」の受験応援グッズも販売なのですね。
昨年よりバージョンアップして、五角形のマグカップでした。
エッ!なぜか?「キット合格」ということだそうです