日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

これも「知的財産」

2005-01-23 12:50:10 | マーケティング
朝日新聞のインターネット版asahi.comに「J-popを世界に売り込む」と言う内容の記事が出ています。
もはや、「毎日の生活に音楽は欠かせない」と言う人も、多くいると思います。
ミスチルや平井堅さん、オレンジ・レンジ等のファンと言う方もいらっしゃるでしょう。
日本のポピュラー音楽の世界では、J-pop花盛りという感じですが、世界的市場となった時はどうなのでしょうね・・・。
「世界のポピュラー音楽シーンを言うものを、理解している人たちがこの企画に参加しているのかな~」と言う意味で疑問です。

もちろん、ジェトロがこのような活動をするのには理由があります。
記事中にもありますが、「音楽に関しては日本が輸入大国である」こと、しかしアジアでは、J-popの海賊版が、当たり前のように氾濫するほど人気がある市場ということがある、と言うことだと考えられます。
このような市場に登場することで、「J-pop」と言う「日本の知的財産」を世界に売り込もうと言うことなのです。
先日の「青色LED訴訟」のようなことだけが、「知的財産」ではないのです。
ファッションや映画、アニメーション、舞踏なども「知的財産」の一部だと言えるのです。

むしろこれから先は、このような「創造性の高い分野で、企業が世界市場で生き残る」必要があるのです。
既にファッションや映画、アニメーションなどは日本の評価が高く、音楽的分野だけが立ち遅れている。というのが、現実なのでしょう。

ただ、気になることはこの「見本市」の会場がフランスであると言うこと。
世界のポピュラー音楽をリードしているのは、ロックミュージックを生んだアメリカと、ビートルズを世界に送り出したイギリスなのですから。
まぁ、「吉田兄弟」のような「日本を強く印象付ける」ようなアーティストは、大丈夫だと思いますが。
2・3年前に流行った女性R&Bクラスでは・・・ベット・ミドラーやナタリー・コール、故ローラ・ニーロなどの足元にも及びません。