日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

セレブと社会活動

2005-01-30 13:39:45 | アラカルト
今日の毎日新聞WEB版に、「ダボス会議」の記事が掲載されています。
記事の内容をよく読むと、「アメリカが双子の赤字を抱えている国内事情を勘案しても、世界は『アメリカ』と言うブランドを必要としている」ということになってしまいます。
ただ、この記事の中でアイルランドのロックバンド「U2」のヴォーカリスト・ヴォノが、会議の席上で発言をしていると言うことです。
昨日は、アメリカの映画女優シャロン・ストーンが「アフリカ諸国の飢餓を訴える」と言う記事が、ありました。
欧米の映画俳優やミュージシャンは、このような社会活動に対してとても熱心です。

今から20年ほど前の1984年のクリスマスには、エチオピアの飢餓の惨状を見たイギリスのミュージシャンを中心に「BAND AID」が結成され(U2のヴォノはこの時のメンバー)、翌年の7月には「Live AID」へと発展していく、きっかけとなりました。
この時はロック音楽という枠を超えて、様々な人たちが参加をした事でも話題になりました。
まぁ、1本の映画出演が数億円以上、1アルバムセールスが億単位の人たちですから、このくらいのことは当たり前なのかも知れませんが・・・。

面白いことに、今月発売の「VOGUE NIPPON」に「セレブはエコ&オーガニックに夢中」という記事が出ています。
映画俳優のレオナルド・ディカプリオはアメリカの環境保護団体「NRDC(自然資源防衛委員会)」の主要メンバー(それにしても「防衛委員会」というネーミングがアメリカらしく「力が入っています」)のようですし、キャメロン・ディアスも相当熱心なエコロジストとして活動をしているようです。
俳優にしても、ミュージシャンにしても「常に注目される立場にある」ということには変わりありません。
そのようなことを十分承知して、このような活動をしているような気がするのです。

このような活動を見るたびに、「日本のセレブって?」と思うことが、有りませんか?
未だに生業が何かよく分からない、「日本のセレブ」と言われる「叶姉妹」なんか特に・・・。
まぁ、日本のセレブは単なる有名タレントなだけなので、社会的活動ということに対して周囲も期待していないということろはありますが。
ただ、「イメージリーダーとして活動することの意味」も、知って欲しいですね。