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引退、誰が決めるの?-セルフマネージメント-

2005-01-13 23:45:01 | 仕事のコツ
スポーツナビに「来年の古田選手」について球団社長がコメントという記事が、Upされています。
この記事を、読んだ古田選手はどんな気持ちになるのでしょうか?

この記事で、違和感を感じるのは「プロスポーツ選手の引退を決めるのは誰?」ということです。
野球でもサッカーでも、今は契約更新の時期です。
志半ばで、その舞台から去らざる得ない人もいれば、怪我などの理由から去っていく人もいるでしょう。
期しくも昨日の日刊スポーツには「21歳東京MF今野がC級コーチ講習会参加」(※)という記事が出ています。
記事の中に「サッカー選手の平均的活躍期間は、約5年。引退平均年齢25歳」とあります。
若いですね・・・大学を卒業して2年余りで、一度目の引退です。

しかし、普通に企業で働くサラリーマンもいずれ「定年退職」という引退がやってきます。
今は、社会状況などの理由で50代でも「早期退職」というカタチで、退職される方も少なくない状況です。
一介のサラリーマンであっても、自分で自分の引退を決めなくてはいけなくなってきています。
社会学者のPFドラッガー氏は、いくつかの著書で「NPOやボランティアなどの活動に参加して、仕事以外の自分を発揮する場所を見つける」ということを、提案しています。
それも、自分の強みを生かしたことに携わるべきであると。
自分の強み、ってなかなか分からないものです。
その為に必要なことは、自分自身をマネージメントすることが大切だとも。
自分自身をマネージメントする。というのは、大変なことです。
でも今後2・3年以内に始まる、団塊の世代の定年退職を考えれば重要なことでしょうね。

ちなみに、古田選手は朝日新聞土曜日版「be」の「フロントランナー」のインタビューで、「将来は、GMになりたい」と答えていらっしゃいました。
さて、「引退勧告」のようなことをほのめかした球団社長は、この記事なんと読んだのでしょうか?

※サッカー「C級コーチ講習」とは
毎年、シーズンオフに現役選手を対象に行われている、指導者になるための資格講習会。
サッカーの場合、取得級により指導できる対象が決まる。
Jリーグの監督になるためには「S級」が必要。