日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

CMとJ-Pop

2005-01-24 10:14:08 | CMウォッチ
昨日、一昨日とコメントを頂きましたnextnetさん、ありがとうございました。
ブログを拝読させて頂きました。
どうやら、同業のお仕事をされているようですね。
同じマーケティングと言うお仕事をされている方からのコメントと言うことで、こちらも気が引き締まる思いです。

今日の毎日新聞インターネット版に「コカコーラのCMソングCD化」と言う記事が、掲載されています。
昨日に引き続きJ-Popの話題ですが、このコカコーラのCMソングは日本のポピュラーソングのあり方を変えたと言う気がします。
また、キャッチコピーと言う点でも一つのスタイルを作り上げたという意味で、マーケティングを勉強されている人たちにとっても、とても参考になると思います。

コカコーラと言えば、イメージカラーは「赤」、キャッチコピーは「スカッとさわやか」ですね。
これらは1960年代には、既に定着していました。
以来20世紀から21世紀になっても、一貫して使われています。
むしろこれだけ長い間使われ続けていることで、イメージカラーもキャッチコピーにしても「他のものに変えることが出来ない。」という程です。
CMと言う時代を映し出す鏡の中で、40年以上変わることがない=究極のマンネリが、企業そのものを現していると言うことになるからです。
その代わり、変えてきたものがCMソングだったのです。

歴代のCMソングを歌ってきた人たちの中には、矢沢永吉といった人もいます。
そして、テレビCMとともにシングルレコード化されることなくCMと言う世界の中で、生き続けて来ました。
どれだけ話題になろうとも・・・。
それを逆手に取ったのが、アーティストを使ったタイアップCMソングです。
特に、新人アーティストについては、有効且つ効果的なプロモーションだと考えています。
おそらく、今現在流れているCMの内の殆どがアルバムからのカットシングルとなる前にCMとして使われ、放映後カットされているのではないでしょうか?
もちろん、CMだけではなくテレビドラマの主題歌として使われることも、普通になりました。
楽曲だけの力、CMやドラマだけの力でヒットするのではなく、それらが総てひとつとなって「ひとつの世界を作り出している」というのが、今のJ-Popではないでしょうか?
それが悪い訳ではありません。
映画からヒットした楽曲は、数え切れないほどありますから。

ただ、昨日のブログと重なるところでもありますが「世界市場」となった時、「タイアップCMやドラマの力を借りずに、どれだけ勝負出来るのか?」と言うことなのです。
これは、何もJ-Popだけのことでも無いかも知れませんけど・・・。