日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

自民党と夏のチョコ

2009-07-14 19:48:12 | 徒然
昨日、麻生さんが遂に決断をして、今月21日に衆議院を解散することを決めた。
「ブレる麻生」といわれ続けていたが、この衆議院解散だけは最後の最後まで「麻生カラー」を出すことが出来た数少ない決断だった。

この衆議院解散については、自民党内で「表紙(=総裁・総理大臣)を変えて、選挙に臨まなくては勝てない」という考えもあったようだが、「選挙民は表紙が変われば、自民党が変わったと思う」とでも考えているのだろうか?
各所で言われているように、選挙民はそれほどバカではない。
むしろ、そんなことで選挙に勝てる、勝てなくても善戦できると思っている議員さんのほうが、オメデタイのでは?

同様に、人気者を選挙の顔にすれば、逆風もおさまると考えたコトも同じ理由だろう。
夕方のニュースでは、話を持ちかけた古賀選対委長が辞任を表明し、東京都議選や地方の首長選の責任をとろうとしているようだが、古賀さん自身が、随分と古い感覚を持って選挙をしていただけなのではないだろうか?
宮崎の東国原知事は、逆風が吹き荒ぶ中、ハシゴを外された感じになってしまった。
もちろん、東国原知事もあれだけのコトを言ってしまった手前、しまい時と所を失ってしまった格好になってしまった。

今の自民党を見ていると、夏場のチョコレートのようだ。
日に当たってドロドロと溶けだし、もう一度冷蔵庫に入れて固めても、一度溶け出した油脂は分離し、分離した油脂が白く浮き上がり、食べられないことはないのだが、とてもチョコレートとはいえない代物になってしまている。
そんな感じなのだ。

「マニフェスト」を言う前に、一つだけチェックしておきたいコトがある。
それは、先回の「郵政選挙」で言われた、「郵便貯金などの使われ方」だ。
小泉さんが拘ったのは「郵便貯金などが(無駄な)道路建設などの財源になっているから、民営化すべき」というコトだったのではないか?
この4年間、郵政選挙の公約がどれだけ実行されたのか?という検証からはじめなくては、次のマニフェストへと続いていかないのでは?

今の自民党に、それを期待しても無理かもしれないが・・・。