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これはアリか?ミスユニバースの衣装

2009-07-28 12:53:01 | アラカルト
お昼休みにテレビを見ていたら、「ギョ!!!」となる映像があった。
それが、今年のミスユニバース日本代表が着る予定の衣装の写真だった。
その写真は、「ミスユニバース壮行会」写真で披露された時のモノのようだった(紹介記事と写真は毎日新聞)。

既に「下品」という評がされている場合が多いようなのだが、「日本の伝統的な着物」という見方ではなく「衣装」として、見た場合どうなのだろう?
拙ブログに来られるみなさまに、一度伺ってみたい!と思ったのだ。

ここ数年、ミスユニバースの日本代表が優勝をしたり上位入賞をしたりしているコトは、ご存知の方も多いだろう。
実際ミスユニバースの上位入賞者・知花くららさんはタレントに転向し、テレビCMなどでも活躍をされている。
それだけ体躯的に、日本女性が欧米人に近づいてきたというコトなのだと思う。
だからと言って、彼女たちがジャパンビューティーの代表だと見るのは、それぞれの主観で賛否両論があると思うし、あくまでも「ミス・ユニバース」というビューティーコンテストの基準での「日本代表」と見たほうが良いのでは?と、思っている。

その彼女たちがコンテストで「日本代表」として着る「衣装」が、今回のモノというコトになると、どうなのだろう?
デザインをした方とすれば「着物は日本をイメージする衣装だが、普通の着物では面白くないし、アピール力もない。洋服の要素も取り入れて、大胆にアピールする」という考えだったのかも知れない。

しかし、それが効果的なデザインとなっているのか?というコトになると???なのだ。
最近、タレントさんだけではなく若い女性の中にもミニ丈の浴衣や着物を着ている姿を見かけることがある(さすがに着物はタレントさんだけだが)。
ミニ丈の方が、活動的だし今という時代にはあっているのかも知れない。
そもそも着物は、形としてのデザイン性がない。
丈や袖が短くなるくらいしか、変えようがないのだ。
だからこそ、意匠デザインや染色技術、織る技術が発達したのだろう。
そして、そのような点を理解した上で、「日本らしさ」を世界に発信したのが、川久保玲さんや三宅一生さんだったのだ。

そうやって今回の「ミスユニバース」の衣装を見てみると、個人的には「世界に発信できる日本」とは違うように思えてしまうのだ。