日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

(料理)レシピとビジネス

2009-08-19 22:06:00 | ビジネス
拙ブログに来てくださる方で、「ククパッド」というサイトを知っていらっしゃる方は、どのくらいいらっしゃるのだろう?
実は、時折利用させていただくお料理レシピのサイトだ。

その「ククパッド」が、先日株式上場を果たしている。
一般的な企業であれば、何らかの商品、サービスの提供が利益を生み、株主にその利益の一部が配当されるのだが、「ククパッド」の場合はチョッと違う。
というのも、「クックパッド」というサイトは、登録会員によって「料理レシピ」を公開し、その「公開されたレシピ」を会員以外の人も含め、ネットで検索をすれば簡単に見られるからだ。
その意味で「ネットで料理レシピを提供、サービスしている」ともいえなくは無いのだが、あくまでも公開された料理レシピは、無料で公開されている。
収益が上がるとすれば・・・と考えると、公開されている料理レシピの著作権利くらいなのだが・・・そもそも料理レシピに著作権があるのだろうか?と、考えていた。
その答えとなる記事が、今日の日経新聞のWEBサイト・ITプラスに掲載されたいた。
それが、レシピの権利をどう守る? 投稿サイト「クックパッド」のルールだ。

「クックパッド」自体の収益は、投稿レシピなどを公開するコトではなく、その情報を様々な企業に提供(料理レシピではない)したり、広告収入が主ということのようだが、それらの広告主などを満足させ、ユーザーである「ご飯を作る人」を満足させるためには、それなりの「魅力あるレシピ」が必要だ。
そのためには、多くの人からの投稿が欠かせないのだが、「お料理レシピ」には著作権というモノは基本的には存在しない。
もちろん、有名料理研究家やフードコーディネートが出している本などには、それなりの著作権のようなモノがあるとは思うのだが、「クックパッド」の場合、有名料理研究家でもなければ、フードコーディネーターでもない。
毎日台所に立って、お料理をしている普通の生活者なのだ。
だからこそ、「ルール」とか「マナー」といったコトが重要になるのだろう。
それには、投稿者の自発的な「ルール」や「マナー」といったコトが企業のブランド価値を上げるというコトになる。

その意味で、「クックパッド」はこれまでの企業のあり方とは大きく違うビジネスモデルを展開しているといえそうだ。
だが、「クックパッド」のようにユーザーを直接的に巻き込み、企業価値を上げ、ブランドを構築するというビジネスモデルは、今後増えていくような気がする。
少なくともYahooやグーグルとは似て非なるビジネスモデルといえるのでは?

既に大流行?-新型インフルエンザ-

2009-08-19 10:57:05 | アラカルト
お昼に新聞各紙のWEBサイトを見ていたら名古屋でも新型インフル死者 入院先6人感染疑いという記事がUpされていた(紹介記事は朝日新聞)。

先日の沖縄の男性が亡くなったのが、最初だったと思うのだが昨日は神戸の男性が、そして今日名古屋の女性が亡くなってしまった。
どの方も糖尿病などの持病があった方たちのようだが、亡くなる方が続くとやはり不安になる。
昨日は、プロ野球・日本ハムの選手が新型インフルエンザに罹っているコトが判明したばかりだ。
夏巡業中の相撲界でも、力士と床山さんの3人の感染が判明したという(紹介記事はスポニチ)。

当初、夏になれば湿度などの上昇により、新型インフルエンザの拡大は無いのでは?といわれていたのだが、ここに来て季節とは関係なく拡大傾向にあるように感じる。
その意味で、この新型インフルエンザは旧来のインフルエンザとは違う耐性をもっているのかも知れない。
致死率についても「スペイン風邪」ではないにしても、1960年代初めに流行った「アジア風邪」以上の強さを持っていると聞く。

厚労省では、この広がりに戸惑いを見せているようだが、私たちが出来ることは「シッカリ手洗い、シッカリうがい」というコトだろう。
「夏だから(大)流行はしない」とは関係のない新型インフルエンザ、ということだけは理解しておきたいものだ。