日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「HIBAKUSHA」と言う世界の共通語

2009-08-09 07:30:35 | 徒然
6日の「ヒロシマ」に続き、今日は「ナガサキ」の「原爆の日」だ。
週末には「終戦記念日」がやってくる。
6月の「沖縄・慰霊の日」があり、日本の夏は「慰霊と平和を願う夏」でもあると、つくづく感じる。

先日、NHKで「NO MORE HIBAKUSHA」という番組が放映された。
これまで「ヒロシマ・ナガサキ」から発信された内容とは違い、「核兵器による被爆者」という視点は、これまでに無かったような気がした。
と同時に「被爆者」という言葉が「HIBAKUSHA」という言葉となり、世界の共通語として使われていると言う事実を、初めて知った。
「被爆国・日本人」でありながら、このコトを知らないコトを恥ずかしいと感じるとともに、世界共通の言葉として「HIBAKUSHA」が無くなる日が1日も早く来て欲しいと願わずにはいられなかった。
もちろん、既に「被爆者」となってしまった方々への救済は急務だと思うし、このことが解決されなくては、本当の「核兵器廃絶」にはならないだろう。
その意味で、日本の被爆者だけではなく、世界にいる「HIBAKUSHA」の問題は、保有国総てが真剣に考えなくてはならない問題なのではないだろうか?

ところで「核兵器解体基金」という基金があるのをご存知だろうか?
恥ずかしながら、私は知らなかった。
その基金が中心となって作った、ドキュメンタリー映画がある。
その予告編がyoutubeで見られる「Gate ゲイト "Atomic Flame" 」がそれだ。
元々のタイトルは「原爆の火」だったようだ。
個人的には、「原爆の火」のほうが僧侶たちの思いなどが伝わってくると思うのだが、世界公開をするためのタイトル変更だろう。
映画は既に完成し、全国各地で上映会が行われているようだ。

オバマ大統領の「プラハ演説」は、世界史に残る演説だったと思う。
であれば「被爆国・日本」は・・・と考えてしまうと、政治家ではなくこのような市井の人たちが中心となっているのが現実だ。
確かに、政治家の発言が及ぼす影響は大きい(と言っても、今の日本の政治家の発言力がどれほど世界に影響を及ぼすのか、疑問なトコロも大いにあるが・・・)。
だから極力避けてきたのかも知れない。
でも、政治家だからこそ出来るコトもある。
そろそろ逃げるのではなく、真正面から世界に問い掛けてみてはどうだろう?
「HIBAKUSHA」という言葉を無くすためにも。