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女性マーケターから見た日々の出来事

「バンザイ」の後からが本番

2009-08-30 22:34:01 | 徒然
今日の衆議院選挙の結果は、テレビ局各社+新聞各社のWEBサイトを見る限り「民主圧勝」というトコロだろう。
「圧勝」というより、「秒殺当選」という選挙区が多かったのではないだろうか?
特に「民主王国」と呼ばれる愛知は、その傾向が強かったように思う(「民主王国」というより、その昔の「民社王国」を引き継いだ「民主王国」と言ったほうが正しいのかも知れない)。

その中で、一番の驚きとなった選挙区の一つは「岐阜1区」の結果だろう。
「世襲議員・現役大臣」という野田さんの敗北は、ある意味今回の選挙を象徴しているようだ。
先回の「郵政選挙」では、刺客候補を送られ接戦を制したのだが、その勝ち方は決して内容のある勝ち方ではなかったように感じていた。
それが今回刺客もないまま、相手(=民主党候補)に相当の数で負けてしまった。
その背景にあるのは、なんだろう?

その一つが「バンザイ」の後だったのではないだろうか?
野田さんは、安部さんが総理大臣になったとたんに復党してしまい、「郵政民営化」を問われたはずの選挙の意味を反故としてしまった。
そのようなことを発端に、この4年間という時間で、現在の与党は何をしたのか?どんな将来像を描き、そのための具体策をどれだけ示すことが出来たのか?と言うコトだったのではないだろうか?
その結果としての今回の選挙結果だと思えば、現在の与党も次の与党となるはずの現在の野党も、何が大切なのか?と言うコトが分るのではないだろうか?

選挙に勝つコトが、政治家の仕事ではない。
むしろ「バンザイ」をした後が、本番なのだ。
現在の野党が現在の与党のような政治をすれば、アッと言う間に形勢が逆転してしまう。
そのことをシッカリ理解した上で、政治を進めてもらいたいものだ。