日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

クールビズのポイントは、「人間力」?

2012-06-01 19:09:59 | ライフスタイル
朝、支度をしながらFMを聞いていたら「なるほど~」と、納得するお話を聞いた。
それは、先月から始まり今日からバージョンアップ(?)する「クールビズ」について。

クールビスそのものは、始まって随分経つので半袖・ノーネクタイなどは、定着した感がある。
今では、営業職がその様なスタイルで取引先に出かけても、クレームにはならないだろう。
と言っても、街中を歩くと長袖のスーツにネクタイという男性の姿は、まだまだ見かけるが、営業職というコトを考えれば、ある意味仕方の無いコトかも知れない。
それよりも、「長袖=男性のUVケア」と言う、そんな発想のスーツがあっても良いだろう。

ただ昨年から始まった、「クールビズ」のバージョンアップ版(?)「スーパークールビズ」となると、チョット話が違うようだ。
昨年、一部の企業で提案されたポロシャツにハーフパンツと言うスタイルは、なかなか受け容れられないだろう。
その理由は「社会人としての『キチンと感』」。
わかりやすく言えば「職場にあった服装」と言うコトにあるのだが、この「職場にあった服装」というのが、実はなかなか難しい。
動きやすさ重視の職場であれば、Tシャツなどでも問題無いと思うが、多くの職場では動きやすさ+清潔感+キチンと感が重要。
例えポロシャツであっても、それらのポイントは外すわけにはいかない。

だからと言って、そのポイントを十分押さえているにも関わらず、「・・・・」という方は残念ながらいらっしゃる。
何故そうなるのか?と言う回答が、朝のFM番組であったのだ。
それが「人間力」というコト。
何か難しいコトでは無い「キチンとあいさつをする」などの、最低限の社会人マナー+αの清潔感のある態度と言うコト。
「さわやかな印象がある態度」というコトだとも言える。

と言うコトは、「スーパークールビズ」で周囲から高評価を得る、というのは日頃のあいさつや接し方などに左右される、と言うコトだとも言えそうだ。
外見的な部分だけでは無く、むしろ内面が重要なのが「スーパークールビズ」なのかも知れない。

もちろん、汗対策などを怠らないコトもポイントの一つだと思う。

電力会社は、保護される産業なのだろうか?

2012-06-01 07:12:53 | 徒然
昨日、東京電力が従業員の給与を年俸制に移行するコトに従い、平均給与が上がる、と言う趣旨のニュースがあった。
そして今日の朝日新聞には、電気料金値上げのシナリオを経産省が作っていた、と言う内容の記事が一面トップに掲載されている。

これらの記事を見ると、電力会社は相当恵まれた企業だな~と言う気がしてくる。
それは経営努力の上で従業員給与を上げるとか、製品の値上げをする為に様々な付加価値を創造するなどの、一般企業なら当然として行っているコトを必要としていない、と言う点で恵まれている、と言うコトだ。
言い換えれば、その様な努力を日頃していないからこそ、この様な世間が驚き反発をする発想ができるのだろう。
経産省も、「火力電力を稼働させるためには、しかたないね~」という程度の軽い気持ちなのだろうな~と、感じているのは私だけでは無いと思う。

確かに、電力会社は社会のインフラ企業として社会的大きな役割を担っている。
電力会社の収益の9割が、一般家庭からの電気料金だとすれば、その役割は生活をする為に最低限必要な重要なインフラで、保護される必要がある、と考えるコトもできるだろう。

ただ、今の日本の多くの生活者は「だからこそ、生活の根本に影響を与える電気料金の安易な値上げは問題だ」と感じ、「まして、値上げの中に従業員の給与を上げる、と言うのは違うのでは?その賃上げ分をフクシマ事故で被災した人たちに提供すべき」と、考えるのでは。

そんな社会の雰囲気を全く感じない、と言うコトが問題だと思うのだが、それも長い間「保護される」コトに狎れきった企業体質と企業文化の中では、無理なのだろう。
今更、一般企業の様な「企業努力」は無理なのだろう。
一度完全解体というか、分解して組み立て直す位の、ドラスティックな荒療治が必要だというコトだと思う。
逆に、それが指導しない関係省庁には、その様なドラスティックな荒療治によって失われる省益が多くあるのだろう。
だからこそ、値上げのシナリオを経産省が用意するのだとおもうし、この記事を読んだ多くの人は、そう感じるのではないだろうか。

生活になくてはならない企業だからこそ、保護される企業という考えはあると思う。
だからこそ、利益を最優先させる一般企業とは違う、自己抑制がある経営感覚が必要だろうし、それを関係省庁も求める必要があると思う。
とすれば、今回の一連の値上げとシナリオ作成や給与を上げる、と言うはありえないコトだと思うのだ。