日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ネットスーパーに+αが・・・

2012-06-12 15:26:31 | ビジネス
来月から、楽天が「ネットスーパー」を始める。
「楽天マート」HP
日本最大のインターネット通販企業でありながら、カタログ+電話での注文も受け付ける、と言うのがポイントだと思う。
と言うのも、楽天市場そのものは全国各地・様々な商品を扱っているが、ネットスーパーとなると、全国各地の商品を集めて、まとめて宅配をする、と言うのは時間も手間も掛かりすぎるからだ。
「生協」をはじめとする食品宅配サービスと同じような形態となるのは、ある意味仕方ないと言うか当然だろう。

一方、大手スーパーでも「ネットスーパー」に力を入れ始めている。
我が家の少し離れた大手スーパー3店舗でも、宅配地域限定ながらこの春から始めている。
こちらは、どちらかというと「チラシ」掲載商品+掲載商品以外を注文から数時間でお届けする、と言う内容。
「ダイエー・ネットスーパー」
「イオン・ネットスーパー」
「アピタ・ネットスーパー」
このサービスのスタイルは、「コンビニ宅配サービス」に近いモノが有る。

確かこの様な「宅配サービス」を始めたのは、コンビニだったような記憶が有る。
高齢者家庭で、近くにスーパーが無い代わりにコンビニがあり、コンビニがスーパーの代わりとなる様な地域で、始まったと言う記憶が有るのだ。
それが、顧客サービスと言う面だけでは無く顧客の囲い込みと言う点でも、メリットが高いと言うコトになり、大手スーパーが次々と参入し始め、それが今回の楽天マートに結び付いているような気がしている。

と言っても、上述した通り「楽天マート」の形態は、どちらかと言えば「生協」などに近い。
申し込みをしてから1週間後に商品をお届けする、と言うサービスで有れば、大手スーパーのネットスーパーに比べ、スピード感はない。
その代わり魅力となるのが、楽天が持っている全国各地の出店ショップのネットワークというコトになるのだろう。

ただ、「生協」を始めとする「宅配サービス」中心だけでは、単なる二番煎じと言う気がする。
新しい何かを付け加える必要が有るか無いかは別にして、「宅配サービス」に+αがあればもっと魅力的だとおもう。
例えば、戸々のお宅に宅配するだけでは無く、いわゆる「オフ会」の様なイベントを時折設け、宅配メニューの幅を拡げる様なコトや、孤立しがちな高齢者や育児中のお母さん(お父さん)のサポートを組み合わせる、と言ったコトだ。
なぜなら「宅配サービス」を利用する人たちの中には、「買い物に行けない=外出の機会が少なく、孤立しがち」というコトも考えられるからだ。

もしその様なサービスが加われば、「ネットスーパー」の新しい魅力となるのではないだろうか?