日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

牛レバ刺しと放射線照射

2012-06-29 18:16:37 | 徒然
来月から「牛レバ刺し」が、食べられなくなる。
以前起きた、「牛レバ刺し」による食中毒の発生を受けての措置。
私はレバーそのものが苦手なので、調理そのものもしないし、食べたいとは思わないので、「へ~」という程度だった。
むしろ、世間の反応に驚いた位だった。
「いつの間にか日本では、生肉だけでは無く内臓まで生で食べる習慣が根付いていたのか!」と。

ただ、規制をするのはどうなのか?と言うと、話は別かも知れない。
少なくとも、大人が生の内臓を食べるリスクを十分承知で、食べるのであれば問題ないような気がしたのも事実だ。
確かに事件が起きた時、焼き肉チェーン店の社長は「生でレバーを食べるリスクが有るのであれば、国で規制すべき」という趣旨の発言を、謝罪会見の時にしていたと言う記憶はあるが、だから国が規制します、と言うのも「食べる自由」という点ではどうなのか?と言う気もする。

そんな状況の中、ここへきて「放射線照射による殺菌」というコトを、唱える人たちが出てきているようだ。
Yahooのトピックス内の「みんなの政治」には、産経新聞や科学ライターさんたちの意見として「放射線照射殺菌」による「牛レバ刺しの提供」と言う記事が、掲載されている。

農産物への「放射線照射」というのは、海外では一般的だと言われている。
日本でも、ジャガイモの発芽を止める為の放射線照射は認められていたと思う。
おそらく、ジャガイモの芽には猛毒が含まれており、発芽を止めるコトで誤って芽を食べても、問題がないようにということだろ。
ただし、日本ではジャガイモくらいで他の農産物への照射は認められていない。
その理由は、日本人の「放射線に対する不安」というモノが有るからだろう。

そんな社会的背景が有るだけでは無く、昨年起きた「フクシマ事故」以来、多くの人、特に女性は「放射能恐怖症」と言ってもよいほど、「放射能・放射線」に対して不安感を持っている。
とすれば「牛レバ刺し」を食べる為に、「放射線照射」は認めるのか?と言うコトも、一つの議論になってくると思う。
牛レバーに放射線照射はOKでも、健康診断などで行われるレントゲンはダメ!と言うのであれば、それはチョットおかしな感覚だと思う。
なぜなら「牛レバ刺し」は食べなくても健康上の問題はないが、健康診断のレントゲンは病気の早期発見には必要な検査だからだ。

放射能の恐怖に怯え、疎開までした方などは、この「牛レバーに放射線照射」という意見に、どう思われるだろう?
「自己責任」と、言うコトになるのだろうか?


走りながら充電する「電気自動車」?

2012-06-29 09:48:22 | ビジネス
一部の新聞に掲載されている、「道路に電極埋め込めば 走って充電 未来の車 豊橋技科大 実験に成功」と言う記事(紹介記事は中日新聞だが、何故か中日新聞だけは「進学ナビ」という大学紹介頁)。

理工系が大の苦手分野なので、詳しいコトは判らない。
理解も十分では無いと思うのだが、記事を読む限りではとても画期的なコトのように思う。
その理由は「バッテリーなどを搭載する必要がない『電気自動車』」という点。
もう一つは「ゴムに電気を通す技術」。

中学校の理科で「ゴムは通電しない」と教えられた記憶が有るので、「ゴムに電気を通す技術」というのは、単純に凄い技術なのでは?と感じている。
それだけでは無く「バッテリーを必要としない『電気自動車』」というのが、これまでと違う発想という気がする。

問題となるのは、「道路に電極を埋める」と言うコトだろう。
どんな道に電極を埋めるのか?と言う問題もあると思うし、どうやって埋めるのか?と言う問題も有るだろう。
非理工系の頭で考えると、年に何度か行われる「高速道路の整備工事」に合わせて、電極を埋めるコトができるのでは無いか?と単純に発想をしてしまう。

むしろ問題となるのは「電極を埋めるコト」では無く、「どうやって一定の電力を電極に送るか」というコトなのでは?
高速道路などでは、相当の交通量がありそれに対応できるだけの発電システムが必要だろう。
それを今までの様に、電力会社から購入すると言うのでは、利用コストという問題が発生すると、考えられる。
何より、今の社会的流れは「脱原発。自然エネルギーへのシフト」だ。
「高速道路に沿って、太陽光発電パネルを設置する」と言うのも、チョット現実的では無い様な気がする。
何より天候に関係無く、発電できるコトが重要となってくる。
とすれば風力発電、しかも現在のような大きなプロペラを回すモノでは無く、もっとコンパクトな「風レンズ風車」の様なタイプのものや、地熱発電、山間部などを貫く高速道路で有れば小規模水力発電、まだまだ実験段階だと思われる「振動発電」の利用も考えられるだろう。
当然のコトながら、タイヤメーカーや自動車メーカーの協力も必要となってくるはずだ。

その様に考えると、この「走りながら充電する電気自動車」というのは、道路+エネルギー+タイヤ+自動車と、複合的な産業が協力しあって行く必要が有る。
当然のコトながら、海外でも例のない(はずの)試みだからこそ、これらを一つのパッケージとして、海外に売り込むコトもできるはずだ。
そんなコトを考えると、とても拡がりのあるチョットわくわくする様な、技術という気がする。

日本の大学で研究をしているコトをもっと積極的に産業界が後押しするコトも、大事なのでは?
この「走りながら充電する電気自動車」も「風レンズ風車(発電)」や「振動発電」も、大学の研究から生まれた技術なのだから。