日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

時々、学生に戻ってみよう

2012-06-10 20:47:46 | アラカルト
今日、名古屋大学まで出かけてきた。
もちろん、私が何かの講義をすると言うわけでは無い。
名古屋大学の学祭に合わせて、いろいろな学部で「市民公開講座」やラボツアーが開かれていたのだ。
その公開講座に行ってきたのだった。

私が参加したのは、「電力事情と節電」というテーマの講座。
この様なテーマだと、参加される方の多くが主婦とおぼしき女性の姿が目立つ。
「電事情」というと、つい原発の問題を思い浮かべてしまう昨今だが、その様な視点だけでは無いと言う点で、とてもおもしろかった。

例えば、今では一般的になってきた「インバーター」。
エアコンや冷蔵庫に搭載されている機能だと言うコトは、テレビCMなどでおなじみだと思う。
この「インバーター」という機能が、搭載されたコトで一般家庭の電力消費は、ムダが随分減った様なトコロが有る反面、電圧が下がっても(=供給が減っても)めいっぱい電力を引き出してしまう為に、突然停電を引き起こすと言うコトが有ると言う。
私の理解不足な点も有るかも知れないが、「インバーター」と言う便利な機能の問題点というコトを初めて知った次第だ。

他にも、現在フル稼働している火力発電所は「腰の曲がったお年寄りから幼稚園の子どもまで、必死に働いて動かしている」状態になっている。その視点で見ると、相当厳しい状況で火力発電所を稼働させていると言う話や、もっと基本的な原油の輸入という側面から見たときの「国際情勢」との兼ね合い。
余りメディアでは取り上げられない「ホルムズ海峡」にまつわる、様々な問題点は日本の電力状況を大きく左右する問題点である、と言うお話。
太陽の活動によって起きている「太陽風」と送電の問題、と言ったなかなか知るコトができない様なお話を専門家から直接聞ける、と言う楽しくも勉強になる貴重な時間を得ることができた。

社会に出るとなかなか新しい知識を得る、と言う機会が無い。
日々の仕事で追われて大変、と言うコトもあるのだが、何となく「勉強は学生時代で終わり」という雰囲気が日本の社会にはある。
しかし、時々大学で開かれる市民向けの公開講座などに出かけるコトで、日々の仕事では知るコトができない知識を得るコトができたり、違った発想が生まれたりする。
特に「独立行政法人化」されてからの国立大学などは、この様な市民講座を積極的に開催するコトで、自分たちの研究理解をしてもらおうという意識があり、有料・無料を含めなかなかユニークな講座を開いている。
時々、大学のHPなどでこの様な公開講座をチェックし、出かけてみてはいかがだろう?
できれば、自分の仕事とは全く関係の無く、「!」と感じた講座などは、きっと仕事でもプラスとなると思う。