日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

社会事業家が活躍する時代

2012-06-20 16:48:45 | ビジネス
日曜日の朝日新聞に、「GLOBE」という日曜版の様なモノが入ってくる。
特集の「日本酒」についても興味深く読んだのだが、私が興味を一番ひいたのは、「社会事業家・小暮真久」のインタビューだった。

個人的に、あるNPOと関わりを現在持っているのだが、まだまだ日本ではNPOが収益を上げるのが難しい状況に有る。
その大きな理由は、「非営利団体が金儲けをするとは、何事!」と言う、批判的な捉えられ方が、一般的だからだ。
しかし、一般企業が企業活動を潤滑にする為に、収益を上げる必要が有るのと同じように、NPOも、その活動を円滑に行う為には、それなりの収益を上げる必要がある。
コトバを代えるならば、「活動資金の調達」というコト。
なかなかその点で、理解を得られていないという現実を実感している。

それでも小暮さんの様な「社会事業家」を志す、若い人たちが多くなり始めているのも事実だ。
その活動の対象も様々で、途上国の子どもや女性の教育プログラムや自立プログラム、と言った内容も有れば、日本の第一次産業の再興を「環境」という視点で捉え、奮闘している若者もいると聞く。
小暮さんの様に、有名企業などを巻き込むコトができると、その理解は拡がっていくのだと思うのだが、小暮さん自身も苦労された様に、一般的理解にはほど遠いのが現状だろう。

でも、様々な社会事業家がもたらす「モノ・コト」は、日本に大きな影響を与えるのでは?と、感じている。
それは企業や自治体が事業として展開しづらいコトを、代わりにやってくれるからだ。
その成功例が、小暮さんのこのビジネスのような気がする。
だからこそ、社会全体がもうチョットNPOの活動に対して、理解をして欲しい・・・と、感じるこの頃なのだ。

ちなみに、ある統計によると先進国で廃棄される食品を途上国に回すコトができれば、飢餓の問題の多くは解決できる、と言う。
それだけ先進国はメタボ対策に苦労しながら、食品を廃棄している、と言うコトのようだ。
もちろん、あくまでも「統計」という数字の上でのお話だ。