日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

もうチョット大胆な発想が欲しい

2012-06-06 18:41:18 | ビジネス
先日拙ブログで、パナソニックが新しく発売をする「ナノイー機能空気清浄機付テレビ」についてエントリをした。
「進むべき方向が違っている気が・・・空気清浄機付テレビ」

実は、このエントリを書きながら「もっと大胆な発想はできないモノか?」と、考えていた。
例えば、ソニーが「人感センサー機能」のあるテレビを発売している。
テレビの前に人がいなくなると、自然に電源が切れると言う機能が付いているモノだ。
いわゆる「省エネ」目的の様なカタチで、テレビCMなどでは謳われてた機能だ。
実は、同様の機能はエアコンにも搭載されている。
「人の動きを感知して、エアコンの冷風や暖気を自動で操作する」というモノ。
これもどちらかと言えば「省エネ」を目的として開発されたように思う。
少なくとも、テレビCMを見る限りではそんな印象が有る。

それが「人感センサー」という視点で、考えると違うアイディアが生まれていくると思う。
例えば、最近問題になりつつある「孤独死」という問題。
少なくとも「人が生活をする=活動をする」という動きを、感知するのが「人感センサー」だとすれば、エアコンもテレビも立派な「セキュリティーシステム」の一つとなる。
それらをインターネットに接続したテレビを「セキュリティーターミナル」として、遠く離れた家族やセキュリティー会社などへ情報を送る、と言うコトは考えられないだろうか?
携帯電話やスマートフォンと連動させる、と言うアイディアも有るかも知れない。

おそらくこの様な発想は、「日本限定」になる可能性が高いと思う。
なぜなら、新興国では日本の様な孤家族化社会では無い為、この様なサービスが必要無いと思われるからだ。
最初から「ガラパゴス化した商品」かもしれないが、もっと視点を変えるとワーキングマザーなどにとっては「子ども」が対象になるかも知れないし、場合によっては「ペット」というコトも有るだろう。
「人がいない」コトを前提として考えるなら、「防犯」という発想も生まれるかも知れない。

「テレビは見るモノ」という発想から付属的に取り入れられた、機能であってもその機能の視点を変えることで、「テレビ」そのものの位置づけが変わってくる可能性もあるはずだ。
そんな大胆な発想が、日本の企業から生まれてくるとおもしろくなるのでは?と、期待したいのだ。