日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

そのDM、効果ありますか?

2012-12-03 18:37:36 | ビジネス
12月に入り、様々なDMが送られてくる様になってきた。
ボーナス時期に合わせた、歳末商戦のDMだ。
最近は、月を問わずDMが送られるコトが多いような気がする。
それだけ「モノが売れない」、と言うコトなのかもしれない。

ところで「送られてきたDMを開封する」と言う人は、どれくらいいるのだろう?
「開封はするけど、個人情報部分をシュレッダーし、内容は余り見ないでゴミ箱直行」という方は、どれくらいいるのだろう?
最近、そんなコトが気になってきた。
と言うのも、最近送られてくるDMは「開封るす気にならない」というモノも案外多いからだ。

封書で送られてくる場合、目立つ様に!と言う工夫はされていても、「それで?」というトコロで気持ちが止まってしまう場合が多い。
何かのイベントの案内であったにしても、今週末の催事の案内を今週送られてきても、行く気は起きない。
「行く気が起きる」というのは、よほど催事に魅力がある場合くらいだろう。
と言うのは、週末の予定などはだいたいその前の週には決まっていて、その予定を変更してまで、行きたいと思わないからだ。
例え予定がなくても、週末のんびりと過ごしたい、と思えば催事に行くよりも自宅でのんびり過ごすコトを優先させる、と言う人のほうが多いのでは?

もう一つ感じるコトは、DMそのものが発信者側の自己満足的要素が強くなってきている、と感じるコトが多くなってきたのだ。
DMと言うのは、顧客に対する「プレゼンテーション」であるはずなのに、「とりあえず案内」という、トコロで終わっているようなDMが多くなってきているように感かんじる。
さほど工夫をしているとは感じられない、毎回同じような封筒での案内。
確かに内容は若干違っているにしても、目新しさを感じるコトが無いレイアウトやコピー。
酷いDMになると、封書の宛名書きの基本すらできていないモノもある。
他にも、「上から目線」的な感じを受けるDMもある。
「当社のDMなのだから、見るのは当然」という雰囲気があるDMもある。
この様なDMなどは、開封もせずゴミ箱直行だ。

「DMをつくる」為には、それなりの時間と労力と費用が必要なはずだ。
にも関わらず、ゴミ箱直行のDMが多くなっているのは何故なのだろう?
「DMをつくる」と言うコトが、目的になっているのではないだろうか?
生活者のコトを考えたとき、その提案が必要な人に適切に情報を発信する、と言う配慮というか、気持ちを忘れてしまっているのでは?
とすれば、時間と労力と費用をいくらかけても、効果的なDMだとは言えないはずだし、それだけの無駄な時間と労力と費用を、もっと他のコトに使うコトができるはずだ。

「DMは顧客に対するプレゼンテーション」なのだ。
その当たり前のコトを、忘れてはいないだろうか?