日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

タレントさんたちのペニーオークション騒動に思う

2012-12-15 20:18:51 | マーケティング
ここ数日、メディアを湧かしている話題に「タレントさんたちの、ペニーオークション騒動」がある。
複数のタレントさんたちが、特定のペニーオークションで落札した商品について書き込み、そのオークションに参加を促すと言う内容を、自分のブログにアップしていたが、実は金品を受け取っての「やらせ」であった、と言う騒動だ。
それだけでは無く、一部オークションサイトは「詐欺容疑」があり、関係者が逮捕されているという。

この騒動を知った時、いくつかの疑問があった。
一つは、今でもペニーオークションが大手を振って行われていた、と言う点。
ペニーオークションそのものは、数年前にその入札方法が社会的問題となり、それをきっかけに多くのペニーオークションサイトは、閉鎖されたと思っていた。
ところが、今でもいくつかのペニーオークションのサイトがあり、詐欺まがいのコトまでしていた、と言う事実だ。
利用していた人達の多くは、数年前に社会的問題になった、と言う事実を知らなかったのだろうか?
逆に、知らない世代=10代~20代前半を対象としたサイトだったのだろうか?

もう一つは、そのタレントさんたちの意識的なコトだ。

ペニーオークションサイトを運営している側としては、一つの広告宣伝というつもりでタレントさんに依頼をし、その依頼に応えると言うカタチでご自分のブログにアップしたのだろう。
でも、それによって自分が失うモノがどんなモノなのか?認識をしていなかった、と言う点で驚いている。
なぜなら、ブログという「インターネット上における公開日記」で、商品を勧めると言うのは、タレントさん自身に掛かる責任がとても大きいはずだからだ。
コレが所属事務所経由のコトであれば、その様な仕事の依頼を受けた事務所にも責任が発生すると思うのだが、あくまでも「個人的な日記」では事務所の責任は問うコトができない、と思うからだ。
タレントさん個人の責任で半ば詐欺行為に荷担した、と言うコトになれば、タレントとして築いてきた信用や信頼は、もろく崩れ去ってしまう。

あまたの星のごとくいるタレントさんの一人や二人、消え去ってもそれほど社会的な問題にはならないはずだし、そのくらいの覚悟はタレントという仕事をしている限りは、されていると思う。
であれば尚のこと、この様なコトに対しては慎重になるべきだったのでは?
ブログに掲載したタレントさんとすれば、チョットしたおこづかい稼ぎのつもり、だったのかも知れないが、それによって失う社会的信用や信頼は大きかったのでは?
そこまで考えていない、と言う軽率さは、今後の仕事にも影響するだろうし、少なくともテレビCMなどの様に、タレントさんのイメージが重要視されるお仕事は、CM製作をする側としては、使いたくない、と言う気持ちになると思う。

ただ今は、騒動となっているので注目されているだけで、年が明けたらすっかり忘れ去れてしまうのだろうが・・・。