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選挙結果が別れの決め手だった?未来の党

2012-12-27 19:03:09 | 徒然
衆議院選挙が終わり、1週間余り。
いよいよ「自民党・安倍内閣」が動き出す?
と言っても、明日は御用納め。
本格的に動き出すのは、年明けというコトになるだろう。

さて、その選挙結果を受け「日本未来の党」が分裂する様だ。
元々、小沢さんと嘉田さんとでは、相当考えが違うのでは?と言う気がしていた方も、多かったのではないだろうか?
「選挙に強い」小沢さんの力を借りて、浮動票を獲得できれば良かったのだろうが、逆に小沢さんのイメージが、浮動票を逃してしまったのでは?と、感じている。
なぜなら、小沢さんのイメージというのは古い政治家であって、閉塞感が社会全体を覆いそれを打ち破るような新鮮さと力強さという点では、難しい部分がある様に感じていたからだ。
むしろ、同じ関西地域の大阪の橋下さんと一緒に組む方が、嘉田さんにとっても橋下さんにとっても、メリットは大きかったと思う。

その点では、大阪の橋下さんも東京の石原さんと組んで失敗した!と、思っているのではないだろうか?
名前こそ「維新の会」で橋下さんが主導する政党のような感じだが、そもそも考えが正反対の石原さんと組むことで、関西の政党から全国区にしたかった、と言う焦りのようなものが見え見えだった。

橋下さんに期待したのは、「地方から声を出す」と言う発信力だった。
何も東京の石原さんと組まなくても、地方で起き始めているミニ政党とまとめるコトで、大きな力を持った全国区の政党になったはずなのだ。

今の日本を考えてみると、「東京とその他」と言う構図ができあがってしまっている。
そのため?何が何でも東京を組み込まなくては「全国区」になれない、と思いがちである。
しかし考えてみると、確かに東京には大企業の本社が多くあるが、企業収益を上げている場所というのは、東京では無く「その他地方」なのでは?
言い換えれば「東京=日本の標準」というのは幻想で、「地方=日本の標準」なのでは?

「日本未来の党」の分裂だけでは無く、今回の衆議院選挙は期待された「第三極」がパートナーを選び間違えたコトで、自民党が議席数を伸ばしてしまった、と言うコトなのかもしれない。
目先の票集めばかりを考えた、パートナー選びは選挙での死票を増やしただけではなく、国民の思うコトとは違う方向へと政治が向かう可能性をも与えてしまった。
そう考えると、もっと熟考を重ねて欲しかったな~と、選挙民としては思うのだ。