日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

百貨店よりショッピングモール?

2012-12-25 18:48:49 | ライフスタイル
今日はクリスマス。
街中を歩くと、クリスマスの雰囲気は昨日までだったようだ。
百貨店の洋菓子売り場も、ケーキを買い求めるお客さんの姿は少なく、ショーウィンドーの中にあるクリスマスケーキも、なんだか寂しげだった。
どうやら今年のクリスマスは、23日と24日の連休だったようだ。

実は23日、繁華街へ買い物に出かけた。
行った先は、百貨店とショッピングモール。
同じ休日に、百貨店とショッピングモールのはしごをする、と言うのは余り経験がない。
年末の買い物も目的で買う場所を考えると、この様なコトになってしまった。
と言っても、クリスマスケーキを買い求めた訳でも、クリスマスプレゼントを買いに出かけた訳でもなく、なかなか買いに行けなかった手帳や年末の食材を買い求めて。

百貨店に行くと、さすがに連休というコトもあり賑わっていた。
賑わっているのだが、目立つ買い物客は相対的に年齢が高いようだ。
子育てが終わったと思われる40代後半以上の世代が中心で、おじいちゃん・おばあちゃんが孫を連れてクリスマスプレゼントを買いに来ている、と言う光景もほとんど見るコトはなかった。

一方、ショッピングモールは百貨店以上の賑わいぶり。
22日から小中学校の多くが冬休みに入ったこともあり、家族連れや学生おぼしき若いカップルの姿が目立つ。
ただ、ショッピングモールで賑わっているのはいわゆる「専門店街」だけで、ショッピングモールの主たる大手スーパーの売り場は、百貨店よりも静かな位だ。
夕方の時間帯でも、6時を過ぎないとスーパーへお客さんが流れていかないのかも知れない。
百貨店とショッピングモールとでは、客層が違うのは当然と言えば当然のコトだが、「行く目的」も違うような気がしたのだった。

百貨店に買い物に行く、と言う方の目的は「買い物」。
当たり前のように思えるが、「百貨店へ買い物に行く+α」がバブル景気以前にはあったと思う。
それは「買い物+α」という、期待感というよりも「少しだけ非日常的」という感覚だったのかも知れない。
「買い物の次いでに、百貨店の中にある食堂で食事をする」と言うのは、外食が特別なコトであった時代では、それだけでも非日常的なコトだった。

現在その代わりをしているのが、大規模ショッピングモールなのかも知れない。
百貨店と同じかそれ以上の品揃えの「専門店街」。
海外の有名ファッションブランドは無いかも知れないが、「専門店街」そのものが一つの大きな「街」を作りだすことで、ショッピングの楽しさは十分に楽しめる。
何より小さな子ども連れでも、休憩をする場所が沢山ある。
その一つが「フードコート」だろう。
その昔百貨店にあった「お好み食堂」以上の種類の食べ物が楽しめ、時間的制約も無い。
中には、子ども達が遊べるようなスペースもある。

百貨店そのものの不振は、そんなトコロにあるのかも知れない。