日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

公共事業の内容が大事だと思う

2012-12-22 18:38:12 | 徒然
今月初め、山梨県内にある笹子トンネルで起きた、屋根の崩落事故。
記憶に新しいトコロだと思う。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするのは、当然のコトだが、この事故はもう一つ大切なコトを教えてくれたような気がする。

日曜日に行われた衆議院選挙。
ご存じの通り、議席数としては「自民党圧勝」という結果となった。
この結果を受け、安倍さんは「景気回復の為にも、公共事業への投資を積極的に行いたい」という内容のコメントを発表している。
この発表の前から一部週刊誌では、「自民圧勝、大幅な公共事業復活」という内容の記事を掲載していた。
まさに、週刊誌の記事通りとなったわけだが、「公共事業」と言っても、コレまでの様な「道路や橋を造る」という公共事業だとすると、無駄な公共事業となってしまうのでは?と言う、懸念を持っている。

これまでの「公共事業」というのは、「道路や橋、新幹線や大きな建物を造る」という内容がほとんどだった。
それらの「公共事業」は、東京など都市部にある大手ゼネコンが請け負い、大手ゼネコンの下請け・孫請けのようなカタチで、建設予定地にある地方の業者が工事などを担当していた。
確かに、一時的には地方の雇用は生まれるが、その工事が終了してしまえば、雇用そのものも無くなってしまう。
いつまで経っても、安定的雇用に結び付くコトはない。
それが、地方にとって大きな問題でもあったはずだ。

上述した「トンネル屋根崩落事故」の原因となった維持管理というコトを考えると、まさに「地方に直接発注すべき公共事業」なのでは?と言う気がしたのだ。
道路や橋などを建設すれば、必ず維持管理という問題が出てくる。
今回の崩落事故も、ボルトの緩みなどの見落としが原因ではないか?と言われている様だが、もし、地方の業者が頻繁に維持管理をしていたら、この様な事故は起きなかったかもしれない。

今回のような事故が起きると、全国一斉点検のようなコトが行われるが、大切なコトは定期的に見落としがないように行われる、と言うコトだと思う。
これまで自民党が主導して造ってきた「道路や橋」など、そろそろ老朽化してきているモノもあるのでは?
とすれば、地方の業者に直接維持管理事業を発注し、地方での安定的雇用に結び付けながら、地方の活性化を目指す、と言う位の考えが無くては国民からの支持は得られないような気がする。
少なくとも、安倍さんが掲げた「物価上昇2%」を目指す為にも、地方での安定的雇用と活性化が必要なのでは?

「人からコンクリートへ・公共事業」というのであれば、その内容が重要だと思うのだ。