日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

町工場VSフェラーリ

2012-12-24 18:13:17 | スポーツ
昨夜、ネットでニュースサイトを見ていたら「下町ボブスレー 初の実戦で優勝」と言うモノがあった(ニュース映像をyoutubeにUpしたモノ)。
このニュースを聞いて、日本の町工場の底力のようなものを感じた。

ご存じの方も多いと思うのだが、ボブスレーをはじめとするウィンタースポーツのソリ競技で使われるソリのほとんどは、海外のもの。
特にボブスレーなどを製作しているのは、モータースポーツ・F1でおなじみのフェラーリなどだ。
フェラーリとボブスレーというと、何となくちぐはぐのような気がするのだが、高速スピードを競う、と言う点では共通するモノがある。
ボブスレーなどのソリを作る技術がF1に活かされている、と考えるべきなのかも知れない。

ところが、日本の自動車メーカーさんはこの様なコトに興味が無いのか?余り積極的では無い様だ。
実際のトコロは判らないが、国産のソリというのは聞いたコトが無い。
そのために、ボブスレーだけでは無くソリ競技の選手達は、そのソリの調達から大変な資金難に陥っている、と言う話も聞いたコトがある。
日本の自動車メーカーの技術を持ってすれば、フェラーリに対抗できる位のソリができそうな気がするのだが・・・ただ、日本の自動車メーカーそのものが、F1レースから撤退しているコトを考えると、スピード以外のHV車やEV車などへ特化したクルマづくりを考えているのかも知れない。

今回ボブスレーを作った大田区の町工場集団は、逆に自分たちの持っている高い技術を集めルコトで、フェラーリに対抗しようとしている。
ある意味、自分たちの持っている技術の高さを世界にアピールする為のソリ作り、と言うコトなのだと思う。
結果国内での結果ではあるが、初優勝を飾るコトができた。
これは、大きな自信になったのではないだろうか?
町工場自体は、大手企業の下請け・孫請けのような存在かも知れないが、集まるコトで大きな力を発揮するコトに成功しているからだ。

F1参戦は無理だとしても、技術の集約によるモノづくり基地として、海外の企業などが積極的に動き始めるかも知れない。
そうなれば、大手企業の下請け・孫請けでは無く、技術の集積企業として町工場が復活する可能性もあるのでは?
そんなコトを感じさせる年末の嬉しいニュースだった。