日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

初めて知る、消えたサービス

2012-12-30 20:14:46 | ビジネス
Yahooのトピックスに、マイナビニュースの「2012年に消えた家電製品・サービス」が取り上げられていた。
マイナビニュース「2012年に消えていった家電製品・サービス」

この中で取り上げられている、日立の薄型テレビ「WOO」などは、新聞などにも大きく取り上げられた、生産中止となった家電製品だろう。
今や世界で販売されている薄型テレビの主流は、韓国企業になりつつある、と言うのはご存じの通り。
薄型テレビをはじめとする液晶画面にこだわり続けたシャープなどは、経営不振に陥ったコトを考えると、日立の判断は正しかったと言うコトになるのだろう。
他にも白熱電球などの生産中止などがあるが、今後LED照明が主流になっていくと考えられるコトから、自然の流れなのかも知れない。
ただ、LED照明が主流になるにはまだまだ時間が掛かるのでは?と思っている。
と言うのも、現在一般発売されているLED照明は電球型が中心で、家庭の多くの照明として使われているシーリングライトには対応できていないからだ。
もちろんLEDのシーリングライトも発売されてはいるが、それの取り替え用となると、家電量販店などでは販売されていない。
違う見方をすれば、LED照明の製品の充実はこれから先というコトになると思う。

そんな記事の中で、私が知らなかったサービスがある。
「muPass」と呼ばれたサービスだ。
マーケターとして恥ずかしい話なのだが、このサービスそのものに興味も関心も無かった為、サービスの内容はもとより、サービスが開始されたコトも知らなかった。当然、サービス終了も知らなかった。

ネットで検索をしてみると、このサービスに対応できる商品を発売をしていたのは、目覚ましや一部の電気炊飯器程度。
確かに、お気に入りの音楽で目を覚ます、と言うのは一日のスタートとして気持ち良いコトだとは思うのだが、お気に入りの音楽そのものが、日々変わる方も多いと思うし、朝起きた気分と目覚ましの音楽が合わない、と言う場合もあるのでは?
それよりも疑問だったのは、ご飯が炊けたアラーム音の代わりにお気に入りの音楽が鳴ると言うのは・・・。
一見楽しそうな気がするが、多くの人はその様なコトを希望していたのか、甚だ疑問なトコロがある。
個人的には、終了して当然と言う気がするサービスなのだが、気になったのは「どれくらいの人達がこのサービスを利用していたのだろうか?」という点だ。

「muPass」と言う発想は、面白いと思う。
思うのだが、使い手となる生活者のコトを考えたサービスであったのか?と言う点で疑問があるし、終了しても仕方の無いサービスだったのでは?と、感じている。
提供するのであれば、もっと違う先があったのでは?
例えば、介護をしている家庭など向けに、スケジュール管理代わりに音楽を流すなどだ。

今年も様々な製品やサービスが生まれ、消えていった。
来年は、ワクワクさせてくれるどんな製品やサービスが生まれるのだろう?
そう思うと、新しい年が楽しみになる。