日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

一年の感謝を込めて

2012-12-31 20:31:55 | 徒然
今年もあと僅か。
昨年の「東日本大震災」の影響から脱却するまでには、まだまだ多くの時間と様々な人の力と知恵が必要だと感じた一年だったように思う。
特に「フクシマ事故」に関しては、未だ先が全く読めない状況にある。
そんな中、多くの国民は「脱原発」と言うよりも、滋賀県知事の嘉田さんの「卒原発」が必要だと感じているにも関わらず、政権を奪取した自民党は原発容認へと動き始めている。
せっかく「電力を中心としたエネルギーのあり方」を考え直す絶好の機会を、みすみす見逃すと言うのは、残念な気がする。
「エネルギー政策」と言う点で、世界をリードする機会でもあったはずなのだが・・・既成概念的発想の強い自民党では、難しいということなのだろうか?

もう一つ今年感じたコトは、「農業は観光になるのでは?」というコトだった。
今年は、父の用事で例年よりも帰省するコトが多く、用事が済んだあと実家周辺の地元の食べ物を頂く機会に恵まれた。
その中で感じたコトは、生産量が少なく都市部へ出荷するコトができない食材が、地方には多いと言うコトだった。
昨今の「お取り寄せブーム」で、全国の美味しいモノを自宅で楽しめる時代になったが、それでも地方に行けば、地元でしか味わえない食材が数多くある。
しかも、ネットや雑誌に取り上げられるコトもほとんど無い。
理由は、上述した通り「生産量が少ない」為だ。
生産量が少ないのであれば、増やせば良い、と言う考えが当然あると思うのだが、その生産量そのものを増やすコトができない様々な事情がある。
例えば「農地そのものが限られている」とか、「絶滅寸前の伝統野菜」などの理由だ。
それは、何も私の実家がある山陰に限ったコトでは無く、その地方に行かなくては味わえない野菜をはじめとする食べ物が、日本全国には沢山あるのでは?と言う気がしたのだった。

そんなコトをいろいろ考えながら迎えた大晦日。
共通して感じているコトは、「地方から元気にならないと、日本は元気にならない」というコトだった。
そしてその動きは、ほんのわずかだが生まれ始めている様に感じている。
「霞ヶ関」という中央の発想では、自分たちの特化できるモノ・コトを生かし切れないのでは?と言う感覚で、動き始めた人達がいる様に感じた一年でもあった。
その動きはより拡がっていくのが、来年以降かも知れない。
面白いコトに、その中心となっているのは20代、30代という若い世代。
それをサポートしているのが60代、70代という、「孫と祖父・祖母が一緒」ということ。

果たして来年はどんな年になるのだろう?
いろいろなコトを教えて下さった方々。
拙ブログにお越し下さった方々、コメントを寄せて下さった方々・・・様々な方々から教えて頂くコトが多い一年であった。
感謝を込めて、ありがとうございました。
そして素晴らしい新年をお迎え下さい。