日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

コンビニの通販カタログ

2012-03-05 20:57:21 | ビジネス
毎日ではないにしても、相当高い頻度で行くコンビニ。
そのコンビニの雑誌売り場に、「コンビニオリジナル通販カタログ」がある。
随分前から気がついていたのだが、なかなか手に取ることがなかった。
きょう、チョッとした用事がありコンビニに立ち寄った時手にとって見ると、通常の通販カタログともネット通販のサイトとも違う、内容にチョッと興味を持った。

「通販」のヒット商品には、ある共通点がある。
ご存知の方も多いと思うが、
1.重いもの
2.かさが大きいもの
3.人に余り知られたくないもの
これらの要素がある商品が、いわゆる「通販のヒット商品」と言われる。
もちろん、通販のスタンダードと言われる、洋服などのアパレルなどもあるのだが、実はこのような商品のほうが人気が高い。

10年以上前の「重く、かさが大きく、人に知られたくないもの」と言えば、いわゆる「美容器具」や「運動器具」などだった。
雑誌などの中ほどや漫画雑誌の巻末近くにある通販商品と言うのは、大体この様な種類のものが多く、「一体誰が買うの?」と思う人も多いかも知れないが、このような広告を見て購入する人はとても多い。
だからこそ、年間を通して同じような商品の広告が同じ場所に掲載されている。

ただ、コンビニの通販カタログはこのような商品ではない。
いわゆる「介護用品」などだ。
確かに介護用品は「重く、かさも大きい」ものが多い。
「人に知られたくない」と言う気持ちの部分は、それぞれだと思うが、日本では「介護」と言うと前向きなイメージは無いと思う。
介護する人が「知られたくない」と思うというよりも、世間的イメージに影響されているような気がしている。

そのような「介護用品」のカタログを何故コンビニが扱うのか?と、考えると、おそらくコンビニという場所だからなのでは?と言う気がする。
「介護用品」をどこで買えばよいのか?と、考えた時、ドラッグストアーなどが思い浮かぶと思うが、男性がドラッグストアーで介護用品を買う姿と言うのをほとんど見たことが無い。
だからといって、男性が介護をしていないわけではない、
その「男性が介護用品を買う」と言うハードルを低くしているのが、コンビニなのでは?と言う気がしたのだ。
コンビニという、昼夜問わず人がいる場所に何気なくカタログがおかれることで、逆に人目を気にせずに、カタログを手に取ることができる。
カタログ自体とても薄い、と言うのも手に取りやすい理由だろう。
何より、コンビニの雑誌売り場は、立ち読みに夢中になっていて、他人のコトなど気にしている人はほとんどいないはずだ。
その意味で、なかなかのトコロに目をつけているな~と、感じたのだった。

もちろん、一般的なアパレルのカタログもあり、こちらは全国の系列店の女性がモデルとなって登場していた。
「親近感」もまた、コンビニ通販カタログのポイント、と言うことだろう。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。