毎日新聞のWebサイトをチェックしていたら、「あ!そうなのか?!」という記事があった。
毎日新聞:ジャニーズタレントのテレビ出演「絶対に影響が出る」その番組は
この問題が大手メディアに取り上げられるようになってから、ある音楽番組は終了だろう、という話がネットニュースなので取り上げられていた。
現在我が家にテレビが無いこと。そして元々音楽番組をテレビで視聴していなかったこともあり、終了するとうわさされている音楽番組に、ジャニーズ事務所がどれほど貢献をしていたのかは知らない。
そもそもジャニーズ事務所の男性グループの歌唱が、上手い!と思ったコトはほとんどない為、さほど気にもしていなかった、というのが本当のところだ。
とはいえ、K‐POPの男性グループに多大な影響を与えたであろう、と想像できる数々のジャニーズ事務所の男性グループの存在を考えれば、今のように音楽番組そのものが数えるほどになってしまった現在、番組終了は活躍の場が無くなることになるのだな~と、漠然と思っていた。
しかし本当のところが逆らしい。
毎週のように、ジャニーズ事務所の男性グループの出演枠を押さえていたので、その「出演枠」が空白になってしまう為、番組制作に支障をきたすだろう、ということらしい。
とは言え、音楽番組ならインディーズなどで活躍しているミュージシャンを積極的に出演させれば、それはそれで新鮮な番組となるのでは?と、思う。
しかし、より問題なのは「ドラマ」だろう。
3か月を1クールとし、制作されるテレビドラマが主流となっているので、今は丁度「秋始まりのドラマ」の順次放送開始、というタイミングなはずだ。
「秋ドラマ」に出演しているジャニーズ事務所のタレントさん達の今後の扱いをどうするのか?という、問題が出てくるだろう。
既に撮影が始まってしまっているので、出演者の差し替えがそう簡単に行えるのか?という、ことになる。
そしてより問題なのは、既に出演者が内定しているであろう「冬始まりのドラマ」だろう。
ドラマの撮影そのものは、3か月余り続くと言われているので、冬始まりのドラマの出演者も、ほぼ決定しているはずだ。
1クールでジャニーズ事務所のタレントや俳優さん達がどれほどいるのかわからないが、端役を入れても相当数なのでは?と、想像する。
だからこそ、ジャニーズ事務所側はテレビ局に対して強気に出ることができたのだろうし、テレビ局側は必然的に「忖度」をするようになったのだろう。
ジャニーズ事務所とテレビ局の力関係が「秋始まりのドラマ」と「冬始まりのドラマ」の出演者(特に主役級)によって、分かるようになるかもしれない。
今回の件は、タレント本人の不祥事や病気によるものではない。
事務所が、問題を起こしているのだ。
被害者心情も考えれば、所属タレントの出演自粛ということも考えられるだろう。
何より、事務所に所属しているタレントさんを起用していた各企業のCMが、どんどん打ち切られ始めている。
現在開催されている、ラグビーW杯フランス大会のアンバサダーに起用された、櫻井翔さんについても、仏高級紙「ル・モンド」が「ふさわしくない」と疑問を呈している。
今更、変更ができるとは思えないが、何等かの対応を日本ラグビーフットボール協会が行わないと、「日本ラグビー」のイメージを損ねてしまう可能性もある。
選手たちがいくら好成績を収めたとしても、「故人とは言え、日本は性加害者に対して甘い国」というイメージを与えてしまう可能性がある、ということなのだ。
「アイドルだけ」を目指していた路線から、SMAPの登場によりジャニーズ事務所に所属しているタレントさん達は、活躍の場を広げることとなった。
その活躍を支えたのも、やはりテレビ局だったはずだ。
そのような「持ちつ持たれつ」の関係が、崩れればテレビ局側にもそれなりの影響が出る、というのは想像できる。
リアルタイムでのテレビ視聴が減りつつある中、テレビ番組制作そのものを考える時期なのかもしれない。