■２０９系撮影紀行
２０９系と聞くと少なくない方はドイツHDW社製の輸出用２０９型潜水艦を連想されるかもしれないが、本日特集するのは京浜東北線の２０９系電車である。
終戦記念日が近付き、原爆投下に関する特集がマスコミなどで多く放送される中で、北大路機関としては、許さないことは容易であるが、許すことは容易ならざることであり、平和構築の実現には、糾弾よりも和解が重要であるということ、そして時代であった、ということだけを記載するに留めたい。
京浜東北線、山手線撮影。これは６月２３日に、所要あって、横浜、新大久保、池袋に行く必要があり、その移動の際に撮影したものである。まず乗車したのはＥ２３１系電車。２０００年から導入が進められた車輌で、この先頭車輌から写真撮影を実施した。
１９９３年より京浜東北線や南武線を中心に導入が進められた車輌で、国鉄民営化後に大規模に導入された、この２０９系電車をもって、ここからの車輌群を新系列車輌とするようだ。初めてこの車輌の写真を観た際、小生はこの白い外枠の形状にかなり先進性を感じたものだ。
Ｃ．ジョニー氏のＢｌｏｇ６月２１日記事の表現を借りれば“コスト半分、寿命半分”というのがコンセプトの車輌で、間もなく淘汰が始まるとのこと。
考えてみると、Ｃ．ジョニー氏の６月２１日掲載の記事を読み、早速というか６月２３日に２０９系を撮影していたことになる。
この２０９系電車は、国鉄時代から引き続き生産されていた２０５系電車から交代するかたちで導入されたもので、現在では最新型の３１００番台の車輌が導入されている。ただ、かなりデザインが変更されており、原型の２０９系を見られる期間は長くないのだろうか、小生以外にもカメラを向ける人が少なからず居た。
２０９系電車と、向かい側からＥ２３１系５００番台の車輌が向かってくる。Ｅ２３１系０番台の車輌は、山手線などで２０５系電車と入れ替わり多数が運行されている。気がつくと山手線の顔というべき２０５系も大分代替されており、同じく中央線快速で活躍した２０１系も中央線から姿を消しつつある。
Ｅ２３１系５００番台電車。山手線向けに、２００２年より導入が開始された比較的新しい電車であるが、従来の２０５系電車では、加速性能や減速性能などで見劣りするようになり開発された車両である。ウグイス色の帯が、山手線を走っていた２０５系を彷彿とさせる。
首都圏交通において重要な位置づけをうける山手線は、各駅停車が多く、同時に過密なダイヤによる運行という位置づけであり、更に多くの輸送能力が求められる。従って、片側６扉方式を採用し、更に座席は全て折畳式、始発からラッシュ時が終了するまでの間は座席を使用しないことで、輸送能力を高めている。
山手線のダイヤを物語る一枚。よくみるとこちらに向かってくるＥ２３１系５００番台の後方には、後続のＥ２３１系５００番台の車輌が顔をのぞかせている。これだけの運行本数でもラッシュ時には混雑するのであるが、少なくともこの時間帯は休日ということもあり、車内から撮影するほどの余裕はあった。
２０９系５００番台の車輌。１９９８年より導入が開始され、総武線、中央線から導入が開始され、京浜東北線でも運行されている。２０９系列ということで、デザインとして共通点は多いが、やはり別物である。窓が開閉式になった点があるが、旧式化した車輌の故障頻度が高まり、緊急調達されたという経緯があるようだ。
２００７年度ローレル賞受賞車輌、Ｅ２３３系電車。２００６年より導入され運航を開始した、文字通り最新鋭の車輌である。中央線快速用に用いられている他、一部は京浜東北線でも運行されている。更に東京メトロ路線などでも使用が計画されている、新時代の車輌である。
Ｅ２１７系。車体には湘南カラーと呼ばれる塗装が施されている。小田原熱海方面と東京を結ぶ路線で、１１３系と交代するかたちで運行されている。２０９系と同時期である１９９４年より導入が開始され、総武線・横須賀線から順次その勢力を広げていった。
このようにＪＲだけでも、首都圏の巨大な通勤輸送を支えるべく、多種多様な車輌を投入し、日々、活躍している。
ＨＡＲＵＮＡ
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