■新造潜水艦 海をゆく
24日、IHIマリンユナイテッド横浜工場において16DDH、ヘリコプター護衛艦“ひゅうが”が進水式を迎えた。さて、進水式を経て艤装が終了すると、艦艇は海へ公試へ向かう。本日は、潜水艦の公試について撮影したものを掲載したい。
SS600、新潜水艦“もちしお”は、2006年11月6日、川崎重工神戸造船所いおいて進水式を迎えた“おやしお”型潜水艦の11番艦である。水中排水量は3500㌧、全長82㍍で、通常動力潜水艦としては世界でも最大規模にはいる大型艦だ。詳しい人によれば、この水飛沫から、速力的には全力公試らしいとのこと。
今回撮影した写真は、今月上旬に行われた大阪湾展示訓練に向かう途上、偶然撮影したものである。展示訓練に参加する練習潜水艦と思い撮影した後、良く見てみたら書かれていた艦番号が600であり、最新潜水艦であることが判明したというわけだ。手前の水上艦は、訓練支援艦“くろべ”。
こちらは展示訓練に参加した“ゆうしお”型潜水艦。“おやしお”型潜水艦は、“うずしお”型、“ゆうしお”型、“はるしお”型と続いた涙滴船型から、葉巻船型へ改め、平面アレイソーナー、無反響タイルなどを採用した新世代潜水艦である。なお、就役すると、写真の“ゆうしお”型のように艦番号や艦尾の艦名は秘匿上消される。
この艦番号は、600番台が掃海艇の番数であることから、SS501に戻るのか、SS600となるのかが一部で話題となったが、SS501の番号は、恐らく今年、進水式を迎える2900㌧型AIP(Air Independent Propulsion:非大気依存型)潜水艦のネームシップに譲られることとなったようだ。
HARUNA
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