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陸上自衛隊下志津駐屯地創設52周年 高射学校つつじ祭 部隊整列編

2007-08-13 23:47:19 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■下志津駐屯地祭2007

 陸上自衛隊高射特科職種、部隊運用研究や教育体系の頂点にある下志津駐屯地の高射学校、本日は、駐屯地創設記念行事に関係する部隊の入場と式典、指揮官巡閲の様子を掲載したい。

Img_9726  高射学校とは、簡単に記せば今月末に控える富士総合火力演習は、普通科、特科、機甲科職種の学校である富士学校により行われるが、その高射特科版が高射学校である。また、富士総合火力演習に、87式自走高射機関砲などの装備が参加しないのは、富士学校とは別に高射学校が置かれている為である。

Img_9700  観閲行進に向けて待機する各種装備を見学しているうちに、いよいよ部隊入場が開始された。中方管区行事では、荷物などを用いた席取は歓迎されない為、小生も撮影位置を確保せず、装備品の周りを回っていた為、立体席は既に満員であった。この為、会場の観閲行進進行方向下りのあたりに撮影位置を確保した。

Img_9766_1  整列した高射学校の隊員。文字通り、高射に関する先端教育を受ける隊員たちである。隊員の装備する小銃は、みたところ全て64式小銃であったのが印象的で、戦闘職種である高射特科も、小銃までは新型がいきわたっていないような印象を受けた。

Img_9713_2  指揮官の入場に際し、中隊旗を掲げて応える隊員たち。師団や旅団の高射特科大隊に配属され戦場防空を担当する隊員、そして方面隊の高射特科群や高射特科団に配属され、要域防空を担当する隊員は、編成上つながりはないものの、こうした教育体系の中で、絆と連携を培ってゆく。

Img_9723  指揮官による部隊巡閲の様子。車上より部隊を巡閲するのは、3月30日に新学校長として着任したばかりの高射学校長平野陸将補。陸将補とは、旧軍や各国では少将にあたる。指揮官に対して、中隊旗を掲げ、敬礼する隊員に、指揮官も敬礼で応える。

Img_9732  訓示の様子。高射学校旗と共に直立不動の隊員が訓示を聞く。昨今の高速化し、捕捉が困難と成る航空脅威に対して、一刻も早く新装備である中SAMを用いた運用戦術を開発し、使いこなすことが高射学校に課せられた使命である、平野学校長は力強く隊員へ訓示した。後方には、習志野より展開した航空自衛隊のペトリオットミサイルがみえる。

Img_9735  訓示、祝辞が終わり、観閲行進準備へ、の号令が響く。整列を解き、小銃を手にした隊員が整然と駆け足で待機車輌へ向かってゆく。それに呼応するかのように音楽隊の演奏が始まり、駐屯地の各所で、車輌のエンジンが回転を始めてゆく。

Img_9748  観閲行進へ向けて式典会場へ到着した87式自走高射機関砲。勢いよく回転するレーダーは、傍目からも頼もしい。こうして式典は、観閲行進へと進む。次回は、各種車輌が続々と登場する観閲行進の様子を掲載したい。お楽しみに。

HARUNA

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