goo blog サービス終了のお知らせ 

北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和二年度十二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2020.12.19-12.20)

2020-12-18 20:10:00 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 クリスマスと上皇誕生日がいよいよ来週となりますが、やはり自衛隊関連行事は行われません。そこで本日は懐かしい木更津航空祭の写真とともに最新の話題を。

 百里基地において12月15日、F-4ファントムの部隊運用が遂に終了しました、のこるは岐阜基地で2021年初頭まで運用が維持されます。一方、今週は日本海側の降雪と新潟群馬での豪雪が自衛隊災害派遣を要請する規模となっており週末に掛け再度豪雪の予報があり、予断を許しません。しかし、やはり今週一番の関心事は、COVID-19感染拡大でしょう。

 ワクチンが完成したならば国際航空貨物路線を通じて素早く成田や関空に届き、日通に佐川とヤマトから自衛隊まで動員した大空輸作戦が始まる、こう考えていたのですが、アメリカが第二次世界大戦以来最大の、イギリスがノルマンディ上陸以来最大の輸送作戦により、既にイギリスでは12万5000名が接種した一方、日本国内の対応は何とも他人事だ。

 ファイザー社製ワクチンの緊急使用許可がアメリカで間もなく出される見込みです。既にアメリカでは600カ所で先行接種されました。これを受けアメリカのペンス副大統領は公開接種を夫妻で行うとしており、また25万人分が来週にも発送開始となります。EUでも早ければ21日にも認可するとともに、27日から29日にかけ欧州で接種が開始されます。

 これはアメリカABCが本日18日日本時間朝に報じたもので、一方同じ報道ではアラスカ州において医療従事者2名にアレルギー反応が出たとの事で、これはワクチンの広範な接種を妨げるものではないとしているものの、過去に重大なアレルギー反応が在り治療薬を持ち歩いている場合には念の為接種を避ける様、アメリカ食品医薬品局は勧告しています。

 ファイザー社のワクチンはアストラゼネカ社製ワクチンの様な超低温で輸送を行う必要があり、ロイター通信によれば過度に低い温度でも効力が無くなるといい、接種後に倦怠感や筋肉痛といった反応が高い確率で確認されています。アメリカ食品医薬品局の判断は、こうしたものと差し引いても、接種を中止するよりCOVID-19の危険性が高いとしました。

 アザー厚生長官はアメリカ供給を急ぐべく国防生産法を適用し、緊急増産を継続するとしています。超低温での輸送、ファイザー社製ワクチンはマイナス70度という超低温での輸送が必要とされていますが、ロイター通信によればカリフォルニア州でのワクチン保管において保管庫がマイナス80度まで低下するトラブルがあり、使用できなくなったとのこと。

 日本国内でのワクチンでは、NHK本日0429時の報道において、厚生労働省へ本日18日にもファイザー社製ワクチンの日本国内使用申請が出される事となり、新型コロナウィルスワクチン申請は日本国内では今回が初めてとなります。このワクチンは日本国内では既に治験が行われていますが、薬害への懸念となるような事例は幸い報告されていません。

 モデルナ社のワクチンはアメリカの食費に薬品局が20名の専門委員総員一致で緊急使用を認めており600万名分が数時間内の許可を見越して出荷準備を進めています。18日に第二のワクチンとして緊急接種されるといい、アメリカでは24時間で3600名が死亡し既に30万以上が死亡する中の緊急認可、ファウチ博士は発症患者に対しても有効と発言しました。

 2021年6月までに6000万人分の供給が厚生労働省とファイザーとの間で基本合意している、との事ですが、アメリカが国防生産法を適用し緊急生産分を自国内において確保している為、半年後の基本合意というものが、どの程度確実に確保されるかは不確定要素となるのでしょうか。厚生労働省はアストラゼネカ社との間でもワクチン確保を進めています。

 日本国内での新規感染は17日に初めて一日の感染者数が3000名を超えており、これは春の第一波や夏の第二波と比較しても極めて高い水準となっており、一刻も早いワクチン接種開始を行うか、ロックダウンを上限とした厳しい対策の実施による感染拡大阻止を行うか、何れかの選択肢を採らなければ、一般病床での重篤患者治療を強いられる事となる。

 日本国内でのワクチン接種は、現行法では国民の努力義務と位置づけ、指定感染症に対して実施されるワクチン強制接種は行われない事となっていますが、6000万人分のワクチン確保とともに、何処で如何にして接種させるかは、先ず各家庭にワクチン接種クーポンを郵送し、事前予約を行った上で指定場所において接種を行う、という方針で臨むという。

 接種はどの病院で行うのか、狂犬病集団予防接種のように役場で行うのか、小学校での集団予防接種の手法を用いるのか、全国民への接種を行うのですが注射は医療行為である為に接種要員は充分であるのか、実のところ切迫感は、ワクチン接種の遅れよりも国内報道ではGOTOトラベル停止や首相会食への避難など、何か報道の視点が不可思議と感じる。

 mRNAワクチン。政府とマスコミはもう少し、このCOVID-19に関する新型ワクチンの新方式であるmRNAワクチンの科学解説を充実させてほしい、こう切望するところです。mRNAワクチンは聞きなれないだけに憶測と誤解が勝手に独り歩きしています、欧州では外国の良くわからない技術であり、信用できない、と市民の発言が日本で報道されてゆく。

 mRNAワクチン、しかし欧州でよくわからない外国の技術と報道され、日本で放映されているのですが、何処の外国かと云えば東京大学と東京医科歯科大学が抗がん剤研究と新型ウィルスに応用できるワクチン技術として、従来の生ワクチンに代わる安全なワクチン技術として開発したものが、mRNAワクチンなのですね。欧州からは外国でも日本の技術だ。

 mRNAワクチンが安全だと理解される背景には、従来の生ワクチンは薄めた原種ウィルスを使用しており、例えば天然痘でジェンナーの牛痘ワクチン開発前の希釈種痘では致死率2%という危険が。mRNAワクチンはCOVID-19のウィルスを全く使用せず免疫効果を獲得できるものなのですが、ここを政府とマスコミは分り易く時間を割いて解説してほしい。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする