北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】平野神社-観桜,AI人工知能時代の文章表現の難しさを音楽に喩える

2023-04-19 20:20:59 | 写真
■二〇三〇年代への期待
 現代は特にデジタルの世界では大量生産大量消費の時代となっています、北大路機関も大量に撮影し大量に文章を作成し可能な範囲で紹介する。

 平野神社の写真と共にAIについて考えた話題ばかりを紹介しているのですが、これは先日夜桜を見ようと週末に探訪した際に演奏会が行われ喧騒が予想されたことで、しかし電子楽器の演奏音はなにかデジタルだが複製性が高くてなあ、と考えた際に着想したもの。

 東本願寺でも今年は間もなく演奏会が行われるのですが、昔はどんな音楽が奏でられたか、今は過去の気象状況などをデータから再現できる時代、すると遠くない将来に1000年前の京都を電子空間である程度正確に再現できる時代は来るのだろうか、とも思うのです。

 音楽表現学会の大会は今年、ここ京都で挙行されます。北大路機関の文章は、といいますか政策提案は広域師団と装甲機動旅団遠征機動旅団や地域配備師団ミサイル連隊、新しい88艦隊や大型航空団論など、多少個性的な、言い方を変えれば狂ったところがあるのです。

 音楽的、という訳ではありませんが、感性と間口と知識の土台を幅広く構築することで無理やり、歴史的な事例を学際的に結びつけるというか縛り付けて、整体の際に肩甲骨と僧帽筋を圧してもらった瞬間や、庭園を見ている時間帯等に瞬間にこう着想するものが多い。

 アマデウス、ここでふと思い出すのは1984年の映画アマデウスです、モーツアルトの天才性に嫉妬する音楽界の巨人で天才の一人であるアントニオサリエリとの関係を描いたミュージカルをミロスフォアマン監督が映画化したものです、この映画は素晴らしく好きだ。

 人工知能はベートーベンの新曲を学習により作曲することができる、NHKでは随分前にAI研究の一環として紹介されたものなのですが、映画アマデウスではモーツアルトが友人たちとの酒宴で自曲をバッハ風やハイドン風にコラージュし演奏する描写がありました。

 ベートーベンのAI版というのは、こうしたコラージュで成り立つものなのかもしれませんが、しかしベートーベンの手紙などが限られていることから研究者が探し続け一つ発見されればオークションで10万ドル以上で落札されるほど希少的なものとなっています。

 書簡や発言や影響を受けた作曲家た影響を与えた文化人や当時の社会風景と楽器の当時の特性や社会情勢、曲の政治性と発表する空間の音響や鑑賞客層、ここまでAIに学習させて初めて、コラージュではなくベートーベンの曲を新たに作曲できるのだろうなあ、と。

 モーツアルトも大量に作曲するも、当時の羊皮紙では執筆し後世に残すことができたものは少なく、もっともモーツアルトさんは短命でしたので更に厳しいという点を加味するのでして、要するにAIは人工学習するものゆえ、現存しない試行錯誤は学習できない。

 ビックデータを解析し、ベートーベンの生まれてから晩年に至るまでの世界を電子空間上に再現し、電子クローンのようなものを再現することができれば、試行錯誤の仮定も研究できるのでしょうが、それはおそらく本能寺の変の真相をAIが再現するよりも難しい。

 大量消費の時代、しかしふと気になるのは、大量消費の時代に高品質な音楽や、北大路機関の場合は写真か、そして文章が求められるのか、紙の書籍にでもしないかぎり、こうした文章は100年はもちろん、10年先に残すことも難しい、いわゆる大量消費型の文章です。

 こうは思うのですが、2005年とか2006年に執筆した記事が、検索によりいくつか急にアクセス数が急上昇することもありますので、すると人が書いた高品質な文章を目指せば、少なくとも十数年前の文章も顧みられることはあるのか、と考えを改めたりもするのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】平野神社-観桜,デジタルカメラとともにデジタルの未来を考えつつ

2023-04-19 20:00:39 | 写真
■難しいAIとの付き合い
 毎年思うのですが撮影する膨大な写真とともに説明する文章の作成が追い付きません。

 平野神社の桜満開特集、平野神社の話題を先日の大雪の際に雪景色とともに掲載しましたので、新しい話題を書くよりもまあ日常的な話題とともに情景を紹介するところなのですが、そこでAI人工知能がもう少しWeblog文章を手伝ってくれるかという話題です。

 AIは役立っているか、と問われますと今木皇大神と久度大神と古開大神と比売大神という祭神の歴史ではなく、AI頑張ってほしいよねえ、という文章の方が作成が簡単ですので、AIの話題を扱うことで平野神社の話題に代えるという意味で役立っているかも、と。

 AI生成によるイラストの生成は、昨年その存在を知りまして、要するにイラスト投稿サイトなどが“AI生成”とカテゴライズし識別を容易としてくれているのですが、最初はそういう画風の人が居るのか、と思ったものでした。しかしAIが描いていたとは驚いた。

 榛名さん、と表現しますと昨今は艦隊これくしょん作中の高速戦艦榛名さんを思い浮かべるという、そのAI生成のイラストを見ますと、最初はデジタル描写により人が描いたのではないか、と見間違えたのですが、AIによる描写が可能と聞いて時代の変化を感じる。

 摩耶さんのAI生成イラストはまだ少なかったのですが、その上でいろいろと見ていますと、榛名さんと金剛さんのキャラクターの違いを人間が、つまりイラストレーターや絵師さんが投稿する際、仕草や表情や姿勢に個性を反映させているものなのですが、AIさんは。

 金剛さんと榛名さんの、作品における発言は限られているものですし、膨大な二次創作には正確にもR18的な要素を含んだものであっても、人物像の芯は通っている、ある種の共有知に基づく知的集約の上で作品世界を構築していますがAIさんにはまだそれがない。

 掲示板などでの情報交流や二次創作の芯の部分も含めてAIさんが学習した場合にはもう少し描写力が変わるのでしょうが、目の色やかたちなどで、榛名さんと瑞鶴さんが同じような、絵の個性の共通点となっていまして、これを知ると一瞬で見分けられるようなります。

 神戸川崎でまあ双方とも建造されているので姉妹的要素はあるにはあるのかもしれませんけれど、流石に、榛名さんの姉妹は霧島さんであり、瑞鶴さんや加賀さんは同じ造船所で建造されたというにすぎません、そこまで踏み込んで考えるほどAIはまだ至っていない。

 AIさんが考える榛名さん像、というものがまだAIさんに個性が育つ水準に至っていないため、こうしたことになるのだろうなあ、つく猫さんやあかひさんのような絵師さんのようなキャラクター像に基づく描写には至っていないのだなあ、という理由が背景にある。

 艦隊これくしょん、榛名さんの性格で共有知に作家さんたちの二次創作を支えているのは、戦艦榛名の擬人化という部分であり、戦艦榛名の歴史に基づく擬人化の人物像連想は歴史事実を人間は描写力に反映できる、しかしAIはまだその段階に至っていないのです。

 AIが利用者の数だけ疑似人格を形成する時代、そんな時代は来るのかもしれませんが、その場合は人工学習を利用者個人が行わせる必要がありますので、その教育の自動化が課題となるでしょう、ただ、この段階を踏まねばAIは著作権さえ生成できないといえる。

 戦艦榛名の擬人化、四本の火柱とか戦艦榛名を描いた文学作品は数多ありますし戦史研究も盛んですので、全てAIが学習させることで変わるところもあるのかもしれませんが、この発想と学習方法は、この未来にあっても実にアナログ的だなあ、と思う次第です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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スロバキア軍MiG-29戦闘機13機ウクライナ空軍供与完了!ロシア軍に立ち向かうNATO標準仕様MiG-29-AS

2023-04-19 07:00:27 | 国際・政治
■臨時情報-ウクライナ情勢
 ウクライナがロシア軍を押し戻す際に切望する戦闘機供与について大きな動きがありました。

 スロバキアのナジ国防大臣は17日、ウクライナへのスロバキア空軍MiG-29戦闘機13機の引き渡しを完了したと発表しました。この引き渡しは3月にNATO加盟国として初めて戦闘機供与を発表していたものを実行したもので、4機はウクライナ空軍操縦士が空輸回航、また9機については保安上から陸路を用いてウクライナ国内へ搬入されたとのことです。

 ウクライナ空軍もMiG-29戦闘機を装備しているため、即座にこの供与された戦闘機を運用可能です。ウクライナ政府は多種多様の装備を運用可能であるアメリカ製F-16戦闘機の供与をもとめていますが、一方でウクライナはアメリカから供与された対レーダーミサイルなどをMiG-29の火器管制プログラム変更により運用できるよう改修し実戦投入している。

 MiG-29戦闘機、NATO加盟国では今回ウクライナへ供与を行ったスロバキア空軍のほかに、ルーマニア空軍やポーランド空軍などで採用されています。そしてMiG-29戦闘機を一つの機種としてひとくくりでみるというよりも、NATO加盟国のMiG-29はNATO標準仕様へ改修されている点が特色です。そこでスロバキアのMiG-29改修をみてみますと改修点は。

 MiG-29-AS仕様という改修型で、BAE社製APX-113敵味方識別装置やMIL-STD-1553Bデータリンク装置,ARC-210(V)通信機を搭載するなど改良されているのですが、もっとも大きな点は通常のレーダーモニターをMFI-54多機能ディスプレイに換装した点で、操縦士の戦術情報把握を容易化した点が特色といいます。ただレーダーなどはそのままとのこと。

 リヴィウ航空工場において、実は2008年からウクライナもMiG-29戦闘機を改修しています、これはレーダーを新型のN019Mトパーズに改修することで中射程空対空運用能力を向上させるとともに、機体構造を強化し兵装搭載能力を強化、テレビ画像誘導方式のKh-29T空対地ミサイル運用能力を付与しています。供与機の改修もあり得るのかもしれません。

 F-16戦闘機、供与が難しいならば五年間の貸与でもいいので進めるべきではないか。アメリカ政府はF-16戦闘機の機種転換への煩雑性を優先度の低さ論拠として挙げているのですが、これまでウクライナ軍は驚くべき早さで供与された装備の運用に慣熟しています。現在の戦争を早期停戦させるには、まず、ロシア軍を押し戻す方法を考えるのが先決です。

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