本来は石室を持つ古墳群ではあったが、この古墳同様に破壊されている。ただ復元時には少々手を加えているので当時のものとは言えないのが惜しまれる。
彼は突然やって来た。見舞われる側は誰が何時くるのか予期していないので突然やって来ると言う言葉で表現するしかないのである。
彼は私の背中をじっと見つめていたのである。
私はといえばリハビリ中にあり大鏡に向かって姿勢を正しつつ箱の上り下り運動をやっていた。
「うむ、何か視線を感じるな」
このような経験は人であれ犬猫でもあれ少なからずあると思われる。
高校生のころ友人らとあるビルの4階にある喫茶店に入ってだべっていた。その最中ふと窓の下をみた。こちらを見上げている人がいたのである。目と目が合ったとはこのことだが、なんとそれは私の母親だったのである。相手が母親でなくてもこのような経験談はいくらでもあるのではなかろうか。