先日、平日が休みになった日に県と岡山市のスポーツ振興課へ訪問してきました。もっぱらスポーツ文化に関する世間話に終始いたしました。対応してくださったのは、ともに当ブログの読者でもある職員Tさんと、Sさん。2人ともファジ担当でもあります。共通して出たのが、いつか総合型地域スポーツクラブ(総合スポーツクラブ)できたらいいなぁという希望的構想。例えば、プロサッカーチームを頂点にして様々なスポーツで構成できたらいいなぁと。
Sさんにすかさず、Jリーグで総合スポーツクラブを進めている3クラブを事例紹介しました。ご存じJ2湘南の他に、最近一般社団法人を作ったC大阪と東京Vです。当ブログでも最初からカテゴリを設け、大昔から取り上げているテーマですが、いつか岡山にもできたらいいですねぇ。
県庁のTさんが、「これからもちょくちょく寄ってください」と言ってくださったので、また休みができたら遊びに行きたいと思います。県のスポーツ振興課については、Tさんまで3代にわたっておつきあい(初代のTさんは応援団・浅口にも出席)があります。岡山にJリーグができる前から。
ふと市役所の通路のPRコーナーに注目。他のスポーツ関係のチラシに並んで、ファジの新しいチラシが置いていました。おっ、いよいよチラシでも始動かなと思って手に取る。タイトルは「Jリーグ再開決定!」で、再開後初のホームゲームは第9節4月30日(土)開催の大分戦! 試合はkankoスタジアムにて16:00キックオフとあります。そして、下段には「チカラをひとつに。-TEAM AS ONE-」のロゴもちゃんと入っています。
行動が早いですねぇ。というか、確かに4月に入ったので、コツコツと周知活動はしないといけないでしょうから。
裏面です。
「中断期間中の活動について」ということで、「義援金活動にご協力頂き、ありがとうございました」の一文が添えられていました。紹介されているのは4つの活動。
①岡山駅 義援金街頭募金活動
場所 岡山駅東口 / 日時 3月16日(水) / 参加者 監督・コーチ・選手・フロントスタッフ等 総勢70名
②岡山県内スポーツチーム合同義援金街頭募金活動
場所 表町商店街・奉還町商店街・岡山駅東口・岡山駅西口 / 日程 3月22日(火)
参加者 ファジの他、岡山シーガルズ・岡山湯郷ベル・シティライト岡山硬式野球部・セリオスタンディングベアーズ・天満屋女子陸上部・平林金属ソフトボール部
③東日本大震災復興支援 中四国J2クラブ合同チャリティーマッチ
場所 ニンジニアスタジアム / 日程 4月2日(土) / 参加チーム 愛媛・鳥取・徳島・岡山
④kankoスタジアム 義援金募金活動
場所 kankoスタジアム、補助陸上競技場 / 日程 3月20日(日)・27日(日) / 参加者 監督・コーチ・選手・フロントスタッフ
「中止に伴うチケットのお取り扱いについて」という事で、代替日での対応、払い戻しについての説明がありました。
①代替日でのチケット利用について
中止になった4試合(F東京戦・熊本戦・鳥取戦・富山戦)のチケットは、代替日に利用可能。紛失による再発行はなし。
②代替日にご利用可能なチケットについて
中止になった4試合の開催分の以下のチケットが代替日に利用可能。
(前売り券・シーズンパス・スポンサーパス・夢パス)
③中止となった試合のチケットの払い戻しについて
4月30日まで払い戻し可能。チケットぴあ、ローソンチケット、e+(イープラス)、ファジスクエア・フットサルパークでの購入、それぞれについて連絡・問い合わせ先と、方法を詳しく説明。
中止試合についての払い戻し等の対応、義援金活動でキチッと説明・報告されていいと思います。特に上段の義援金活動については、当ブログでよく取り上げているテーマでもあるので、個人的に読んだ感想を少し触れてみたいと思います。
<いい点>
4つの義援金活動について、丁寧に一つ一つ説明され、この期間に社会貢献活動をしっかりされたという事がわかると思います。それぞれの活動について、白黒ですが写真も多く使用され、わかりやすくていいと思います。一番いいのは上2つですね。とくに7チーム合同のチャリティーは、湯郷ベルの呼び掛けだったと聞いていますが、他県に比べても最多のチーム数。こういう異競技交流をこれからもして欲しいと思います。
<残念な点>
「中断期間中の」とありますが、まだ再開まで半月あります。「もう活動終わったのか?」と思う人もいるのでは。「ありがとうございました」とありますが、他チームではよく「引き続きこれからも復興支援活動を続けてまいります」と入っています。誤解を与えないためにも、そういう文言も入れていても良かったかもしれませんね。
4番目のカンスタでの募金活動ですが、参加者が「監督・コーチ・選手・スタッフ」とありますが、記憶では20日は4人の選手とスタッフ、後の2回は数名のフロントスタッフだけだったと思います。27日はもつ鍋(ジョにぃ)氏のコメントによると、フロントMら井氏?1人だけおられたそうですね・・・
最後に、もしどこかに「東日本は東日本、サッカーだけをやっていればいい」と思っている方がおられたら、ちょっとこれとこれを読んでみてください。
3/20関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110323
3/26関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110328
こういうタイトルですが、今回は岡山ではありません。宮城県サッカー協会を中心とする東北サッカー協会の話題です。「サッカー界への義援金は東北サッカー未来募金へ」というタイトルで、サポティスタに、宮城県サッカー協会が中心になって「東北サッカー未来募金」という募金が運営されており、募金をすると、東北サッカー協会を通じ被災地域のサッカー復興のために使われる事が載っていました。抜粋して紹介。
青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の東北6県を統括する東北サッカー協会は、東日本大震災で被災したサッカーファミリーやその家族・地域住民の復興支援のために、義援金口座を開設。サッカーの仲間が結束し、その底辺のつながりを最大限に活かしながら、被災によってサッカーの活動が出来なくなっている数多くの選手や指導者を救い、用具や施設などの回復と整備を行っていきたいという方針です。
東北サッカー協会の会長名で、設立趣意書が発表されています。要約すると大体こんな感じです。
私たちサッカーファミリーが活動する東北地方において、地域コミュニティの復興には相当長い時間がかかるものと思われ、サッカーの仲間が今こそ団結し、被害地域の復興支援に力を注がなければなりません。
日本サッカー協会やJリーグのような上部団体から被災地域への支援(日本赤十字社へ)する流れを「縦糸の支援」と表現するならば、被災地域にあたる東北サッカー協会の各県の連携と復興支援は、いわば「横糸の支援」と呼べるもの。「横糸の支援」を強化することが、東北地方のサッカー協会、加盟登録団体に課された大きな使命。
今後、サッカーをしている子供たちの月謝・会費・登録費などの問題、失われたサッカーの用具・備品の確保、活動場所の確保、指導体制の問題など、問題が山積。そうした問題に対し、「縦糸の支援」と連動しながら、「横糸の支援」の機能を果たすために、東北サッカー協会が義援金口座を開設し、「東北サッカー未来募金」と銘打った募金活動を実施。集まった募金は、東北サッカー協会から東北6県サッカー協会を通じ、被害地域におけるサッカーファミリーの復興支援に活用。
東北サッカー未来募金設立趣意書ページ:http://www.miyagi-fa.com/images/mirai_kikin.doc
義援金口座
東北サッカー協会義援金口代表社団法人宮城県サッカー協会 七十七銀行利府支店 普通 5337623
今回の義援金活動で、サッカー界へ義援金を送りたい場合は、日本赤十字よりも「東北サッカー未来募金」へと呼び掛けています。被災地のクラブはグランドや芝、用具、家が流されたり、亡くなっている人も多数。しかし、日本赤十字社などに送られた義援金はサッカー団体には回らず、被災者の手に渡るのも何ヵ月か後になるということで、ダイレクトに東北のサッカー界へ渡るように希望する場合は、この口座になるとか。
確かにサッカー関係者で、できれば同じサッカー関係に義援金を使って欲しいという人もいるはず。また、報道等で被災地の状況や、避難されている方々の様子を目のあたりにするにあたり、現地で困っている方だったらどこで使われてもいいと思う人もいます。この「未来募金」は、「サッカー関係者で」と限定を希望する場合に、有効活用ができるという事でいいアイディアだと思います。
5日に政府より、東日本大震災に対する国内外からの義援金受付窓口の設置が発表されました。国が直接義援金を受け付けるのは極めて異例で、戦後初めてだそうです。「政府が直接受け皿となるように」という要望が国内外からたくさん来たためだとか。被災者への支援の機会の拡大が予想されます。赤十字や民間でなく、国を通して義援金を送りたいという方は、こちらへお振込みください。
三菱東京UFJ銀行東京営業部 普通 0322313)
三井住友銀行東京公務部 普通 0167524)
ゆうちょ銀行 00130-6-623461
みずほ銀行・・・調整中
最近ずっと、復興支援の話題が続いたので、ちょっと気分を変えた話題にしたいと思います。某黄色いチームのファンクラブに入会している人から、イヤーブックをお借りしました。何でもファンクラブ会員には全員無償で配布されているとか。イヤーブック自体の紹介は今度する事にして、その中のページに注目すべき内容があったので、ちょっと紹介してみます。
※写りが悪くてすいません。一所懸命に撮ったのですが、これが限界。
「特報!! 日立柏サッカー場改修決定!」というタイトルで、日立台の改修計画が載っていました。年間わずか20数試合、サッカーのレイソルの試合を行う目的においてのみ、このスタジアムの門は開けられるとしています。知らなかった・・・
2012年に新しく生まれ変わるという事で、前回のサポカンの席上で発表されました。現在の日立台は15,900人のキャパシティですが、通路などへの立ち見も含めた最大収容人数。この計画では座席・立席の「個席数」で15,000席以上を用意するとか。
改修後は、ホームとビジターが入れ替わり、今と逆の位置になります。現在のビジター自由のサイドスタンドの後方、体育館との間にある旧テニスコートに約2,300席の座席を確保。更にメインの現ビジター指定席の後方に約640席分のスタンドを増築。このスタンドとサイドスタンドの間には、約60席のコーナースタンドも設置。また、車椅子席をバックスタンド最前列に13席、付き添いの方の席も13席分設置。大型ヴィジョンを現在の電光掲示板の位置に移設。
3月末には早速工事がスタートしたとか。大きな大きなクレーンが動き、ビジターゴール裏に設置されていた大型ビジョンを、ホームゴール裏の得点板のところへ移動。ビジターゴール裏のイベント広場に新スタンドを建てるためだそうです。来シーズンにホームとビジターの席が入れ替わりますが、ピッチ上からは黄色い壁がそそり立つように見えるそうです。この改修工事は今年夏に着工。来年3月の完成を目指すとか。工事期間中も試合は開催。
J1柏公式ブログ「毎日更新!広報日記」該当ページ:http://blog.reysol.co.jp/koho/post_1132.php
こちらのクラブは、過去一時期に「柏の葉」へホーム移転ばなしがありました。陸上トラックがあるため、観戦しにくいという事で、サポーターからは猛反対を受け、ポシャリました。それ以降はキャパ能力に限界がある日立台で開催しながら、毎年クラブの財務諸表は決して経営的に潤っている事はなかったと思います。でもクラブはそれからずっと日立台で試合をし続けました。
入場料収入が多くを見込めなくても、ファン・サポーターのために日立台を使用し続けたのです。そういう面では観客席の増席が決定して、本当に良かったですね。面白いのが、イメージイラストを見る限り、ゴール裏の立ち見席は変わっていない事。現在よりもやや席が少ないようです。これはゴル裏立ち席の数が限られるのですが、どうなるのでしょうか。とにかく楽しみですね。
またまた、復興支援ですごい事例がありました。J2湘南で、「スタジアムグルメ、被災地へ行く」です。なかなかこういう企画はできないと思います。やはり、こちらのクラブは一味違います。よそとは違うよというこだわりを感じます。以下、抜粋して紹介。
J2湘南では、ホームゲームのフードパークで出店している店舗を現地に派遣し、飲食を無償で提供する「湘南ベルマーレ復興支援出張フードパーク」を実施。この活動では、現地にて実際に活動をする店舗の他、活動内容に賛同された活動資金をその店舗や食材を提供する企業、農家から協力提供されるとか。しかも、今回の企画はこの1回のみならず、継続して行われる予定とか。第1回目は4月2日(土)に実施され、福島県いわき市立中央台東小学校へLoco Kitchenと丼もの屋の2店が派遣出張。
「東日本大震災で被災され、避難所で大変なご苦労をされている方々へ、温かくて美味しい食事を届けたいと、フードパークで出店している店舗と共に現地へおじゃまし、飲食を無償で提供させていただく」がコンセプトです。FMいわきで今回の復興支援出張フードパークのことを放送され、それを聞いた周辺住民がたくさん集まって来られたとか。更に、ベルマーレのツイッターを見たという那須の牧場の方が、避難所の皆さんに牛乳を無償配布するために来られたとか。子どもたちにはベルマーレグッズをプレゼントされました。
【出店協力店舗】
Loco Kitchen / ベルバーガー / 丼もの屋 / OmtRak / ケンジャ / ミスターケバブ / クレープくれよん / ピザ畑PADRE / 湘南GANKO肉巻き屋
【活動資金協力店舗】
ソフトタコス ベラクルス / レストラン なんどき牧場 / フードパパ / honobono号 / ちゅら島家 / ケンジャ / NOMADIC CAFE
【スケジュール】
<第1回目>
日時: 4月2日(土)第1回目実施
場所: 福島県いわき市立中央台東小学校
出店店舗: Loco Kitchen、丼もの屋
J2湘南公式HP該当ページ:http://www.bellmare.co.jp/?p=28645
<第2回目>
日時: 4月7日(木)
場所: 福島県いわき市立高久小学校
(いわき市立豊間小学校が学校ごと高久小学校に移動し、2校合同で校舎を使用)
出店店舗: クレープくれよん
J2湘南公式HP該当ページ:http://www.bellmare.co.jp/?p=28714
ここがミソです。「今回の企画はこの1回のみならず、継続して行われる」という部分。よくこういう支援活動は1発花火のように、1回やってもそれ以降はプツリとやらない。せっかく素晴らしい活動も「1回やっただけで満足しちゃったの?」と思える事例が見られます。湘南さんは「1回のみならず継続」と最初から謳っています。その辺が「湘南らしさ」なのかもしれませんね。本当に素晴らしいクラブは、少々地味でもこういう社会貢献活動(選手による活動がベスト)をずっと継続されているところではないかと思います。
湘南らしい事例では、NPO湘南ベルマーレで、ビーチバレークラブの方で、チャリティーイベント「ヒラツカ・チャリティー・カップ ~ヒラツカのビーチから被災地へ元気と勇気とパワーを送ろう!~」が開催されました。当方も先日訪問した、ひらつかビーチパークでチャリティー大会が開催されたそうです。
J2湘南公式HP該当ページ:http://www.bellmare.co.jp/?p=28661
昨日の記事で「支援すること、試合で勝つことの両立」を紹介しました。サッカーだけの強化だけでなく、選手達を中心に支援活動(社会貢献活動)も強化できるクラブが、本当に強くなるのかもしれません。社会貢献をすれば、地域に対してのイメージもアップし、応援する力が集まり、ファン・サポーターから力をもらい、結果的に強くなっていると思います。
スタジアムグルメといえば、10日(日)のカンスタでの、J2鳥取とのTMでファジフーズが登場するようですね。当方は、ボランティアか観戦日でも長い列を見て買えなかった事が多く、余り馴染みがありませんが楽しみにしているファン・サポーターが多いのではないでしょうか。それより気になるのがフロントブログ。震災後の17日から止まってしまいました。ブログ機能が被災してしまったのでしょうか・・・
久々のJ1浦和の登場です。周りにもファン・サポーターをやっている人が多いです。浦和といえば、№1のJ1メジャークラブですが、実はしっかり地域密着化し、しっかりファン・サポーターと交流を深めているクラブです。そのJ1浦和が「1万人慈善公開練習試合」を開催するようです。以下、抜粋して紹介。
10日に埼スタでJ1山形と練習試合をしますが、一般無料開放し、入場ゲートでは選手が募金箱を手に義援金を募るそうです。「埼スタの練習試合を公開するのは初めて。1万人くらい集まるんじゃないか」と柱谷GMのコメント。9日も、さいたま市内で国士舘大と練習試合を行うが、ここでも募金活動を行うそうです。
10日は、レッズユース、レッズレディースも練習試合を行うため、埼スタでレッズファミリーのトリプルマッチが開催され、トップ選手、レディース選手、アカデミー選手のレッズファミリーで、東北地方太平洋沖地震に対する義援金募金活動を行うそうです。
「9日(土曜)の試合に出場する選手は10日(日曜)に、10日に出場する選手は9日に募金活動をすることになる」というプランだとか。先日も午前中に青学大と、午後は浦和ユースとの2試合を消化し、午前中に出場したレギュラー組は午後、試合の疲れも見せずに「義援金お願いします」とサポーターに声をかけたそうです。
「募金は素晴らしいこと。選手は地震のあった初日から助けになろうと活動していた」。「支援すること、試合で勝つこと。この2つが重要だと思う」とペトロビッチ監督。J1浦和はチーム強化と慈善活動の両立を訴えたとか。
J1浦和公式HP該当ページ:http://www.urawa-reds.co.jp/tools/page_store/news_6760.html
このニュースで思う事は、クラブも選手も当然の事のように、日常的に選手による募金活動を行っています。このチームには「選手はサッカーだけやっておけばいい。募金運動をしたら練習できないではないか」という考え方は存在しないという事です。アマチュアなどのクラブではなく、日本を代表するメジャークラブが口にしているので説得力あります。最近思いますが、名実ともに良いクラブほど、こういう活動は積極的ですね。「Jリーグチームはチームの強化だけではダメ。試合で勝つことと支援すること。両立できてこそ一流になれる」と聞こえますね。
もう一つ、今朝の日経新聞スポーツ欄に「被災クラブから元気を」というタイトルで、J1仙台社長のインタビューが載っていました。抜粋して紹介。
J1仙台は東日本大震災で被災し、様々なハンディを背負っているが、「被災者のために」という意欲に満ちている。社長のコメント。
「選手達には、時間があったら、できる限りボランティア活動をして欲しいと伝えている。練習後には土砂の運搬やがれきの片づけを手伝っている。一時的なものではなく、1年を通してやらなければならない。介護予防教室やサッカー教室などのホームタウン活動も、今年は沿岸部を中心にやっていく」
震災による経営面へのダメージもあり、スポンサーも契約解除の企業が出始めているようです。赤字も覚悟しているが、何とか累損を抱えない程度に抑えたいと社長は強い意志を示しておられます。
このページを見てください。すごいです。練習着姿のJリーガーが被災地でスコップを振るっています。この写真を見るだけで、「サッカーだけやってればいい」って、それでいいのか?と思わず口に出したくなりますね。またじっくり詳しく紹介しましょう。
J1仙台公式HP復興支援ページ:http://www.vegalta.co.jp/contents/news/online_news/2011/04/post-23.html
こういう事例は、当ブログを読んでもらえば、ほとんどが東日本のチームばかりです。西日本のチームもこれに負けず、頑張って欲しいですね。10日にカンスタで、J2鳥取とのTMがカンスタであり、Bゲートの上に義援金の募金箱が置かれるようですが、こういうJ1浦和などの事例を読むと、1人でもいいから募金コーナーに選手が立って欲しいなぁと思います。 さて・・・・
昨日、灘崎へファジの練習を観に行きました。「よし、レン選手に会いに行こう!」と突然思い立ち、メンバーにメールを送る。結局、OKだったのがkuri氏のみ。朝8時の集合でしたが、無理があったか・・・ 一路灘崎へ。少し早めに灘崎に入るが、サイン用マジックがない事に気づき、コンビニで購入。ファーマーズマーケットの辺りで思わぬ発見。何と、灘崎にフットサル場が出現しているのです。そうだった・・・ そういえば、3月頃にできるって聞いていたなぁと。後で立ち寄るとしよう。
駐車場に停めて、サッカー場へ。いつもの観客席へ入るが・・・ どうも一番乗りらしい。まあいいかと。この日は2日に愛媛で試合をしたレギュラー組のみが来ています。ピッチの真ん中に集合しています。観客席に野郎2人じゃあ選手も元気出ないだろなと思っていたら、以前にローラー作戦でご一緒したFSS女性メンバー2人(主にチラシ配り組)が登場。そうこうするうちに女性サポを中心に次々と登場。気が付いたら周りにはFSSのメンバーも4人くらい来ていました。
練習終了後、出口付近でしゃべっていたら、チアゴ選手とともに仙石廉選手登場。普通に声をかけました。日立台にもアウェーにも観戦に行っているという話をすると、「そうなんですか!」と明るい反応。ファジの選手はファン・サポーターに対して、普段はちょっとおとなしいリアクションなのかなぁと勝手に思い込んでいましたが、レン選手は普通にイメージどおり元気でした。柏でファン・サポーター慣れしているような、昔から知っているようなそんな印象で、とにかく明るいナイスガイ。お互い声が大きく、短い時間でしたが会話を楽しめました。
すかさず、持参した28番のユニレプにサインをしてもらう。持ちましょうか?とさっきの2人組も手伝ってくれました。何分ユニレプにサインをしてもらった事が余りなかったので、勝手がわからない。ゴールドの背番号部分にはマジックが乗らなかったので、その下にもう一つサインしてもらいました。家に帰って改めてサインを見ると、ちょっとシンプルでしたが、それだけサインする事が多かったのかなと勝手に納得する今日この頃でした。このブログの話もちょっとだけ・・・
レン選手は、今まで各世代でキャプテンを務め、しっかりしている選手なんだろなというイメージを持っていましたが、とても20歳には見えないくらい落ち着きがありましたね。少々えこ贔屓が入っているかもしれませんが、ある意味「岡山っぽくない」選手の印象でした。今後に期待。
その後、例のフットサルコートに行ってみました。一番端の道路沿いに2面並んでできていました。4月1日から利用開始だそうです。岡山市所有の施設では初の専用コートで、南区役所で利用予約ができるとか。
これは我々のグループも一度利用しないといけませんね。隣にはもう1面くらい作れるスペースがあったので、稼働率が良ければ増設されるかもしれませんよ。
山陽新聞該当ページ:http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2011033010041460/
2日の日はニンスタでJ2の中四国4クラブ合同で、チャリティーマッチが開催されました。岡山からも大勢のサポーターが愛媛に行かれたそうです。ファジも健闘したようですが、試合結果は0-0で愛媛相手にスコアレスドローだったそうです。当方は行かなかったので、聞いた話を少し紹介。
kuri氏によると、コマティ氏の挨拶が良かったとか。「被災地の方々は心のケア、私は頭(スキンヘッド)のケアが必要です」と(笑)、そんな感じの挨拶で、その場が和んだとか。いい話ですね。こういう、その場が和むシーンというのは、黄色い影響なのか個人的に好きです。
あと、某ブログによると、試合会場で「4クラブ合同チャリティーオークション」が開催され、4チームそれぞれの選手のサインが入ったボールやユニフォームがオークションに出品されたそうです。いいですね。全国のJクラブ(に限らず全国のスポーツチームで)で、選手が私物を持ち込んで、チャリティーオークションが行われています。「1円でも多く、被災地の方々へ義援金を届けたい」という思いが伝わってきます。あの、キングカズも先日の試合でゴールを決めたスパイクを出品し、ものすごい高値がついたとか。こういういい活動はもっともっとやって欲しいと思います。
J2岡山でも現在、公式HPで、チャリティー販売が行われています。岡山でのスタイルはオークションではなく、販売価格を5千円に統一して、はがきで申し込んできた人で抽選で購入当選者を決定するそうです。
このスタイルについて、長所は選手によって金額に差がつかなく平等になる、子どもでもお小遣いで参加できるなどが考えられます。短所としては、落札額は非公開にすれば差がつかないため均一化する意味が薄れる。オークションにすれば金額も上昇するのにやらないという事は、1円でも多く贈りたいという思いが薄く思われるなどが考えられます。
これについては、それぞれ意見、思いがあるでしょうが、当ブログとしては他の多くのクラブの事例を目にしたせいか、オークションにして欲しかったなぁと個人的に思います。例えば均一化販売抽選は普段(某黄色いチームは毎試合実施)行い、こういう甚大な被害がある災害支援の特別な場合はやはり「1円でも多くの支援」が必要なのではないかと。まあ、でもどういう形でもチャリティーが実施されて良かったと思います。
J1名古屋の「チャリティー抽選会参加券販売」で最高の募金額(13,422,467円)を記録したと報道されています。1枚1,000円で選手グッズが当たる抽選会に参加できるというスタイルですが、わかりやくていいのかもしれません。J2愛媛のアイディアも素晴らしいですね。
昨日、桃太郎アリーナへ、岡山シーガルズのチャリティー紅白(青白)戦に行ってきました。今回は島君とMuukun、issanと一緒になりました。島君と正面玄関から入る。おとなしめのゲートでしたが、中にはズラっと選手が立つ募金コーナーなどがたくさんあり、大勢のファンでにぎわっていました。
売り上げの一部が義援金に回るグッズコーナーがありました。一番人だかりがあるのが、チャリティーの復活協力金(サイン入りファイル)コーナー。1枚につき選手2人ずつのサインが入っています。issan登場。何でも通販で6枚申し込んだら、全選手のサインが入って送ってきたとか。それを聞いて、ここで購入しても良かったのですが、後日通販で買う事に決定。
アリーナに入ってみました。前座試合として、岡山理大付属中学対大阪滝井中学校、岡山理大付属高校と大阪国際大滝井高校との練習試合が行われている。声がかかる。見ると、応援団・浅口のメンバーで里庄町で印刷会社を経営されている笠社長。ファジファンのはずが、ここでお会いするとは意外でした。こちらの会社は折込広告を手がけられていますが、寄付代わりに無償でファジやベルの試合告知欄を紙面の中に入れてもらっています。聞くと、シーガルズの試合でお馴染みの「岡山シーガルズプレス」の印刷を担当されているとか。一緒に観戦しました。
試合が始まる前に、そのプレスを読んでみる。その中で「選手紹介」のページがあり、ふと選手写真の横にそれぞれサインが書いてあるのに気づく。あれっ、サインも一緒に印刷されたページだっけと思っていると、直筆サインである事が判明! Fリーダー用にもらっていたもう1冊と比べてみると、確かに微妙にサインの形が違う・・・マジだ。生サインだ。でも選手が1冊1冊に入れていったんだなぁと感動。何百枚いや千枚以上あったろうに・・・おもてなしの極致だなぁと。
そうこうするうちに、FSSのK山女史登場。島君と「意外!」と驚く。何でももつ鍋(ジョにぃ)氏から連絡が入ったらしい。でも当人の姿はなし。また奇声とともに登場するだろと思っていたら、「今大阪です」と連絡が。彼の行動はよくわかりません。それがもつ鍋氏です。まさに神出鬼没。奇声が目印。
前座試合が終わり、いよいよシーガルズの登場です。選手が青チーム、白チームに分かれて登場。顔ぶれを見るとうまくバランスが取れた選手構成です。黙祷(スポーツでも仕事の会合でもよくやりましたね)の後に試合開始。見ると、いつもは控え選手が座るベンチ(椅子がいくつか並んでいる)があるのですが、この日は無くてみんな立ったままです。つまり、紅白戦などはこういうスタイルなんだなぁと感心。
点差はつかず、どっこいどっこいの展開。特に2セット目はデュースになるくらい伯仲していました。お馴染みの選手達です。全日本の山口選手もいます。選手はみんな肩に喪章をつけてプレー。応援もいつもの鳴り物もチアグループもなく、淡々とした展開。チャリティーって感じです。
プレーの合間に時々河本監督がマイクで説明をします。しゃべり好きなのでしょうか、上手いです。後半に突如、河本監督が「4月生まれの方はいますか? 前へ出てきてください」と。そして、「監督席というのはどういう景色になるのか体験してもらいましょう」と、監督・コーチが座っているベンチ席へ4・5人に座ってもらいました。すごいファンサービスです。
そして、「今日はコートに入らなければOKとしますので、もっと近くに寄って選手のプレーを見てください」と。みんなが通路からフェンス手前まで移動し、間近に試合を見る。我々も近寄りましたが、ちょうど目の前が、控えの選手が立って待機している位置で、前の前のフェンスに上ジャージがかけてある。控えに戻ってきた選手がそこから自分のジャージを手に取るのですが、「こりゃ近すぎて、選手と目が合うで。悪いから少しさがろうや」と1mくらい下がる。それくらい近い位置だったのです。芝かぶり席どころではありません。神崎山のスコア係の位置どころではありません。ちょっと「〇〇選手、ファイト!」と普通に声をかけたら振り向いてくれるくらい近い。河本監督の粋なサービスでした。
試合後、全員一列に並び、監督の挨拶の後にMCが選手インタビュー。 若浦選手(主将?)、そして全日本組として宮下選手。まだ16歳です。ちょっとまだしゃべり慣れていない様子で、初々しかったです。そして山口選手。すっかり貫禄があります。河本監督が、この日のいきさつを説明。この日は本来、入れ替え戦の初日だったのです。東日本大震災で残留が決まった時に、自然とその日に何かやらねばという声が挙がったとか。そうだったのかと。
30分の休憩の後に、選手による握手会があるとかで、会場でそのまま待機。
グッズ売り場のそばにいると、高松選手が売り場応援に登場。他にも吉田みなみ選手、堀口選手なども来ました。みんな慣れているのか、一所懸命に売っています。やっぱ選手が立つと売り上げも伸びたようです。issanがいそいそとユニレプを持って、高松選手の元へ。issanの話では、ファジの富山戦で富山出身の高松選手がお父さんと観戦に来られ、交流されたとか。この日に高松選手にユニレプにサインをもらうのがミッションだったそうで、見事完遂された模様。
そして、入口付近で「選手、全員集合~」という声がかかる。横に長い列で選手全員でファンをお見送りです。壮観な光景です。我々も列に並びました。みんな笑顔です。ファンが一人一人選手と握手をしていく。選手はみんな両手で笑顔で握手してくれます。中にはちょっとおしゃべりや写真撮影なども。我々も握手していきました。さっきはスタッフが持っていた募金箱も、コインを入れていたところを選手が後ろに立ったので、急いで財布を手に取る。4つ募金箱がありましたが、野口英世さんを1枚ずつ入れていきました。間違えて樋口一葉さんを出すと、「そっちですかぁ~」と選手に言われてしまい、「すいません間違えました~」と訂正。
最後には、昔から応援している吉田みなみ選手(背番号1)の姿。みんな2ショット写真を撮っているので、島君にお願いして当方も2ショットで撮ってもらいました~ みなみ選手も明るく対応してくれました。これはうれしかった。今までもサイン会で写真を撮ってもらいましたが、気を使って選手の1ショットだったのですが、2ショットって・・・ こっちへ来て良かったと満足。issan曰く「彼女は明るくて良いキャラクターを持ってますよね。米村さんとコンビを組めば漫才もできそうです。さすが大阪人です」と。そうか大阪人か、そりゃ明るいわと。
山陽新聞によると、この日の来場は1,200人。募金額は101万2,285円だったそうです。いつしか、その時にいた面々と「これが本当のファンサービスだよな。選手とここまで触れ合えるから募金も増えるんだよ」と言い合う。どっちを向いてこういう活動をするかですが、シーガルズは「1円でも多く被災地に義援金を送りたい」そして、「入れ替え戦出場が免れても応援してくれるファンに、精一杯感謝したい」という強い気持ちが表れていました。この日は改めて「ファンサービスとはこういうもの」というのを体験させてくれました。
当ブログでは、こういう風にファンに近ければ、ファンから力をもらい、試合の時にもう一歩足が前に出る。サッカーで言えばもう一歩走れると言っています。シーガルズの選手達はこの日、大勢のファンから力をもらった事でしょう。今度プレーする時は、この日握手したファン一人一人の顔が浮かんで、「頑張らなくっちゃ」と力が盛り返す事でしょう。同時に我々ファンも選手から力をもらいました。選手はみんな元気そうで、また応援しに行こうという気になりました。
J1鹿島・J2水戸は茨城県サッカー協会とともに、“いばらき復興のためにできること”として「WITH HOPEプロジェクト」を立ち上げることになったそうです。これは茨城県復興支援の輪を広げることを目標に、復興支援を茨城県指定の口座・窓口を通じて行うプロジェクトです。
クラブとしてはJリーグ全体として行っている「TEAM AS ONE」(日本赤十字社を通じた被災地全体への支援)にも継続して取り組んでいくそうで、募金等を行う場合は、「WITH HOPE」と「TEAM AS ONE」両方の募金箱を用意するケースがあるとか。以下、抜粋して紹介。
<プロジェクト主な概要>
・フルスローガン
With hope we can cope(希望と共に乗り越えよう)
・ロゴマーク
シンプルなデザインの中に、力強く日が昇る様子を織り込み、復興への希望を示しています。
「日が昇る(日が立つ)→ひたち(常陸)→茨城」という意味も重ねています。
・プロジェクト内容
震災、原発事故、風評被害などで打撃を受けた茨城県が復興していくため「今、できること」「これからやらなければならないこと」を考え、実行していくプロジェクト。
・支援の輪「circle of hope」
本プロジェクトの最大の目的は、茨城県復興支援の輪(サークル・オブ・ホープ)を県内、全国へと広げていき、活動に賛同いただける団体の皆様を増やしながら、輪を大きくしていくこと。
・義援金の振込、支援物資等
透明性を確保する意味でも、指定の方法で茨城県に直接振込。
<義援金振込先・方法>
茨城県災害復旧対策・復興事業義援金
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/soumu/zeimu/kifukin/indexsaigai.htm
<支援物資相談先>
茨城県保健福祉部 福祉指導課 電話029-301-3159
【J1鹿島のWITH HOPEプロジェクトについて】
①クラブとしてのアクションプラン
短期的=チャリティー
被災地および被災者に対するチャリティーのためのイベント開催や施策を行う
中期的=防災のシンボル
茨城県とともにカシマスタジアムを災害に強いスタジアムへと再建し、シンボルとする
長期的=ブランドアップ
被災から立ち上がる茨城県とともに成長し、県のブランドアップを図る
②当面の取り組み内容
避難所等への訪問活動
潮来市=日の出小学校(サッカー教室)(3/27)
鹿嶋市=勤労福祉会館、高松まちづくり市民センター(避難所)(3/30)
神栖市=平泉コミュニティーセンター(避難所)(3/30)
鉾田市=第一・第二保育所(サッカー交流) 他(3/30)
チャリティーオークション(インターネット上でのオンライン実施、イベントでの実施等)
募金活動(主にホームゲームで行う)
チャリティー物販(Tシャツの販売等で収益を寄付)
セミナー等の開催(風評被害を防ぎ、抑えるための講座等)
J1鹿島公式HP該当ページ:http://www.so-net.ne.jp/antlers/news/release/10179
【J2水戸のWITH HOPEプロジェクトについて】
J2水戸および選手会では今回の震災における被災地および被災者支援のため、さまざまな活動を展開。
①これまでの活動
大洗町への支援物資(食糧、飲料水)のお届け(3/19)
茨城県社会福祉協議会および水戸市社会福祉協議会災害ボランティアへのクラブとしての登録(3/20)
上記のボランティア活動として茨城県立スポーツセンターでの支援物資の搬出入作業に本間幸司選手、フロントスタッフが参加。(3/23)
茨城県を通じ、支援物資としてトレーニングウェアを寄付。(3/24)
(2)現在予定している今後の活動
選手、トレーナーによる避難所(霞ケ浦総合公園体育館)への訪問(4/2)
選手会主催による地元小学生を対象としたふれあいイベント(ホーリーピッチ)(4/9)
J2水戸公式HP該当ページ:http://www.mito-hollyhock.net/www/news/index.cgi?no=622
今後は、茨城県内で支援する企業等がこの「WITH HOPE」のロゴで、左側に自社のロゴが入ったものを使用していき、地域ぐるみでこのプロジェクトを盛り上げていくのでしょう。頑張って欲しいと思います。
もし、こちらの2クラブが選手とファン・サポーターと距離を置きたがるクラブであれば、とにかく練習して再開試合に備えるところでしょうが、2クラブとも日頃から選手とともに地域密着を図っているクラブであるため、被災地でもあるのに、逆に選手による社会貢献活動に積極的です。特にJ2水戸は経営的にも心配です。でも、地元行政および県サッカー協会とタッグを組み、公共財としての使命を果たそうとされているのは素晴らしいです。
特に避難所への訪問は、西日本にクラブではなかなかできない事です。再開後にアウェーで東日本に訪れる事もありますが、そんな時間はないで終わる事が多いでしょう。もし西日本のチームで被災地(東京とかもあります)訪問する所が出れば、これはこれで素晴らしい事ですが、全国的に馴染みのないサッカーチームが来ても「?」でしょうが。被災地訪問以外でも、アウェーの東日本に行って帰るのではなく、何か貢献できたら素晴らしいですね。
以前の記事で、「「Jリーグサポーターにできること」という、東日本大震災におけるJリーグサポーターの活動を紹介しました。今回、ユアスタに大宮、浦和、名古屋、横浜Mのサポーターらが救援物資を届けたというニュースが流れました。被災地に距離的に比較的近いという事もあり、東日本のサポーター達が、募金やチャリティーだけではなく、実際に物資の運搬を行ったそうです。なかなかできるものではありません。東日本の災害で東日本のサポーターが実働による支援活動を行うという素晴らしい事例です。以下、抜粋して紹介。
3月23日に、J1仙台公式HPで呼びかけられた「サポーター有志からのお知らせ」にもとづき、3月26日と27日に多くの物資が集まり、被災地への搬送もその第一次が終了。この活動は、今しばらく継続したいとサポーター幹部から申し出があり、今後の活動の方法に関して3月28日夜に再度打ち合わせをされました。J1仙台もクラブとして、日頃のホームタウン活動を本年は被災にあわれた地域を重点に展開することを決定。今後もサポーターと連携、協調して必要な作業を推進。
また、今回の物資の提供に関して県内外からの協力があり、大宮アルディージャ、アルディージャサポートクラブ、NPO法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク、グランパスエイト・サポーターズアソセーション、ウルトラスナゴヤ、JFL事務局、秋田フットボールクラブなどの支援がありました。また浦和レッズのサポーターはバスで、トラックで、車で多くの救援物資を運搬し、労力の提供まで行ったそうです。J1仙台の選手から心温まる慰問品の提供もあったとか。
J's GOAL該当ページ:http://www.jsgoal.jp/official/sendai/00116538.html
今回の救援物資の運搬は各チームやサポーターが提供を申し出たもので、J1大宮は選手用バスで段ボール約300個。名古屋サポーターは4トントラックと7トントラックで47,000本もの清涼飲料水を運んだとか。
現地にJ1大宮のバスが到着すると、仙台サポーターから大歓声が起こったそうです。J1大宮のチーム関係者10人を含めた総勢26人が段ボールを運び込むと、泣き出す女性もいたとか。「一緒に頑張ろう」などのメッセージ入りの段ボール荷物だったそうです。
次に約10時間以上をかけ、名古屋サポーター12人がトラックで到着。J1大宮のバスとともに石巻市の避難所まで届けたそうです。この日、ユアスタからは2トントラック6台分の荷物が各被災地へ運ばれました。J1大宮ではホームスタジアムであるNACK5に物資を集めており、再び運搬する予定とか。
東日本ではサッカーのスタジアムなどが、物資運搬の拠点になっているところがあちこちにあります。西日本ではTMをやったり、紅白戦をやったりしていますが、東日本ではまた違う光景になり、直接、義援活動に貢献しています。
J1仙台では県内の避難所に物資を届けていき、28日にサポーターと話し合いを行った結果、避難所で不足している物を再度募集して、サポーターと共に避難所に届けることになったそうです。物資不足・燃料不足のため限界があるという事で、県内外に引き続き物資の協力依頼し、作業に協力するボランティアを募集されています。以下、その内容です。
【募集内容】
・募集物資
下着、靴下、衛生用品、防寒着、スニーカー、長靴
・募集人員
仕分け人員、運搬人員、配送人員
【物資受付】
物資を持参する人は4月2日(土)、3日(日)にユアスタへ。当日行けない人は宅配便での送付を受付。
【送付先】
ベガルタ仙台泉パークタウンクラブハウス 宛
「東北地方太平洋沖地震 復興支援物資」との記入が必要。
【物資届け先予定】
志津川、女川、気仙沼、山元、鮎川
J1仙台公式HP該当ページ:http://www.vegalta.co.jp/contents/news/press_release/2011/03/post-546.html
山形でも同様の活動が観られます。モンテディオ山形サポーターズクラブ連合会(ULTRAS ACMY)では、救援・復興支援活動として支援物資の収集を実施。大震災で被害の大きかった宮城県へモンテディオ山形サポーターとしても何か出来ないかと考え、支援物資を有志で集めようという事で、山形でサポーター有志から広く支援物資を募り、集まった物資をベガルタ仙台サポーターがユアスタへ直接運搬を実施。
<実施概要>
受付日時: 4月2日(土)10:00~16:00
受付場所: NDソフトスタジアム山形の南側、特設駐車場。
募集物資: 上の仙台の内容と同じ
J's GOAL該当ページ:http://www.jsgoal.jp/official/yamagata/00116844.html
もし、これらのようにもう少し距離が近い場所であれば、行っていたかもしれません。何百キロも離れた岡山で、精一杯の義援金を寄付したり、仕事の一貫として地域から集まった支援物資を県関係施設に運搬するくらいしか当方はできませんでした。本当に東日本のサポーターの方々の行動力には頭が下がります。第一弾の支援物資の提供は一応終わり、今後必要な物資について、再び提供の呼び掛けがあると思います。もう支援活動は一息ついて、サッカーだけやっていればいいという考え方もあるかもしれませんが、今回の災害の支援は息が長いものになるでしょう。
この週末の2日(土)には2つのチャリティー試合があります。ファジアーノとシーガルズ。まずはファジから紹介しましょう。
<ファジアーノ>
中四国のJ2リーグ4クラブ(鳥取、岡山、徳島、愛媛)で連携し、チャリティーマッチをニンスタにて開催。大会名は「チカラをひとつに。-TEAM AS ONE- 東日本大震災復興支援 中四国J2クラブ合同チャリティーマッチ」です。試合の放映権料および収益金は、義援金としてJリーグを通じて被災地へ寄贈。
J2岡山公式HP該当ページ:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1301014342


<シーガルズ>
募金活動、紅白戦(青白戦)およびサイン会、グッズ販売(売上代金は義援金)などを実施。
時 間: 13:00~17:30
会 場: 桃太郎アリーナ
入 場: 無料。上履きの準備が必要。
内 容: 13:00 開場
13:45 中高生による前座試合
14:25 黙祷
14:26 開会
14:30 岡山シーガルズによる青白戦(25点 2セット)
15:30 監督、選手よりご挨拶
16:15 選手による握手会
16:45 閉会
さて、どっちに行くかですが、桃アリがなければ愛媛の可能性もありましたが、今回は愛媛までの交通費を義援金として、シーガルズのチャリティーグッズ購入に充てたいと思います。確か選手のサイン入りのクリアファイルが販売されるはず。
岡山シーガルズ公式ブログ該当ページ:http://www.clubohk.tv/blog/seagulls/diary/1300502826048/


話は変わり先日またまた支援物資の運搬行ってまいりました。今回も2tダンプの運転を覚悟していましたが、今回は数台での軽ワゴンでした。県関係の施設へ持っていきましたが、新聞記事にもありましたが物資の受付は一旦終了しています。対象物資が現地で充足しつあるそうです。今後は被災地から要望があれば、必要物資を改めて募集するとか。 仕事に関係ある様々な団体が次々と義援金を送っています。